謔イ縺励∩縺ョ蟆大・ウ25
闇は解かれ光がさす。
くうに差し伸べられる手。
急な光に目が眩む。それでも、手を伸ばした。力いっぱい、腕が軋むまで。
「心配かけんな馬鹿」
手を取り引っ張り、闇の中から救い出してくれたのはやはり空だった。
「ごめん。サンキューな」
「へばってねーよな?」
「ああ、もう怖いものはない」
握った手は温かく、その熱は全身を巡る。
握った手を意識した途端、くうは真っ赤になったが幸い、辺りは夜のように暗く気付いた者はいなかった。
「でも、どうやって私がここに居るって気づいたの?」
「多分、お前に渡した疑似回復薬のおかげだ」
「えっと、どうゆうこと」
「それは、俺の魔力を元にしてるからこの辺り一帯にサーチをかけていたら魔力の反応がでて急いで駆けつけたって訳。それより、お前を包んでたのは何だ?」
「えっ、何。私、包まれてたの?」
「ああ、心ここに在らずって感じだった」
「嘘、私意識あったと思うんだけどな」
「今は、無事ならそれでいい」
「そうねって、あー!」
「何だいきなり!うるせぇな」
空は真横で大声を出されて顔を顰める。
「分かったのよ!」
「何?」
「黒幕が!」
「何で?えっ、え?」
「黒幕は……」




