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アカネ・パラドックス  作者: 雲黒斎草菜
《第三章》追 跡
219/297

  捨てられた神様  

  

  

 痛ててててててててててて。


「痛ってぇぇーよ!」


 後頭部がズキズキうずいていた。玲子に投げ飛ばされたときに受ける衝撃の何倍もの痛みが俺の後頭部を走っていた。

 ここはどこだ?


「あ、(いつ)ぅ」

 がばっと起き上がった途端、どぎゅんと激痛が走り、再び頭を抱えて寝ころんだ。


「動かないほうがいい」

 どこかで聞き覚えのある声。

 片目だけを開けて見る。


「あんた。昼間のジフ……。いや、ザリオンのウエイトレス」

「ジフカリアンでいい。そのほうが聞き慣れてる。アタイはもうザリオン人じゃないんだ。レイヤーに最も近付いたジフカリアンさ。名前はベルザ。ベルザ・マーラ」


 年齢は不詳だが、声から察するとまだ少女だと思われる。

「マーラか……痛ててて」

 とりあえず彼女に支えられながら、もう一度起き上がり辺りを探る。

 天空から射し込む青白い月光を反射して、まばゆいばかりに辺りが光っている。まるで白い宮殿だった。


 屋根が無い……テラスか?


 暗闇に目が慣れてくるにつれて、詳細がはっきりした。

 辺りがゴミで埋まっていたのだ。紙屑、広げられた梱包用の箱、雑誌、新聞紙、ビニールの包装紙。ありとあらゆる日常生活で見る、ある時を境にゴミと呼び名を変えられるものばかりで埋まっていた。それが月の光を反射して白く輝いていた。


 別名。ゴミ屋敷……。


「あんた捨てられていたんだ」

「捨てられてた?」

「うん。ゴミ箱に……」


 たまに酔って酷似した状況に陥ることはあるが。まさかこんな宇宙の果ての惑星で……。

「捨てられたんじゃない!」

 あたたたたた。

 重要なことを思い出した途端、再び後頭部に激痛が走り、反射的に背中を丸めた。


「痛ぇ………………」

 うずくまった俺の腕に、そっと触れられた滑々(すべすべ)の小さな白い手。とても温かかった。

「お、ほぉぅ?」

 急速に頭がすっきりしていく。朝霧が陽の光で温められ消える勢いだ。見る間に目の前が晴れてきた。


「どうしたんだ。痛みが消えて行くぞ」


「ここは秘密の場所。アタイたちの隠れ家さ」

 とゴミを紹介するように手を差し伸ばして、

「雨が降ると洞窟に避難するけどさ、晴れた時は風も入らないし快適なんだ」 


 ぐるりと見渡して、

「その子はレイヤーの子でシムって言うの」

 俺の腕にへばりついて離れようとしない女を指してそう言った。


「この子は? ミュータリアンか?」

 月の光に照らされ透明感のあるきめ細やかな青白い肌と銀の髪の毛は、どこか茜に似ていた。

 いや、茜のほうがもう少し桜色か。


「レイヤーだよ」

「レイヤー?」

「そうレイヤーの子。すごい能力があんだ。でも誰も知らない。知ってるのはアタイとその仲間たちだけ」


 この子、なんちゅう澄んだ目をしてんだ。

 シムと呼ばれた少女の透き通ったライトグリーン眼に見つめられると、意識がふっと吸い込まれそうになる。


 少女がクスンと笑った。

 途端に――。

 しんと静寂に沈んだ森に、たよやかな涼風が吹き抜けて通った。

 それは目が覚めるような爽やかな風で、思いもよらぬ感情が背中を走った。理由はさっぱり分からないが、それは感動だった。ものすごく嬉しくて、心が激しく躍り、そして涙が溢れてくる。ゾワワと粟立った感触が腕から背中一面に広がった。


「…………………………」


 月の(しずく)にも似た笑みを浮かべたシムがそっと離れた。瞬間、青白いスパークが弾け、ほのかに青い光の粒が辺りを転がって消えた。気付くと俺の頭からそれまでの感情が忽然と消滅した。


 唖然とした俺の前で、少女はマーラに視線を返す。

「もう立っても大丈夫だって」

 はっ、と我に返って、月明かりに照らされた少女の面立ちを注視する。

 微笑んだ白い顔に、物柔らかな銀の髪が撫でていた。


「立てる?」とマーラに言われるまでもなく、俺は立ち上がって辺りを見渡していた。


「爽快だ……」

 今ここで全力疾走を披露してやりたいほどの軽々とした気分だ。


「ここはどこなんだ?」

 二度目の質問だが、何度でも訊きたくなる。ここはいったいどこなんだ?


「俺はあんたに会いたくて、レストランの裏口で仕事が終わるのを待っていたんだぜ」

「知ってるさ。でも運悪く、その晩、取引の日でさ」


「取引?」

「クサとタマ」


「あぁ。第八の連中のやってるヤツな」

「そんなところにヒョコヒョコ現れるんだもん。あんたなんか紙屑さ。あっという間に連中に丸められてゴミ箱にポイさ」


「そうだ。せめて玲子かザグルを家来に連れてくればよかった」

 玲子は絶対について行くって言ってくれていたのに、マサの手前、偽物の男気なんか出したのが失敗だ。やっぱ本物の極道とザリオンには勝てないな。


 ……ん?


「ちょっと待ってくれ。いま『その晩』って言ったな?」

「うん」

「じゃあ、俺はここで何日寝ていたんだ?」

「二日だよ」


 マズイな。玲子怒っているだろうな。


「とりあえず無事を知らせるか……」

 ポケットからシャトル連絡用の無線機を出してみたが、ウンともスンとも言わなかった。


「争った時に故障したんだ。しかたがない道まで出たら何とかなるだろ」

 連続ひとりゴチを漏らしつつ、さっきから辺りを窺うのだが、どっちへ進めばいいのやら。


「悪いけど。レストランの近くでいい、連れてってくれないか?」

「連れて行くのは簡単だけど、今はムリ。閉じてる」

「何が?」

「ゲートさ」


「なに、ここ遊園地か何かか? そうかリゾート施設の中だな。どうりでゴミ一つなくて綺麗だと思った」

 俺が寝ていたところ以外の地面は、青白く照らされ、薄く柔らかそうな草が生える程度。あとは背の高い木々が天を突いている。その隙間から明るい月光が差し込んでいて、昼間かと見紛うような光景が広がっていた。


「やっぱ、手入れが行き届いてるな」


 マーラは、あははっと笑い。

「ここはグランド・ケイゾンの中さ。だからゲートが開くまでは外に出られない。それよりあんたアタイに用があったんだろ?」


「なんと、ケイゾンの中だと!!」


「すごいだろ。ケイゾンに入れるのはレイヤーだけなんだけど。アタイたちも許可が下りてんだ」

 マーラはザリオンとは思えないほどの物柔らかな仕草で俺に接してくる。そしてとんでもない情報を次々と露わにしてくれた。


「あんたの探してるFシリーズは、この奥にある秘密の倉庫にしまってあんだ」

「アカネをか!」

 息を飲んだ。鼓動が跳ね、頭の中が真っ白になった。

「ちょっと待て、落ち着け」

「落ち着くのはあんたさ」


「だ、だな。ひとつずついこうぜ。まずはアカネだ。アカネは大丈夫か? 無事か?」


 マーラは吃驚(びっくり)した表情を浮かべ、

「やっぱり大事なガイノイドだったんだな。よかった分解しないで……」

「したのかっ!」

「しないさ。いや、できなかった。どこから手を付けていいか解からないんだよ」


 軽く安堵し、

「ま、そりゃそうだ。管理者製のガイノイドはテクノロジーの塊だ。そんじょそこらの連中に技術を盗まれたら……、おいちょっと待て」

 気ばかり焦った自分自身を制するため、わざと息を吸って改めて質問する。


「アカネは機能停止しているのか?」


 マーラはシムと目を合わせてから、こくんとうなずいた。ザリオンにはあり得ない愛らしい仕草で、

「あのね……」

 一拍、隙間を空けて言い足す。

「この子の特殊な能力でも直せないなんて、あり得ないんだ」

 シムは無言だった。月の妖精のような目で俺をじっと見つめていた。


「特殊な能力って、俺の痛みを一瞬で消し去ったみたいなコトか?」

「うん。それだけじゃないけど、まぁそう。でもこの子にも無理なんだ」

 何となく納得だ。どうやって俺の傷を治したのかは知らないが、超心霊的な力でもって治したのだとしたら、そりゃあアカネには無理だ。通じない。アンドロイドだもんな。


 それにしたって、俺の周りには超能力者であってしても手に負えない奴らが多い。シロタマしかり、優衣だろ、ミカンに、ヲタもいるし、喧嘩バカ女なんか、どんな超能力者が現れたって、笑い飛ばすのがオチだろな。



「それじゃあ、マーラ。まずアカネを隠してあるところに連れてってくれ」

「あんたバカ? 頭殴られておかしくなってんの?」

「な、なんだよ。もう何ともねえよ」

「秘密の隠し場所って言っただろ。教えたらヒミツになんない」


 なるほど、そう来たか。

 それならこういうときは、交換条件を出してみるのも一案だ。


「実はな……俺にも秘密がある。それを先に教えてやろう。悪くない取引だろ?」

「なんだよ?」

 マーラとシムが丸い目をこちらへと向けた。


 空を指差し、ちょっと声を潜めて言う。

「俺はな……宇宙からの使者だ」


 マーラはムッとして口を一文字に綴じ、シムはキョトンとして天空を仰いだ。


「ウソ言うな。ザリオンの第五艦隊の艦長を連れた使者なんかいるかよ!」


「あーあいつな。あいつはザグルって言ってな、ほら金属の刀を持っていたオンナがいただろ。あいつの家来なんだ。そしてそのオンナを家来にしてんのが俺さ。何しろ宇宙から来てんだ。宇宙って知ってっか? この惑星の外にあるんだぜ。ほら今も空で輝いているだろ。あれが月だ。それさえも包むのが宇宙さ。あのすぐそばに仲間が乗る船が待ってんだ」


 マーラ信じられないと言う顔をしてシムをじっと見つめていたが、急速に驚愕の表情に変化させた。

「あんたほんとのこと言ってんだ!」

 おいおい。この子……テレパスか?


「マーラ?」

「ん?」

「シムは人の心が読めるのか?」

「そうさ。だからあんたがウソ言ってもすぐにバレる」


 それでシムはさっきから無言なのに、二人の会話が繋がっているんだ。

 いつかはこんな種族と出会うと思っていたが、意外とそれは早かったな。


「で、俺がウソを言って無いのが分かったろ?」

「う~ん」

 渋々感満載でうなずくマーラ。


 そうだ――。

「なら、もう一つ驚かせてやろう」

「なに?」

 好奇な瞳がギラギラと注がれて、マーラの興味は俺に移っていた。


「これは最上級の秘密だ。絶対に誰にも言うな。約束守れるか?」

 マーラとシムが同時にうなずいた。


「俺が乗って来た船な……。実は未来からやって来てんだ。それもここらか2500光年も彼方からな。つまり……俺は未来の宇宙人なのさ」

 光年の意味は分からないだろうが、まぁ、相手がテレパスなら何とかなるさ。


 再び、マーラはシムの目の奥を覗き、

「ほんとなんだ……」

 大きく嘆息して俺へと向き直った。


「じゃあさ。未来が解かるんなら、ここグランド・ケイゾンはどうなっちまうの? シムが最近すごく怯えるんだ」

「えっ……」

 困った。優衣なら確実に答えることができる案件だ。ま、時間規則で教えてはくれないが……で……何て答える?

「それがな。足を怪我しててな。未来には関与できないんだ」


 マーラはきゃっきゃっと笑い転げた。

「そんな間抜けな未来人がいるかよ。ザリオンに殴られてゴミ箱に捨てられたし」


 腹を抱えるマーラの腕をシムが引き、じっとその目に焦点を据えた。

「うんうん、へぇ」

 幾度かうなずくマーラはオレンジ色に輝く瞳。そしてシムの透き通った瞳には空の月をそのまま収納したような、青白く神秘的な光が揺らいでいた。


「へぇー。大勢の人に押し倒されて……本当に捻挫したのか。情けねーな」

 思ったとおりシムはテレパスだ。フリマの騒動を知る者がここにいるはずがない。


「でな。その宇宙の使者のお供をするのがそのFシリーズさ。アカネって言うんだけどな。俺なら目覚めさせることができる」


 俺の予想通り、マーラはすくっとシムの手を取って立ち上がり、

「わかった。すぐに行こう。もう寝たまま何日もたってんだよ。お腹が減って死んじゃうかもしれない」


 まぁ。腹が減ることは無いだろうが、そう言えば俺はコマンダーでありながら、あいつらのパワーの源を知らない。以前シロタマが量子力学的フィールドを利用した何とかだ、とか小難しいことを言い出して、訊く気も失せたことがある。



 マーラとシムは月の光をスポットライトにして林の中を駆けだした。

「お、おーい。宇宙の使者は走っちゃいかんのだ。また捻挫がぶり返したら困るんだよ」


 さっとシムが速度を落とし、半笑いでマーラが言う。

「宇宙の使者がなに言ってんだ。無敵じゃないのかよ。それともバカなの?」


 こいつも口の利き方がどこかおかしいな。





 連れて行かれたのは、陥没した地面の底にあった穴だ。

 枯れ枝や小石を積み上げて隠してあったが、秘密の場所と言うにはあまりに拙い作りをしている。


「おい。こんなところから入るのか?」

「大丈夫、狭いのは入り口だけ」


 マーラの言うとおり、しゃがんだまま入り口から数メートル進んむと、ぽっかりと縦穴が足元に開き、思わず息を飲んだ。

「マジかよ。垂直じゃないか。大丈夫か?」

 漆黒の穴が地下深くまで続いていそうだった。

 そこへとマーラが飛び込んだ。

「ば、ばか!」

 月の明かりは、洞穴の入り口辺りを照らしているだけで、縦穴の底までは届いていない。


《早くおいでよ》

 声が渡って来た。どうやら底は浅いらしい。


 くそ。ビビってられるか!

 目を閉じても、開けても同じなのだが、念のため目を固く閉じて飛び込んだ。


「あう……」

 落下感は一秒も無かった。すぐにふわりと受け止められた。

「何だぁ?」

 足元には何もない。それどころか薄ぼんやりと青い光が差し込んでくる。


 外か?


 そこは壊れた電化製品などが積み上げられた空間で、型の古いテレビや冷蔵庫。見知らぬ道具もあるが、すべてが中古の電気製品だった。


 山と積まれたゴミみたいな部品とは別に、ディスプレーが付いた製品が積んであって、そのすぐ脇に、腹の上で手をそろえられ、そっと寝かされた可愛らしい寝顔。


「アカネだ……」


 二人は膝でにじり寄ると、茜の肩あたりでちょこんと正座をして、俺の到着を待っていた。


「目……覚めるかな?」

 マーラとシムは歩きにくそうに近寄る俺へ、透明な光で溢れた瞳を向けた。


「ああ。大丈夫。それよりここは?」


「グランド・ケイゾンの秘密の部屋」


 異空間か……。

 そう尋ねたかったが、この子らでは答えられるものではない。


「違う世界だ。な? そうだろ」

「レイヤーの子だけの部屋。シムはここに寝ていた」

「まさか先住民族の子孫か?」


 二人は互いに無言で見つめ合い、同じように首を傾けてから、瞼を閉じた茜のほんのり桜色の顔へと視線を移動させた。

 子孫かそうでないかに関しては、シロタマの登場を待ってだな。ここは俺の職務を全うしよう。


 不安げに俺をじっと刺してくる目線が気になるが、

「承認コード7730、ユウスケ3321」


『承認コードが受理されました。コマンドを述べてください』


「喋ったぁ!」

 ぱぁっと花が咲き誇ったような笑顔を浮かべるマーラとシム。


 歓喜の光が溢れんばかりの二人に、静かにと、促し、俺は茜へと命じる。

「今すぐホールトを解いてくれ」


『ホールトの解除は最上級のプライオリティ承認が必要です。コマンダー登録時に当ガイノイドとタッチ認証を行った部位を触れてください。登録された場所とDNAの比較検証を行います。3回間違えますとそれ以降、24時間コマンド変更が無効となりますのでご注意ください』


 いつも思うが、長ぇんだよ。緊迫したシーンだとこのメッセージはジャマだろう。管理者と会えることがあったら、一度報告してみよう。


 とにかく、茜の手首を摘まむ。


 この(たび)に俺は後悔することがある。何でコマンダー登録をするときに手首を触っちまったんだ。あの時、茜、いやナナは言った。「どこでも触っちゃってくらさーい」とな。


 アー惜しいことをしたもんだ。


「なっ!」

 シムが玲子と同じ怖い目で俺を見ていた。恐ろしやテレパスめ。となると玲子もテレパスか?


 咳払いを数度して、

「コマンダーが承認されたら、自己メンテナンスを行って報告せよ」

 とま、こんなもんだ。


『DNA認証確認……受理。コマンダーとして承認されました。リロードします』


 鬱陶しい再起動処理が終わり――。

 長い睫毛をもたげた茜が、ムクリと半身を起こした。

 手のひらで口を塞ぎ、反対の手を突き出して背筋を伸ばすと、ついでに大きなアクビを一つ落とす。

「ふぁぁぁぁぁぁ」

 人間臭いなぁー、こいつ……。


「あ。コマンダーだ。おはようございます」

 がっくりと肩を落とす俺とは真逆に、マーラとシムは歓喜の声を打ち震わせた。


「すごっ! 本当に神様だ。目覚めさせたよー」


 ザリオン人にはあり得ない柔らかげな肌のマーラと、重量感がまったく無い真綿のようなシムが俺の胸に飛び込んで来て、その前で茜はキョトン顔だ。


「コマンダー。この人たちお友達ですか? これはレイコさんに報告してもいいのでしょうか?」

 そのセリフは非難めいて聞こえるぞ。


「変なところに気を回すヤツだな、お前」

 そんなこと決まってんだろ!


「玲子には内緒だ」

 マーラとシムを引き剥がしながらそう告げたその時だった。


 ドドーン!


 忽然と腹に響く大きな音がした。

 穏やかだった空気を激しくかき乱すショックが襲ってきた。


 ドーン!


「な、何だ? どうした?」

 突然と響く轟音が俺の肌を強く震わした。


「爆撃か!?」

「まただ! あれは第八艦隊がフィールドを壊そうとしてんのさ」


 急いで外に出てみた。歩きにくい異空間を這うようにして進み、縦穴は飛び上がることで簡単に出口の前に戻れる。頭さえ気を付ければな。

  

  

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