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記憶
草のいろ。水のいろ。草をなびかせる風。川面には、さざ波。
堤防からは、向こう岸が見えなかった。暗がりの中。堤防の上に登れば見えるような気がしたが、人目が気になって、なかなか出来ないでいる。人通りが無くなれば、と思うのだが。今は、夏。これだけの暑さだ。仕方がない。堤防の上に登ったからといって、見えるわけではないのだ。川に背を向けて、堤防に寄りかかる。目を閉じた。
昼間の、あの騒音が、嘘のように、今は静かだ。
草のいろ。水のいろ。草をなびかせる風。川面には、さざ波。
堤防からは、向こう岸が見えなかった。暗がりの中。堤防の上に登れば見えるような気がしたが、人目が気になって、なかなか出来ないでいる。人通りが無くなれば、と思うのだが。今は、夏。これだけの暑さだ。仕方がない。堤防の上に登ったからといって、見えるわけではないのだ。川に背を向けて、堤防に寄りかかる。目を閉じた。
昼間の、あの騒音が、嘘のように、今は静かだ。