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夏になる頃へ  作者: masaya
二章 from sky
72/112

12.5

「はぁ・・・」

無意識に落胆した声を漏らしてしまう。ハッと気が付き辺りを見渡してみたけど友人は風呂に入っていた事を思い出し安堵のため息を続けて漏らしてしまう。頼られる事は嫌いでは無い。頼ってくれる事は自分を信頼してくれているからこそできる事であると思う。けれど、それが自分の感情を犠牲にしてまでする事なのだろうか?そんな事を思ってしまう自分が苛立たしい。友情を自分の感情と天秤にかけてしまうこと自体情けなく、憤りを感じてしまいグッと握り拳をつくってしまう。頼ってくれている友達には悪いと思っているし邪な感情を抱いてしまう自分にも腹が立ってしまう。が、それでも無意識に愚痴にも似た言葉が漏れてしまう。

「はぁ・・・先輩と一緒に星見たかったな・・・一緒に昼からも遊びたかったよ・・・はぁ・・・折角のチャンスだったのにな」

唇を尖らせスマホへと視線を向けてしまう。尋からのメールは無く好意を寄せてくれているであろう同級生からのメッセージばかりであった。何故、返信が早く欲しい人からは来ずどうでもいい人から来る返信は早いのだろう。

「って、どうでもいい人ってのはその人に失礼だよね・・・ははっ。私ちょっとだけ荒んでるのかな」

苦笑を浮かべつつメッセージに目を通し当たり障りのない文章を返しスマホを閉じカーテンを少しだけ開き夜空を眺めてみる。けれど、部屋が明るかったせいか反射してしまい星を観察する事は出来ない。窓を開けようとした瞬間、スマホが震え驚きカーテンを閉めてしまう。どうせ同級生男子からだろう。あきらめにも似たため息をつきつつ液晶を見てみると尋用に設定している青いランプが光っていた。

「せ、先輩から!・・・おっとっと」

焦り過ぎてしまいスマホを落としそうになるがなんとかキャッチすると同時にメールを開く。

[天体観測できなかったから写メ撮って送ってみたけど全然星映って無くて真っ黒でごめんね(笑)また、近いうちに天体観測しよう!友達は元気になった?御崎ちゃんもおつかいで疲れてると思うから・・・]

「・・・」

添付されているデータをダウンロードしつつ開いてみると真っ黒な画像が画面全体へと映し出される。綺麗な花の画像よりも綺麗な景色の画像よりも御崎はその画像が綺麗に見えてしまう。胸の奥の辺りがジワリと暖かくなりスマホを抱きしめるように両手で包み込む。

「先輩・・・ありがとうございます。私、先輩の優しいところも大好きですよ。誰にもこの気持ちは負けませんから」

きっといつかは本人に伝える言葉を夜空に向かって口にしてみる。本人には伝わっているはずがない。分かっているのに本音(きもち)を口にしてしまった。どこかスッキリとした表情を浮かべ画面へ視線を戻し返信をすませると先ほどのどこか浮かない表情では無くいつも通りの御崎へと戻っていた。

「よっし。今日はオールで話しを聞いてあげますかねっ!」

色々な登場人物の心情を書きたくて物語が全然進まなくて・・・。読んで下さっている方からすれば本編をもっと早く進めろよ!と、思う方もいらっしゃると思います。本当にその事に関してはすみません。でも、少しでも登場人物の心境を知って欲しいので無理矢理でも付き合ってもらいますね!よろしくお願いします!←自分勝手

更新頻度もできるだけ下げないように努力はします!皆さんに楽しんで見てもらえるように私も楽しんで書きますのでよろしくお願いします(^-^)/~~~ピシー!ピシー!

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