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古の血  作者: 紅瞳 愁桜
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終幕:旅立

 崩れた家を飛び越え、着地したところは焼け野原になっていた。相当な炎が放出されたことが一目瞭然である。これでは骨どころか影すら残ってはいまい。文字通り蒸発してしまっているだろうなぁ……。などと考えながらゆっくりと当たりを見渡して

「あ、居た」

 すぐさまがれきの山の陰で気を失っている秋楓の元に駆け寄る。どうやら『炎の道標』の爆風に飛ばされたようだ。顔色も良いので大丈夫だろう。

 鞄からよく冷えた水を取り出し秋楓の顔にかけると、文字どおり勢いよく目を覚ました。

「つ、冷たいっ!」

 そう言って騒いでいる秋楓に、これまた鞄からだしたタオルを渡しながら、周囲の状況を観察した。

 いくら秋楓の力が強大だと言っても、所詮戦闘に置いては素人なので、敵を倒し損ねているかもしれないからである。

 しかし、敵の気配は全くなく、感覚を澄ましても何も感じ取れなかった。

 どうやら『炎の道標』に完全に蒸発されてしまったようだ。そう判断したところで落ち着いて秋楓を見る。

「よし、もう大丈夫だ」

 そう言って秋楓を抱き起こす。多少、混乱したままであるようだが、特に外傷はない。あの爆風に巻き込まれながら傷一つない。……全くどこまで強運なのだか……。

 タオルを再び鞄に入れ、今度は離ればなれにならないように手を繋いだまま移動を再開した。




 二人の旅はこれからも続く。


 一族の遺品を求めて。


 一族の思いを求めて。


 当てはないが目的のある旅。


 戦がその先に待っていようと 突き進む。


 お互いがお互いを支えて。



 当てはなく 目的のある 二人の旅は 続く。

長々とお読みくださり、誠にありがとうございます。

まだまだ未熟なので回を追うごとに、どんどん上達していきたいと思います。


それでは本当にありがとうございました^^

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