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古の血  作者: 紅瞳 愁桜
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序幕:廃墟

大都市の外れにある廃墟。


薄暗いこの廃墟には大都市からありとあらゆるものが捨てられている。


家具から人間まで不必要と認められたモノがその量すら分からないほど捨てられている。


捨てられたこの廃墟には当然、法はない。


強いものが勝ち弱いものが負ける、弱肉強食の土地である。


どんな手段を用いても最後に生き残った方が「正しい」のだ。


強さこそがこの廃墟では法である。


自分の持ってるすべての力を使っても生き残るこのとができるとは断言できない。



そんな世界だからこそ捨てられた人々は力強く生きているのだった。

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