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いつかまた会えたならば  作者: 旅人


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試作品(眷属視点)

僕はやっと作業所を作り上げたが……

そこはまだ「仮設」レベルだった。

巨木の根元近くに、簡易的な木の枠組みと鉄板を組み合わせただけの粗末な小屋。

床は土のままで、埃っぽく、照明は小さなランプが一つだけ。

机は不安定な板を置いただけ、書類は風で飛ばされそう。

魂の記録や契約書類を扱うには、明らかに不十分で、

「これが作業所ですか? なめてますか?」

水の天使からの不評をくらった。実際には現場に到着してから作業所を一旦解体されてしまった。

「ではまずは、眷属様は何か不便な点と利便性のテストプレイをやってもらいます。理由としては試作品を作るためです。時間は沢山ありますので一つずつ不便性をなくしましょう」

うん、人数が多い為かそれぞれのグループを作り、試作品を沢山出てくる。

僕は作業する原初の分体たちに各グループに二体ずつ配置して、使わせることにした。

原初の分体は、原初様の力の一部を分け与えられた存在で、

基本的に感情は薄く、命令に忠実だが、

「闇の性質」が強いため、機械や精密作業に触れると不安定になりやすい。

一方、原初の半身である光は、光の性質で純粋だが、

「破壊衝動」が強く、試作品を壊してしまうことが多い。こちらが完成したと思った矢先に

「また爆発した……」

原初の半身が試作品を爆発させていく。

原初様の使うものさえ今は使えないのに、このままじゃ、手作業で仕事しなければいけない。

試作品の種類はこんな感じだった:

魂管理端末の試作:複数の魂記録を同時に表示・編集できるもの。

【爆発原因:闇のエネルギーが回路を焼き切った。

契約書自動保管庫:願い事や契約を自動で分類・保存。

爆発原因:光の衝動で内部が過熱。

転生履歴閲覧機:過去転生の記録を一瞬で検索。

爆発原因:半身の光がデータに干渉しショート。】

ちなみに水の天使が持つ端末で確認して固まっていた。

「あの? 光? そろそろ修復者寂しがってますよ?」

原初の半身はすぐさま修復者の元に一瞬にして消えた。

さっきの試作品は原初様のエネルギーを沿ったものだから、光ではすぐに壊れてしまう。

半身とはいえど性質は異なる。

「眷属様? 試しに作った書斎試してみて?」

僕は席に着くと、新しい書斎を試す。

既存の物は更に使いやすくなり、新しいシステムを確認することができる。

具体的な新機能:

魂記録の自動仕分け(感情・業・転生回数で分類)

契約書類の瞬間検索(名前・日付・内容で一瞬表示)

願い事の優先度自動化(緊急度が高いものから上に来る)

転生履歴のタ表示(過去・未来の流れが視覚化)

「前より使いやすくなってるしでも……もう少し記録を書きやすくできるようにできるか?」

水の天使は僕の横に立ちながら、

「では1週間は私たちが貴方たちの作業を見ていますね。そうすればどれに引っかかってるか、何を作るべきか分かるので」

ということで、原初の分体たちにいつも通りに仕事をしてもらう事にした。

水の天使の観察の狙いは、

「試作品の失敗パターンを分析して、最適な設計を完成させること」。

単に修理するだけじゃなく、

原初様の闇に適した、永続的に使えるシステムを構築するつもりだ。

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