日常の崩壊(修復者視点)
私は今まで普通の人として生きてきたが、ある人と出会ったことで、見えてきた世界と違う目を閉じれば毎日夢を見るし、精神的負担が多かった。
なんで……こんな目になったのか。赤髪の悪魔はずっと見守るだけだし、心の声は段々と大きくなる。
「普通の人として生きたかった……」
私は友人の前で弱音を吐く。
「まぁまぁ……もうここまで来たらやるしかないし、私も命狙われてる身だしね」
私は苦笑すると、今までの事を思い返す……まだ憤怒・暴食・傲慢(竜を従わせる者・堕落の王・堕天の王)は降伏はしない。彼らからの使者である上級悪魔たちは、何とか相手の力を奪い取れるという。私はその奪い取った力を解析して、彼らの培った技術や魔術を自身の中に入れ込む。目標は赤髪の悪魔が課す試練に合格することだ。
「あのさ……頭の上で赤い蛇になるのはいいけど……どうして私を監視するの? 信仰深い友人の方がもっと試しがいあるんじゃないの?」
赤髪の悪魔は、それを聞きながら私に対して言う。
「あの子はもう合格してますよ……でも貴方の合格基準は違うものです。貴方は地獄も天国にもいけない魂なのですから」
私はそれを聞きながら、何故その事を言うのだろうか分からない。
「まるで、永遠に転生し続けろと、それこそが罰であるかのように言うね」
盲目は笑いながらも、
「だから欲しくてたまらないものたちがいるんですよ。でもあなたを食べられたとしても、私たちは耐えられない……それはまるで永遠に増殖し続ける核が爆発するように」
私は考えると……自分の魂がどれほど異質なのかを理解させられた。
なぜなら多少食べたものはすぐに……爆死が多いからだ。
魂を噛みつかれた瞬間、相手の体が内側から膨張し、黒い炎のようなもので爆発する──痛みと絶望が相手に跳ね返る。
「だからなんか破裂するイメージ湧くのね……」
ということは、私は普段から幽霊たちに食べられて爆発しているのか。
「なにそれ……こわ」
食べ物だと言って近づいて爆弾を食べて爆発するのが当たり前。でも向こうの世界だと消滅案件では。
「消滅すると思いますよね……貴方はどの道死にませんから。言いましたよね? 貴方は何処に行っても受け入れてもらえないと」
私は落ち込むと、盲目は微笑む。
「でも居場所は自分で作るものです。神々に化け物と言われても……神々の約束をちゃんと守れば良いのです。◆■の力を人の為に使いなさい。貴方自身が信頼を積み上げる方がよいでしょう」
私は悩みながら自問自答することにした。
この異質な魂で、
居場所を作れるかな。




