白い渦(修復者視点)
俺は、たまたま眷属や最近天界に来た分体たちの目を盗んで、天界の最奥にたどり着くと、不思議な声が聞こえた。
「貴方なの?」
俺は首を傾げながら……興味を引いた。
「誰だ? 会ったことあるのか?」
すると俺は、光の奔流に飲まれてしまった。
俺は目覚めると、あたりも全部真っ白だった。
純白の空間──光が満ち、境界すらなく、すべてが柔らかく溶け合う。
俺だけが黒い影のように浮かび、違和感が胸を締めつける。
「ここどこだ? おい! さっきの声の人!」
俺は探そうとすると、優しそうな手で包み込まれた。
温かく、懐かしく、魂を優しく撫でるような感触。
「私が探していた。彼ではないようですね……私の小さな分身(妖精の女王)が帰ってこないから」
俺は、本体の記憶がフラッシュバックする。本体が探していた人だったからだ……驚くことに本体と瓜二つであるのと……白すぎる……本体はめっちゃ黒いのに。
彼女は、純白の光そのものが形を取ったような存在だった。
長い白髪が、光の粒子のように流れ、優しく輝く。
瞳は穏やかな銀色の輝きを宿し、まるで星の海を映したように深く、優しい。
体は半透明で、光の衣を纏い、触れると温かく、魂に染み込むような柔らかさ。
肌は白く透き通り、指先から淡い光が漏れ、
すべてが純粋で、神聖で、でもどこか寂しげな哀しみを湛えている。
本体の黒い渦とは正反対──白い光の渦のような、優しく包み込む存在。
「俺は本体の分体だ! あんたは?」
俺は撫でられながらも、
「可愛い子……もしかすると小さな分身も、私が待ち続けた人の元にいるのかしら?」
俺は、なんだか眠くなってきた……
「貴方はまるであの頃の彼に似ていて間違えたわ……今は何をしてるのかしら?」
俺は本体の事を思い出す……人間で言う狂人という言葉しかないな。
「うーん……記録を書き続けてるよ? 後……転生させられて詳しい記録とったりとか」
彼女は、俺を撫で続けながら、
「まぁ…それは知らなかったわ……彼は色々断れないから。それと戻ってきた事に気が付かなかったわ」
俺はそれを聞きながら質問することにした。
「でもさ? なんで神々と一緒にいなかったの? そうすれば本体は何億という時を過ごすことはなかったのに」
彼女は目を瞑りながら、
「私はここから出られないの……それは出てきたら神々が集まるからなのよ。そうすると闇の者に狙われるから身を隠して、小さな分身を作って精霊界を作り上げたんだけど……闇のものたちが襲ってきたから、ここに身を置くことにしたのね」
俺はそれを聞きながら、堕落の王が……本体のみならずこの人まで手を出そうとしていたことを知った。
「それと提案なんだけど? 貴方の魂と一緒になってもいいかしら?」
俺は驚いてしまう。それは……
「そんなことしたら貴方が! 消えてしまうのではないですか!」
彼女は微笑みながら、俺の体の中に入った途端に、俺は気絶した。




