不覚
私は妖精の女王に炎の精霊の試練について聞くことにした。
「なぁ? 試練の内容聞いてなかったが知ってるのか」
妖精の女王は驚きながら、
「貴方? もし初対面の相手に準備してから挑むの? 準備してなくて普通に対処をできるようになるのがいいのよ。試練の内容教えたらいけないのよ」
準備なしの戦闘か……彼女の言う通りだ。初対面の相手に調べる時間はない。
「そうか……じゃあいつもは何も知らせないのが当たり前か」
妖精の女王は私の事を見て、
「ちなみに太陽の神に貰った者はこの精霊界の試練を受けていい証みたいなもの」
私はこの服と勾玉を見たが消えていた。
「気づかなかった……着てた服がなくなってる」
私はイメージしながら服を作り、着こむと、
「服着ない方が可愛いなと思ってたのにざんねん~」
私は扉を開けると、私と同じ概念的な炎、いや純粋な炎そのものだ。
「久しく客人が来るとは……◆◆……準備してないからお茶でもよいか」
妖精の女王は名前を言われたのか不機嫌ではある。
「女王様といいなさい! そうだった……あれこれ500年精霊界は神々すら拒否してたから試練廃止したんだった!」
私はこの三年間(60年)の旅が無駄だったと、
「この馬鹿妖精借りるぞ」
私は修復者を躾けるための反省部屋に突っ込み、出れなくする。
「そしたらどうすれば試練がやれるのか?」
炎の概念は私を見て、
「貴方は試練受けなくてもよいのではないですか? 概念である貴方は試練など不要です。あの方はいつも貴方の傍にいて、気づかないのも」
私は彼を問う事にした。
「私は長い時を過ごして、そんな初歩的なミスをするわけ」
炎の精霊は妖精の女王を指さす。
「まて! まて! なわけない あの子はこんな子じゃない」
炎の精霊はため息をつきながら、
「あの方は私達を作り出して自身の力を分散したんですよ。特に概念を作るためにあんなに小さくなり、記憶すらも失いました。貴方は彼女をどうみますか?」
私は反省部屋から取り出すと、確かに意識すれば彼女で会っていた……
絶望が胸を締めつけた。
何億年の探し物が、ずっと傍にいたのに、気づかなかった。
私は妖精の女王──あの子を抱き寄せた。
あの頃の面影はないが、とても切なくて
「あの子……お前だったのか……」
妖精の女王は、驚いた顔で、何を言ってるのか理解してないが
「え? 何の話?」
でも、俺は知った。
渦の疼きが、優しく彼女を包む。
「私はこれからどうすれば……元に戻せる方法を探さなければ」
炎の精霊は、静かに言った。
「あの魔法陣に乗ってください。あの方が使っていた場所に行けます」
私はそれに乗り、いつの間にか景色が違う……そうここは私が住んでいた世界と同じ場所だ。少し変わっているのは神殿というべきものがあるという点……私はここを拠点にしていくと決めた。さっそくあの書斎をここに移動させるとしよう。大きな巨木の下で私は分体たちに連絡を取った。




