灼けつくような
私はついに炎の精霊の住処に着いた。
「長かった……やっとか」
妖精の女王は私の周りを飛び回りながら、
「もう! 休まなかったら三年で着いたのに!」
私は妖精の女王を捕まえて、
「私は妖精ではないからな……今ここで食べてもいいんだぞ」
妖精の女王は私の発言に、
「私を食べたらあの方に会えませんね? それでいいなら!」
私は苦虫を噛んだような顔をする。
「ちっ……」
妖精の女王は、また私の頭の上に乗っかる。
「舌打ちしてもダメダメ〜早く行くわよー」
私は妖精の案内を元に洞窟の中に入ると、さっそく罠がお出迎えという。反応が遅かったら上半身が炭にされてたであろう…
「あぶな……なんでこれ仕掛けてるの? 来ないでしょうに?」
妖精の女王は、少しだけ遠い目をする。
「実はね……魔界にいるやばーい奴が攻めてきたのよねー。そもそも精霊界だから力使わせなかったけど、執念が強すぎて対抗策作ったのね〜」
私はそれを聞いて……暴食がここを攻めたことを初めて知った。
「まさか? 居場所も入る場所も難しくしたってこと?」
妖精の女王は頷きながら、
「その通り! 私と精霊だけしか入れないようになったのね! 前までは色んな存在が入れたけど、あの一件で体制変えたのね」
私は罠を避けながら、中層に上がると、そこには炎の精霊たちの生活空間である。
洞窟の壁が赤く輝き、溶岩の川が流れ、炎の鳥や火の精霊が飛び回る。鉄の木が生えている。
熱風が肌を焼き、空気すら燃えるようだ。
でも、どこか調和した美しさ──炎が花のように咲き、灰が雪のように舞うような景色に1人の炎の精霊がやってきた。
「妖精の女王様じゃねぇーか! そいつ誰だ?」
妖精の女王は、彼らの元に行き、
「あのお方に会うための試練を受けに来たのよ」
炎の精霊たちは私を見ると、
「ご苦労さんな事で……試練は上層に行かないと行われないから、後、燃やし尽くされんようにな」
私はそれを聞き、
「ご忠告を感謝する」
そして上層に行く扉をくぐると、ただでさえ暑いと思ったのに、燃えるような暑さに驚く。
壁が溶岩で覆われ、床が赤く熱せられ、空気が歪む。
炎の精霊たちが巨大な姿で浮かび、火の玉が飛び交う。
「まじか……ここは本当に私を燃やし尽くすのか」
妖精の女王は、ピンピンしてた……この子なんなの……やっぱり。
「言わせませんよ……」
言う前に止められた……言わせて欲しかったけどな。
「ここ休憩場所あるの?」
妖精の女王は、先頭に立って自信満々に、
「蒸気が沢山出てる場所あるよ」
私は妖精の女王を軽く叩き倒して、
「それは蒸し焼きじゃないか……マシかもしれんけど」
私は溶岩石の階段を登り始めた。試練とは一体何をするのか…




