各々の見解(修復者視点)
「はっ! ここはどこだ!」
白い、だが落ち着く場所だ。天使と呼ばれる存在が住む場所──白い雲のような、穏やかで神聖な光に満ちた次元。
「起きたー起きた! 織天使様!」
なんだ! 眷属は無事なのか。
「眷属! 返事しろ」
眷属は小天使たちに囲まれていた。
「ここにいるよー。この子たちと遊んでた」
俺は安堵すると、
「お目覚めのようで何よりです。我が師匠から貴方たちについて聞いておりました」
振り向くと、盲目とは違うが少しだけ似ていた。雰囲気が似てる──穏やかで、でも底知れぬ深さがある。
「この人だれ?」
眷属と俺は初対面の相手に警戒する。
「まあまあ……警戒しないで。あの四人に紹介しなければいけませんね」
俺と眷属は小天使たちに囲まれて持ち上げられる。
「よいしょ! よいしょ!」
眷属は何か諦めた顔してる。あと小天使可愛いかな、一生懸命俺たちを運んでる。
「修復者……もう彼らに任せよう」
俺は辺りを見渡す。やはり天国で間違いないだろう。ひときわ大きな四人の天使が現れる。
「あの堕天使は堕ちたのか……久しぶりだな 原初の眷属。本当は叩き切りたいが、主から止められてるからな」
炎を身にまとい、四つの翼を持つ猛々しい天使。目には苛烈な光が宿り、剣のような威圧を放つ。
眷属は首を傾げる。
「どなたですか?」
優し気な女性の天使が、穏やかに微笑んだ。柔らかな光を纏い、水のような優しさが漂う。
「あっ! あの時のお姉さん!」
俺は眷属に聞く。
「知り合いなのか?」
眷属は頷き、
「前に原初様の内緒に天界に行ったのね。その時にね」
俺は生まれたばかりだから知らない事を学んでいく。原初様はここまで見ていたのか? 今は不在らしいし、司令官が仕事を回しているだろう。
もう一人の天使──風を操るような軽やかな翼、知的な目をした者。
そして最後の天使──土のような重厚さ、盾を思わせる守護の気配。
四人はそれぞれ、炎・水・風・土の力を感じさせる。
「ではこれからは貴方たちに試練を課すのは、この四人に任せます」
織天使がそういうと、
「貴方の意向なら構いませんが、私はこの暴力の権化のような方は見たくはありません」
炎の天使は、眷属のもとに行く。暴力の権化てっ俺か!
「てめぇ! 俺のどこが暴力の権化だ」
織天使は俺を掴み上げてなだめる。
「困りましたね……この子は磨けば」
四人は俺の方を見て、
「どの方向に転べば破壊にも癒しにもなりますが、私たちでは間違った方向にいくでしょう。ならば育てないのが正しいと思います」
織天使は首を振りながら、
「たとえ間違った道に歩み出したとしても、この子はそれから学び得るでしょ。そしてこの者は、当方の国の者たちが導くと確信してます」
四人は黙るが、各々態度を示していた。
炎の天使は苛立ちを隠さず、水の天使は優しく見守り、風の天使は興味深げに、土の天使は静かに警戒を解かない。
俺は思う……ここには俺の居場所などないと




