秘密
私は、盲目の案内の元、ついに着いたが、
「近いんですけど、こんなに簡単につくの」
私は本音を漏らすが、盲目は驚いた顔をしていた。
「まさか……旅で本当に迷子でしたか。てっきり知っていたのかなと思っていました」
私は地図を見ると、逆さに見ていたようだ。
「私の地図の読み方が悪かった」
あの太陽の女神……都合よく現れたと思えば、私が地図を逆さで見てたことに笑ってたんか。
「原初様 修復者と似てますね」
私はイラッとして、投げ飛ばす。
「今日は気分悪いわ」
さっそく黄泉の国に足を踏み入れる。
「まったく私の主よりも貴方といると面白いので」
まったく傷を早く治している盲目は、黄泉の国を見ていた。
そこは私たちが生きる次元とは違う。
家は崩れかけて、食べ物は腐り、虫が蔓延る。
そこに生きているものたちは服は破れており、生気のない顔と体だ。
灰色の空の下、風すらなく、ただ重い静寂が満ちている。
「ここに本当にあの子がいるのか……」
盲目は私を見て話す。
「いえ……正しく言うなら、黄泉の国を超えたところ、神々すら入れない世界です」
私はそれを聞き、疑問を聞くことにした。
「聞いてもいいか 何故ここを知ってる? 何故場所が分かる?」
盲目は微笑む。
「実は私は、天の主に作られた天使ではありません。
貴方が探していたあの方に作られたのが、私です」
私は目を疑う。
いや、私が永遠の書斎の仕事をする前の言葉を思い出す。
ーーーーー
『知っている。あなたを呑み込んだ『箱』――我々が**『古き者』**の遺した『天の記録』と呼ぶもの――には、あなたの旅立ちと、彼女の最期までの全てが記録されている。
もう、いないよ。
君が探している人は、
とっくに君を待つことをやめてしまった。
この世界のどこにも、
いや、どの世界にも、もういない。』
ーーーーー
「君は最初から知っていた……何故試すような事をした」
盲目は悲しそうな顔をする。
「私は貴方の事を、あの方に伝えました……しかしあの時の貴方はこの世界を憎んでおられました。あの方は、貴方が落ち着くのを待つと言いました」
私はあの時、確かにこの世界を憎んでいたが、今は眷属や修復者など親しい仲が出来ていた。
「それが答えなら私は何も言うつもりはないが、真実を伝えない君は相当苦労してたんだな」
私と盲目は黄泉の国を歩きながら話していた。
盲目はずっと私に試練を課してきたことも、すべてあの子のためだったのか。
「着きましたよ……ここからは私は案内ができません。私すらも入れませんので」
私はその門を通った。
──あの子……に
ようやく、会えるのか
変わり果てた私を、彼女は受け入れてくれるか。
神々すら入れない世界に




