あの夢を見る
私は、データを合わせながら記憶を辿りながらついに試作品を完成させる。
冬眠中の眷属達を起こすか。
私は、彼らの冬眠場所に入り込んで自身の体を爆発して起こそう。眷属達は危機を感じ取り逃げ出した後に大爆発して部屋が焼け跡になっていた。
「原初様……もうちょいましな起こし方ございましたよね」
大丈夫だ。眷属達は危機察知能力が高くてみんな逃げ出したのは良いとしよう。これは成長だ。
「まぁ、あの攻撃ぐらいは避けてもらえないと困るからな」
眷属達は、文句を言ってきたが無視しておこう。
「それよりも、試作品を作ってみたんだ。食べて欲しい物がある」
私は、果実を見せると眷属達はそれを手に取る。
「原初様は人体実験好きですね……そして、食べさせられる身にもなってください」
私は、眷属と分体達が食べているとみんな消えていった……えっとどこいった。私も食べてみるとしよう。
意識が暗くなりそこで途切れた。
懐かしい感覚だ。私は目を覚ますとあの頃の世界だった。
目の前には巨木いや人間で言う世界樹だろう。
空は永遠の薄明かりに満ち、
風は音もなく流れ、
時間は止まったように静か。
森と川、山だけ。
争いも、殺し合いも、覇権も、
すべてが欠落した異様な世界
違和感が胸を締めつける。
眷属達はめっちゃ走り回っている。
「原初様!ここ楽しいですね、誰にも邪魔されないし」
私は頷きながら、あの子がいる場所に行くとしよう。あの世界樹の所にいた記憶があるからだ。
眷属は違和感を覚えてしまう
「でもここなんにもないね……動物もいないしただの森と川、山だけで原初様てっここに住んでたんですか?」
私は答えることができない……何故ならば記憶が霞んでいるからもう何十億年もすぎてしまっているからだ。
「もうほとんど覚えてない……長い時を過ごしすぎて」
眷属達は、私を見て何故か距離を取られる。そして、
「おばさんかな……長生きだね」
私は、眷属達を地面に埋め込み離れる。誰がおばさんだ……気にしてない……なんだろう人間達の記録を勉強し始めてから感情とか覚えてきたのかな…
「やっと着いた……ここに確か」
あの子と別れた最後の日に、私はその場所を見ると何も無かった……またか会えると思えたのに。
「原初様置いてかないで下さい!」
私は、辺りが暗くなりそのまま目を覚ます。どうやら夢を見ていたようだ……どうやら一時的に私の記憶の夢を見せるようであり眷属達が消えたのは、魂ごとそっちに行ったのか。みんな副作用なのか…
気分が悪そうではある。
「申し訳ないな……1週間休みでいいよ」
眷属達を治療すると眷属は、
「なんですか……あの世界……少しだけ怖いです」
そうだろうな…私はあの子と一緒に暮らしていたが故に気にしてなかったが異様な世界であるのは、間違いではない事を。
「あの世界じゃないな……」
眷属は首をかしげて、休憩に入る姿を見つめながら私は考えることをやめた。私の中で今はあの子よりも眷属と分体達に愛着抱いてしまっている。彼らと離れるのか、それとも一緒に私が目指すあの子の次元へ連れていくか。私は仕事をしながら考える。
原初として、
この愛着は、
永遠の恋しさの痛み。
あの子への道が、
眷属たちの光を犠牲にするならその時に決断をしなくてはいけない




