復興
私は眷属を迎えに行ったが、魔術師の屋敷が木っ端微塵になっていた。
しかも悪の魔術師は、丸焦げに。
眷属ははしゃいでるが、ものすごく美しい男の娘がいたというか……眷属とは仲が良さそうだ……悪の魔術師の息子なのだろう。
この子は、魔術師の全知の知識を少し受け継いだようだ。
眷属に、誘惑の言葉を囁いている。
眷属は気づいたようだ。
「見てーこの子と家を爆発させたの」
爆発の煙がまだ残る中、
眷属の瞳に、影の恐怖が閃く。
転生の疲弊が、休みなく繰り返す輪廻の絶望が、
この爆発として噴出した。
可愛い笑顔の裏に、
斧の記憶がよぎる。
私は眷属を掴んで、ビンタをしまくり地面に置いておくと悪の魔術師を治療する。
「助かりました……まさかあんなことになるとは思いませんよ。それと屋敷が……」
私は分体達を呼んで、家を修復させる。
「申し訳ない……うちの眷属が」
母として、苛立つ。
この子を転生させ続けたのは私だ。
休みない輪廻の疲弊が、
過激な荒ぶりを生む。
私の愛が、この子の影を濃くする。
私は眷属を連れて帰ることにした。
少しだけ私は眷属を見る。
堕落の王の子であるこの子に、本当の母親に会わせればきっと変わるのだろう。
作業場に帰ると、分体達は仕事を片付けていた。
どうしてだと思った時、1人の分体が、
「大洪水起こしましたよね?一部の人間は生き残りましたがね?」
この間の戦争が色濃く残っていた。
このままでは木々も植物も無くなってしまう
私は考えるのをやめて咄嗟に狼の姿になり逃げ出そうとすると眷属が私を捕まえる。
「どこに行くのですか?原初様?人類絶滅させようとしてたのですか?」
私は抵抗する。
「違う!そんなの意図したわけではない……」
眷属は分体達と見合わせて、
「原初様?人類復興の為僕達は、転生してきまーす!」
私は咄嗟に元に戻り追いかける。
「待て!お前たち!帰ってきたら沢山仕事させるぞ!」
だが転生装置に入って……眷属と自我を得た分体は手を振りながら行ってしまった。
「……いい子達が、私は仕事やるか まぁ帰ってきたら土産話でも聞こう」
管理者というのは忙しいな…。眷属達に地球復刻を任せよう。彼らならばきっとできるとわかっている。
私は盲目に手紙を送る為に狼を作り出す持たせてから
「盲目に渡して欲しい 」
狼は闇に吸い込まれるように、消えていく
私は記録の山を整えることにした実に200万年分の数々のデータを本にして書棚に入れていく
この本は、かつて生きた人間一人一人の生き様や功績を書き残した本であり
ずらりと並んだ本の数々は人間で言う書庫である
私はここの番人を作ることに決めた。
そして私はこの書庫を守る番人を想像しながら、星を眺めていた




