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「夢を現実にできるなら、現実を夢にでもできるってことかしら」
元に戻りたい、というその一言だけで、あんずはそこまで読み取ったようだ。
「まさに、その通りだよ」
スタディンはサッとカップを傾けて、一気に紅茶を飲みほした。
「……そうだね、君らにとってここが夢の世界としてもかまわない。君がここに来たのはたまたま、偶然の産物でしかないのは事実だ」
お代わりを入れよう、とスタディンが再び紅茶を入れ始めるのを見ながら、いろいろと一方的に話し続ける。
俺らが聞いているかどうか、ということについてはほとんど気にしていないようだ。




