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位相  作者: 尚文産商堂


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31/60

151°

 しばらく落ちていて、ドスンとどこかにたどり着いた。まわりが真っ暗闇で、どこかどうかなんてわからない。ただ地面なのはわかる。固い、アスファルトじゃなくて、セメントとかで舗装されているような硬さとざらざら感だ。足が痛いが、ぶつかった衝撃で痛めただけで、骨が折れたとか、ねん挫したとかのようなことはなさそうだ。しりもちをついて、両手を後ろにして胸をそらせているような姿勢から、ゆっくりと立ち上がり、周りを見回してみる。

「どっちに行けば……」

 正解というものはきっとない。見た目は前側も後ろ側も、右も左も同じ。暗い部屋で地面がずっと続いているだけだ。どこかにライトがあるようなものでもなく、ただただ暗いだけの場所だ。地の底、と言われたらもしかしたらこんなところなのかもしれない。自分の周りはぼんやりと見えるように光っていた。

「きっと夢の世界なんだろうな」

 そういうことをつぶやきながらも、誰かがここに来るかと待とうかとも思う。しかし、今までのことを考えると、動かなければ話が始まらないだろう。行くしかないようだ。それがどこまで続いているか、どこまでいければゴールになるかはわからないが、歩くしかなさそうだ。

 そして俺は、歩いているうちに、考えなくなっていった。ただ歩くのを目的として。

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