表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
位相  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/61

119°

 何か夢を見ているような気がする。でも、あまりにも現実感が強い。これが夢というのができるのであれば、気が楽なのだが。しかし、やはり現実なのかもしれない。そんなふうな違和感を感じながらも、今日も目が覚める。時計を見ると午前6時、7月4日月曜日。体の上の重みで目が覚めたのかもしれない。顔を動かさなくても、なにがのっかってきているのかはわかる。

「……寝るんじゃないよ、人の上に乗っかってきておいて」

「えー、だってかなめくんが寝てるからー」

 乗っかってるのは久崎あんず。幼馴染だ。ただ、この前から家に泊まっている。それもこれも戦争が悪い。一人で暮らすよりかは、ということで俺の家の空いていた部屋をあてがっていたわけなんだ。だったはずなんだが、なんでかだいたい毎日朝になると、こうやって俺の上に乗っかってきている。なんでかは知らない。

「んで、今日も今日とておきようよ」

「やだよ、今日は休みだろ。先生も召集されて今学校行っても誰もいないし。俺らだってどうなるかわからんぞ」

 この前からどんどんと教職員も召集をされていて減っている。ただ戦況がよくなっているとラジオではずっと放送しているけども、それが嘘なんだろうなというのは薄々感づいていた。ただ気にしてはいけないという雰囲気にのまれて、俺も知らない間に考えないようにしているだけだ。

「ねぇ、じゃあ一緒に寝ようよ」

「はぁ?」

 思わず声が出る。

「いいからいいから」

 シングルベッドに2人。どう考えても狭い。だが、それが何か心地がいい。ずっとこんなところにいるかのような、そんな安心感を覚えるほどだ。気づけば、その気持ちよさに乗っかって、自然と二度寝をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ