国防軍 車両
ロシアの統合重戦場プラットフォームの将来的なファミリー辺りから引っ張ってきました。
国防軍装甲車輛体系の近代化計画が発表された。この計画は複雑化していた国防軍の装甲戦闘車輛を4つの共通車体によるファミリー化で整理するという計画である。その4つの共通車体とは、
軽量級プラットフォーム「甲」
装輪式軽型プラットフォーム「乙」
装軌式中型プラットフォーム「丙」
装軌式重型プラットフォーム「丁」
「丁」プラットフォームは、同一の車体を基本とする同じコードネームの下、主力戦車や、重歩兵戦闘車、装甲回収車、重装甲兵員輸送車、戦車補助車両、また幾種類かの自走砲などの基礎機材になることを意図している。またこの車輌は、砲兵部隊、防空、およびNBC防護システムの基礎機材として用いることも意図している。全国的な配備・運用のために車体を小型軽量化し、さらに着脱が容易なモジュール型装甲、C4Iシステムを実装している。
・10式戦車
重量 44-63t (全補助装備時含む)
全長 9.5m
全幅 3.3m
全高 2.5m
要員数 4名
主砲 44口径120mm滑腔砲
副武装 12.7mm重機関銃M2(砲塔上面)、7.62mm機関銃(主砲同軸)
補助装備
・CITV
車長用独立熱線映像装置(Commander's Independent Thermal Viewer)。砲塔上面、装填手ハッチ前方に設置された円筒状の構造物で、赤外線カメラを内蔵しており、左右に回転することができる。夜間戦闘能力を向上させる装備のひとつで、。
・MCD
MCD(Missile Countermeasure Device)と呼ばれる、対ミサイル用のソフトキル型アクティブ防護システムが取り付けられた。この装置は有線/無線式の半自動誘導対戦車ミサイルと全自動式赤外線誘導式の対戦車ミサイルの誘導システムを無効化する。
・MCS(地雷処理システム)
車体前部に、プラウ式、あるいはローラー式の地雷処理装置が装着された。
・TUSK
対戦車兵器から発射される成形炸薬弾に対する防護を念頭に、車体側面に箱形の爆発反応装甲タイルを装備、装填手用ハッチの周囲と機関銃に盾を追加、装填手用機関銃に暗視照準器を追加する、対地雷用のベリーアーマーと呼ばれる車体底部を覆う増加装甲を追加する、などの内容。
・RWS(遠隔操作式機銃)
車長用ハッチ前方の砲手用サイト上面に搭載され、車内から周囲360°の射撃が可能となっている。最新型では、低視認性を重視した折り畳み可能なCROWS-LPが搭載されている。
・戦車長用防護キット
戦車長用キューポラの周囲(主に後部)を防護する追加装甲キット。TUSKで開発されていた物とは形状が異なるが、コンセプトは同様である。
・煙幕弾発射筒
スモークグレネード弾発射筒とも呼ばれる煙幕弾発射筒が、6個1組で左右に1組ずつ砲塔側面に取り付けられている。
この煙幕は、肉眼像だけでなく熱線映像も遮る。煙幕弾の代わりにチャフを発射することもできる。
・渡渉用キット
車体上面左後部と、車体リアパネル中央部のエンジン給排気口に装着される煙突状の装備品。通常の潜水渡渉能力は約1.2メートル程度だが、渡渉用キットの装着により水深2メートル程度まで渡渉能力が向上する。
・ドーザーブレード(排土板)
派生型
・11式戦車支援戦闘車
重量 39t
全長 10.5m
全幅 3.3m
全高 2.5m
主武装 30mm機関砲x2 対戦車ミサイル連装発射機x2
副武装 7.62mm機関銃x1 30mm自動擲弾発射機x2
10式戦車を流用して砲塔を換装し、幾つかの装備を追加したものである。戦車2両に対して本車1両の単位で運用され、主に市街戦において戦車を援護する。乗員には充実した周辺視察装置が与えられており、従来の装甲戦闘車両の弱点である「死角からの歩兵による近接対戦車攻撃」に対応する能力に優れている。夜間暗視能力のある視察装置によって、昼夜の区別なく周辺警戒が可能である。本来は、戦車を援護して対戦車攻撃に対して迅速に反撃するための車両であったが、搭載兵装の取れる射角の広さから歩兵支援車両として、市街戦における対人掃討戦闘に活用され、対ゲリラ戦闘車両として重用された。
機関砲および機銃による制圧射撃のほか、自動擲弾発射機を用いた近接制圧によって敵歩兵を掃討し、堅固な建造物や掩蔽陣地に立て篭もる敵に対しては誘導ミサイルによる長距離からの正確な攻撃を可能としている。
・11式装甲回収車
全長 約9.1m
全幅 約3.4m
全高 約2.6m
重量 約44.4t
主武装
12.7mm重機関銃M2 1丁
戦車が故障・損傷した際に回収にあたる他、整備作業を支援するための車両で、10式戦車の導入に伴い、同車を装備する部隊を支援するために開発された。車体右前部にブームクレーンを装備し、車体後部には安定用のアウトリガーが設けられている。
同時期に開発された丁や乙、甲と同様に、コンポーネントを共通化することで開発・製造・整備にかかるコストを低減しており、特に丁とは多くの部品、装備を共有している。
・13式装甲兵員輸送車(APC)・13式歩兵戦闘車(IFV)
全長 7.2m
全幅 3.2m
全高 3.02m
重量 25t
乗員数 3名
主武装
IFV型 30mm機関砲、対戦車ミサイル
APC型 12.7mm重機関銃、RWS
副武装
IFV型 7.62mm機関銃
モジュール装甲は脅威に応じて装甲を変更することができる。IFV型に搭載される砲塔は丁と共通の装備で、30mm機関砲と7.62mm同軸機関銃、砲塔側面に対戦車ミサイルを4発搭載している。APC型は砲塔の代わりに12.7mm重機関銃を装備する。さらに、IFV型・APC型とも車体後部ハッチに銃眼を備える。IFV型は乗員のほかに6~7名、APC型は8名の兵員を輸送できる。
派生型
・13式戦闘工兵車
全長 8.88m
全幅 3.77m
全高 2.77m
重量 28.6t
ドーザーブレードに加えて伸縮式のショベルアームを装備している。これにより、従来のブルドーザーのような排土・整地作業だけではなく塹壕などの障害除去や陣地構築なども可能となっている。ショベルアームはマニュアルによる操作だけではなくコンピューター制御による自律作業も可能であり、事前に定められた手順に従って自動的に塹壕や掩体壕を掘削・構築することが可能となっている。 火器は装備されていないが、最前線で作業中に飛来して来る可能性のある対戦車ミサイルなどへの備えとして、レーザー検知機やスモークディスチャージャー(発煙弾発射機)を搭載している。
・16式155mm自走榴弾砲(SPH)
全長 11.3m
全幅 3.2m
全高 4.3m(積載状態)
重量 40.0t
主砲 52口径155mm榴弾砲 ×1
副武装 12.7mm重機関銃M2 ×1
・14式自走式対空砲
全長7.99m
全幅3.18m
全高4.40m
重量38.0t
乗員数3名
武装 30mm連装機関砲2基、地対空ミサイル左右×6発
近距離対空防御システムを搭載し、有人・無人を問わず固定翼機や回転翼機はもちろん、精密誘導爆弾、巡航ミサイル、弾道ミサイルをも迎撃可能である。航空目標だけではなく、軽装甲車両などの地上目標も撃破可能である。
乙は、同時期に開発された丁や丙と同様、コンポーネントの共通化によって開発・製造・整備にかかるコストの低減を意図している。この車両をベースとした様々な派生型がある。「ベース・シャーシ」(基本車台)とは別に設計され、多様な任務に応じて作られ交換可能な多種の「ミッション・モジュール」によって、さまざまな要求に柔軟に対応できる。ベース・シャーシはモジュールとは独立しており、各モジュールは1時間以内に交換が可能になっている。それぞれのモジュールは3重床と共に、最初の安全セルが組み込まれている。外部に追加装甲を取り付けることで必要な防御力を得る構造になっている。
・12式歩兵戦闘車型、12式装甲兵員輸送車型
全長 8m
全幅 3.3m
全高 3m
重量 25t
乗員数 3名
主武装
IFV型 30mm機関砲、対戦車ミサイル
APC型 12.7mm重機関銃
副武装
IFV型 7.62mm機関銃
車体はIED対策を考慮したVハル構造で、APC型は3名の乗員のほか9名を輸送できる。エンジンを車体前部に配置することで、後部ハッチからの迅速な乗降を可能にしている。ウォータージェット推進による水上航行も可能であるほか、NBC防護機能や自動消火装置も備える。
ミッション・モジュール
移動司令部モジュール(通信指揮車)
医療モジュール(移動野戦病院)
救急搬送モジュール(装甲救急車)
戦闘被害修理モジュール(戦闘工兵車)
120mm迫撃砲モジュール(自走迫撃砲)
派生型
・13式偵察車
装甲戦闘車両などの撃破や情報収集を行うために使用する車両である。40mmテレスコープ弾機関砲(CTA機関砲)を装備する。偵察員を輸送するための車両。車体上面にマルチセンサー式偵察用光学機材が取り付けられている。
・16式機動戦闘車
主武装 52口径105mmライフル砲
副武装 12.7mm重機関銃M2、7.62mm機関銃
戦車(主力戦車)ではないが、大口径の主砲を砲塔に備える姿から、装輪戦車と呼ばれることもあり、戦車が担っていた任務を一部代替するものである。特筆すべきは16式機動戦闘車の火力は74式戦車と同等であり、装輪車両の弱点である命中精度の低さを高度な射撃統制機能などの新機軸導入によって克服が目指されている点である。しかし履帯を有しないため戦場機動力に劣り、重量に制限があるため同世代の主力戦車に準ずる火力や装甲を与えることは困難である。それゆえ16式機動戦闘車は戦車を完全に代替するものではなく、10式戦車と並行して配備される見通しである。
・15式NBC偵察車両
NC(核・化学)兵器対処用の装備である化学防護車と、B(生物)兵器対処用の装備である生物偵察車を一本化したNBC兵器対処用の後継車両であり、化学科に配備される。
・15式対空機関砲搭載車
近距離対空防御システムを搭載し、30mm連装機関砲と地対空ミサイルを使い対空防御を行う。
装甲戦闘車両プラットフォームの共通化・整理であり、甲はこれらの中で小型・軽量の車種に分類される。基本的には装甲兵員輸送車としての使用を考えられて設計されているが、この他にも様々な派生車種、たとえば自走式対空砲、UAVの輸送車、クレーン車や牽引車などを共通の車体で開発することが意図されている。積載量10~20tクラスの輸送用大型軍用車両シリーズの名称である。車体はV字型で車高が高く、乗員用座席にも衝撃吸収機能を持たせるなど地雷やIEDの爆風から乗員を守る設計になっている。また固定武装としては、すべての車両に遠隔操作式銃塔(RWS)の搭載が可能である。また車体上部にはハッチを持ち、車体が横転した際の脱出に使用可能である。車体の視察装置にはビデオカメラが組み込まれており、乗員は車外に身を晒すことなく周囲の状況を確認することが可能となっている。内部乗員区画は化学・生物・放射性物質・核に対する防護(CBRN防護)が施されている。
14式装輪装甲車A型
全長 8.99m
全幅 2.45m
全高 3.32m
重量 21t
乗員数 2+16名
3軸、6×6輪駆動でキャブオーバー型トラックのような形状の装輪装甲車。
B型
3軸、6×6輪駆動で、やや傾斜した装甲を持つ装輪装甲車。
C型
装甲ハンヴィーのようなSUV型の2軸4×4輪駆動型。
8x8ファミリー
8x8装甲シャシー
8x8装甲貨物車両
8x8装甲兵員輸送車
6x6ファミリー
6x6装甲シャシー
6x6装甲貨物車両
6x6装甲兵員輸送車
4×4ファミリー
4x4装甲シャシー
4x4装甲兵員輸送車
4x4装甲貨物車両
14式装輪装甲車D型
全長 8.47m
全幅 2.55m
全高 3.26m
重量 24t
乗員数 3+16名
3軸、6×6輪駆動でボンネットトラックの荷台部分を装甲兵員区画としたようなデザインの装甲車。
E型
同じくボンネットトラックのような形状の装甲車。
F型
E型を短縮した4×4輪駆動の装甲車。
トラクターユニット
トレーラーユニット
派生型
・統合軽戦術車両
重量 6,400kg
要員数
4名(CTV)
2名(CSV)
主兵装
M2重機関銃又はM240機関銃
OGPK又はRWSに搭載
発煙弾発射機搭載
L-ATVはA-キット (A-kit) / B-キット (B-kit)と呼ばれる追加装甲パッケージを装着可能となっており、A-キットは生産時に装着される増加装甲パッケージであるのに対し、B-キットは必要に応じて戦場で装着あるいは取り外し可能なモジュール式の増加装甲である。乗員4名+積載容量1,600kgのCTV (Combat Tactical Vehicle)、戦闘戦術車両と呼ばれるタイプと、乗員2名+積載容量2,300kgのCSV (Combat Support Vehicle)、戦闘支援車両と呼ばれるタイプが開発されている。
・装輪155mmりゅう弾砲
火力戦闘車は、その問題を解決するために火砲を大型のトラックと合体させ、射撃準備と撤去に必要な時間を削減している。ただし、この種の榴弾砲全般の問題ではあるものの、ヘリコプターを使った空輸が不可能になる等の欠点が存在する。
国際共同開発水陸両用装甲車ファミリー
09式水陸両用装甲車
全長 5.18m
全幅 2.74m
全高 3.04m
重量 26t
乗員数 3名
主武装 30mm機関砲
副武装 対戦車ミサイル発射機2基、7.62mm同軸機銃
乗員は車長、操縦手、砲手の3名。操縦手は車両前方左側、車長と砲手は砲塔部に搭乗する。これに加えて兵員8人前後が搭乗する。兵員は、車体後部のドアまたは上部の4つのハッチ(操縦手後方に2、砲塔後方に2)より乗降する。水上滑走時には前後の滑走板を展開し、ウォータージェットで航行。地上では滑走板を折りたたんで車体の装甲とし、履帯で活動する。転輪は内部に空洞が有り、浮力の一助となっている。
装甲はアルミニウム合金であるが、洋上を行動するため、底部の装甲には電気的に防蝕処理が行われており、この部分を交換することで車体寿命を延ばす設計となっている。
派生型
09式水陸両用戦車
09式水陸両用歩兵戦闘車
09式水陸両用装甲指揮車
09式水陸両用装甲回収車
・MLRS
多連装ロケットシステム(たれんそうロケットシステム、Multiple Launch Rocket System=MLRS)は、長射程の阻止砲撃用としてアメリカ陸軍が開発した自走多連装ロケット砲である。主にMLRSと呼ばれる。MLRSの一個大隊は、指揮装置・自走発射機・弾薬車などで構成されている。HIMARSと呼ばれ、MLRSの小型版として迅速な輸送で集中的な運用が可能な部隊に配備されているものもある。
・統合防空システム車両群
三軍共同開発された防空システムの車載型。長・中・短距離と分かれていおり、機関砲と誘導弾による迎撃を行う。中距離地対空誘導弾の場合は、対空戦闘指揮装置の搭載車体には大型トラックを使用し、幹線無線伝送装置、幹線無線中継装置及び射撃管制装置の搭載車体には高機動車を使用、捜索兼射撃用レーダー装置車、発射装置車、運搬・装填装置車及びレーダー信号処理兼電源車の車体には重装輪回収車と共通の重装輪車が使用されており、高い機動展開性によって有事に即対応できる。操作に必要な要員も省力化され、20人体制で運用することができるようになった。システム一式の完全車載・自走化により、機動力が向上した。
・地雷原処理車
地雷原処理用ロケット弾の箱型発射装置が装備されている。地雷原処理用ロケット弾内には、ワイヤーで数珠繋ぎにされた26個の爆薬(導爆索)が収納されている。
ISO規格のコンテナシリーズ
事前収納準備コンテナ
30日間の作戦に必要とされるものを入れて1セットとする。
緊急避難用シェルター・セット
真水貯蔵タンク
汚水処理装置
燃料貯蔵用タンク
ドライ・カーゴ
人員輸送用コンテナ
治療施設
指揮司令部
射撃統制所
UAV操縦装置
基地建設施設
コンテナで構成されている。
など