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昼の空蝉 夜の魔よ 汝の名は

 夢を喰らいて 渇きを埋めろ


 ついぞ渇きは癒されぬ


 想いを喰らいて 集めて放て


 ついぞ足る事をば知らず



 思考の狭間で 夢を喰らいて夢をば見せん 

 其は何者也や


 其は人の間に住まいし魔物 昼と夜とをさ迷う魔物

 汝の名は 汝は誰そ



 我が名は演者、我が名は魔物 現実に夢を貫きし者 夢をば注ぎこみし者


 矛盾せし貴様はまさしく魔物 自らの夢のみならず人の夢持て 全ての夢持て 人をぞ餓え(かつえ) 真の望みぞ何ぞ




 我は果てしなき欲望の権化 (創造主)すら越え 全てを求める貪欲なる魔


 我が望みこそ 探して憂う真の発露

 叶えし時 命ぞ絶えん


 其は 悲しき魔物の切なき叫び

 ただ荒野に声ぞ響き渡らん

知人の、役者さんのイメージを、強引に詩の形にしました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 噛み締めるほど味の出てくる一編だと感じました。 僕の中で、このモデルとなった方のイメージが徐々に縁取られ、渇いた叫びが聞こえてくるようです。 未完成であり、表現をし続けることこそが、表現者…
[良い点] 楽しく拝見しました( ≧∀≦)お知り合いの役者さまがモデルとのことですが、この詩を読む限りとてもエネルギッシュなかたなのだろうな…と拝察いたします。表現をされる方ならでわの良い意味でのエゴ…
[一言] そうだ。這いずり回って喰らおうとしてる人は、なんでか怖いけど、美しくてキュンキュンくるんです。愛を感じます。
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