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喫茶幻影館「世界に日本人がいなくなる日。」

作者: 佐倉四季彩

2015年国会にて。

「矢部総理あなたは、何を考えているのですか?」

「戦場に自衛隊を派遣するのですか?」「沖縄問題、そして原発、総理はどうするおつもりなんですか?」


「矢部総理大臣」


矢部総理「私だって日本のために、一生懸命考えていますよ!」


国会が終わり、矢部総理は総理官邸に帰ろうとしていた。


矢部総理「疲れたなぁ。」


SP「総理大丈夫ですか。」


矢部総理「あぁ、大丈夫ですよ。」


総理が突然、、ちょつと停めてくれるか。」


SP「総理どうなされたのですか。」


矢部総理「わるいが、一人になりたい。」「そこの喫茶店で珈琲でも飲んでいきたい。」


SP「私達も行きます。」


矢部総理「わるいが、一人にしてくれないか。」


SP「分かりました、でも1時間だけですよ、1時間過ぎたら迎えに行きますから、いいですね。」


矢部総理「あぁ、分かった。」


そして総理は喫茶店えと向かった。


矢部総理「幻影館、変わった名前だなぁ。」


総理はドアを開けた。


店の中には客もなくマスター一人だけであった。


マスター「いらっしゃいませ。」


矢部総理「ずいぶんと落ち着いた店だな。」


そして総理はマスターの前の席に座った。


マスター「あっ!あなたは矢部総理では?」


矢部総理「そうだが、今日は一人の人間として珈琲を飲ませてくれないか。」「そして私の愚痴など聞いてくれると嬉しいんだか。」


マスター「でも総理が一人で来るなんて。」「SPのかたは?」


矢部総理「表で待たせている。」「なぁ、マスター。」


マスター「何でしょうか。」


矢部総理「私のやろうとしている事は、間違っているのだろうか。」


マスター「間違っているかどうかは、結果しだいではないでしょうか。」


矢部総理「そうだよな、自信が無くなってきたよ。」


マスター「何を言ってるのですか、総理がやらなきゃ誰がやるのですか!」


総理は頭を抱えてしまった。


マスター「そうだ総理、私が総理に特別美味しい珈琲をご馳走します。」


矢部総理「ほぉ、それは、楽しみだ。」


マスター「さぁ、どおぞ」


矢部総理「これは美味しい。」「そう言いながら総理は夢の中へと入ってしまった。」


しばらくすると総理は自分の部屋のベッドで目を覚ました。


矢部総理は、まずテレビをつけてにニュースを見た。


おはようございます。

2115年グッドモーニングニュースの時間です。


矢部総理「ん?2115年?」


今日のニュースは何と日本の人口が5億人を越えました。


矢部総理「日本の人口が5億人を越えた?」


矢部総理は壁に掛かっていたカレンダーを見ると。


矢部総理「2115年、5月。」


そこに、部屋のドアをノックする音がした。

そしてドアが開いた。


秘書「矢部総理国会に行く時間です。」


総理はもう一度テレビを見ると。


「日本の人口か5億人を越えましたが、これが人種の内訳です。」

アジア人=3億人  南米=1億人  ヨーロッパ=1億人

そして日本人=1人


矢部総理「何なんだこれは!」


秘書「総理、もう国会に行かなくては、間に合いません。」


矢部総理「ちょっと待ってくれ。」「このニュースは何なんだ。」

「何で日本に外国人ばかりがあるんだ。」「それに日本にいる日本人が一人とは、どお言う事何なんだ。」


その時矢部総理は、秘書の顔を見た。


矢部総理「君は!秘書なのか?」


秘書「はい、もう1年も矢部総理の秘書をしているのに、お忘れですか。」


矢部総理「君の国は!」


秘書「はい!私の国はインドです。」


矢部総理「なぜ日本の国が外国人ばっかりになっているんだ。」



秘書「お忘れなのですか。」「今から50年前、あなた様のおじいさまが総理大臣をなされていた時の事、日本は少子化により日本の人口が3000万人を切った時、おじいさまが日本を無くしてはならないと、海外からの移住希望者を募集し年間1万人の外国人を移住させました、そして日本の国籍まで与えてまで、日本の人口を増やそうとしたのです。」


「その結果、移住者達が子供を産み、どんどん人口が増え今の日本になったのです。」


「しかし日本の人口が3000万人になった時にはもう遅く、高齢者しか日本にはいなかったのです。」


矢部総理「そんなバカな、まさか日本人が1人と言うのはまさか!」


秘書「そうです、最後の日本人は、総理あなたなのです。」


矢部総理は頭の中が真っ白になり、そのまま国会に向かった。


国会が始まり、矢部総理が席に着いた。

矢部総理が周りを見渡すと、周りに見える人達は全て外国人であった。


議長「それでは、国会を始めます。」


議長「えー、ブラジルの代表者。」


ブラジル代表「矢部総理、もう日本人はあなた1人なのですから、日本の総理をやめては、どうでしょうか。


矢部総理「ちょっと待ってくれないか。」「なぜ、このように国会に外国人ばかりなのですか。」


議長「なぜって、あなたのおじいさまが、このようになされたのですよ。」「国を守る事しか考えなかったあなたのおじいさまが。」「いえ!あなた!矢部総理あなたです!」「あなたが全て悪いのです!」

「日本人があなた1人になったのもしょうがないことです。」

議長「100年前に少子化問題にもっと危機感を持ってもらいたかっですね。」「国の安全も大事です、でももっと国民の未来の事を考えてほしかったです。」


矢部総理「国のの事を思ってやってきた事が、このように日本を作ってしまったのか、全て私が悪いのか。」「全て、全て」


矢部総理、矢部総理!

SP「矢部総理、もう1時間経ったので迎えに来ましたよ。」


矢部総理「え!1時間、私は夢を見ていたのか、それにしても大変な夢をみてしまった。」


SP「それでは、総理官邸にかえりましょう。」


矢部総理「マスターおいしい珈琲をありがとう。」


マスター「ありがとうございます、またいつでも来てください、おいしい珈琲を作ってまってますから。」


次の日になり、国会が始まった。


議長「防衛大臣。」


防衛大臣「私達は日本をテロからの攻撃を守らなくてはならない。」

自衛隊の海外派遣など色々な面からして、今の予算ではとうてい無理な話です、そこに書かれている通り昨年度の予算よりも30%アップしてもらわなければ、国を守る事が出来ません。」


議長「矢部総理。」


矢部総理が応えるためマイクの前に立った。

矢部総理は30秒、1分うつ向いたまま応えなかった。


議長「矢部総理、黙っていないで応えて下さい。」


矢部総理「私は。」「いや、私達は間違った事をしようとしている。」

「国を守る事も大事かもしれない。」「しかし国民のみなさまが幸せに暮らせる事の方が大事なのではないでしょうか。」

「少子高齢化により人口がどんどん、減ってしまう方が恐怖なのではないでしょうか。」


野党「何を言っているんだ矢部総理は。」


矢部総理「このままでは世界に日本人が1人もいなくなってしまいます。」「それを防ぐには、子供たちを育てやすい環境を作っていく事が最優先なのではないでしょうか。」「私達を選んでくれたのは国民のみなさまなのです。」


その時テレビ局が緊急放送えと切り替えた。


番組の途中ですが国会中継に切り替えます。


新宿ビル街の大型スクリーンに国会が映りだされ。


国民のみんなが、立ち止まり国会中継を見ていた。


国民「矢部総理はどうしたんだ。」「何か凄い事を言い始めたらしいぞ。」


矢部総理「50年後100年後世界に日本人が1人もいなくならないために、防衛費を半分いや国の予算の半分を使ってでも少子化をを食い止め、子育てに優しい日本を作っていきたい。」「そのためには、各党のみんなの協力が必要です。」


そう言って矢部総理は国会の中で国民のみんなが見ている前で土下座を

した。


どこからともなく、議員の中から拍手が聞こえ1人、2人やがて議員全員の拍手えと変わっていった。


大型スクリーンを見ていた国民のあいだでも拍手がなりやまなかった。


マスター「矢部総理、これで日本が良い方向に行けば良いですね。」


みなさまもどうですか?喫茶幻影館に。あなた様においしい珈琲を作って差し上げます。



























































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