恋と言う名の落とし穴
それからと言うもの みんなで遊んだ 春風・ゆず・カゼキリ・中野・ヘンリー
僕達は、短時間だけど かけがえのない友達になった気がする…
(それにしても・・・)
それについてではないが 僕は、このごろ ある悩みに悩まされていた
(なんだろう この感じ…)
最初は、自分達より 身長高いことで 好きとかじゃなく 綺麗な人に声をかけられていて 恥ずかしいんだとばっかり思っていた…
(けど…なぁ ヘンリーを見て ここまで変わるとは・・・)
でも異変に気づく このごろでは、ヘンリーがその場にいなくてもふとした時には、考え事をしてる時には ヘンリーの顔が頭の中で浮かぶ
(やっぱり… そう言うことだよな…)
僕は、その気持ちを知っていた 確証がなかったので 表には、出さなかったけど…わかる
(僕は、ヘンリーのことが好きなんだ… とてつもなく 言葉で表せないぐらい…)
いつから? と聞かれれば 会った時から あの原っぱの時から 僕は、一目惚れをしてたのかもしれない
好きだと思ったら とらないといけない行動… そう 告白だ…
(告白かぁ… なんか嫌だな… 子供っぽいとか言われて 断られそう…)
こう言う時になれば 決まって ネガティブの方を考えてしまう 断られると思ってしまう…
(でもなぁ… この状態のままだと ヘンリーをまともに見れないし…)
胸を抑えると心臓がバクバクと鳴る
ヘンリーがその場にいないのにこれだ もし告白する時になったら 本当に爆発してしまうのではなかろうか…
(でも告白しないと始まらないし…)
やっぱり決断出来ない…
「えっ えーい!!!」
僕は、立ち上がって 声を当たりに聞こえるほどの声で叫んだ… 自分の臆病な心を消し去るための叫びだ
(ここで 悩んでいても仕方ない…やるべきことはやる…もし 失敗したなら 諦めよう スパッと諦めよう…)
僕は、そう言い聞かせて 自分の身体を奪い立たせる
「よし!!! やるぞ!!!」
そう 意気込んで 僕は、明日の告白に向けて テンションを上げた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(僕 落ち着け…)
そうやって 何回も深呼吸をする
今日 遊んでる中 僕は、ヘンリーに声をかけて 最後 一緒に帰ろうと誘った… それを聞いたら みんなでと言うところ 僕は、話したいことがあるからと無理矢理 自分のムードにもってきた
(好きですと言うだけ…うん 好きですと言うだけ…)
「佐藤君…」
すると扉が開いて ヘンリーが僕の前に駆け寄ってくる
扉が開いた時 死ぬかと思ったが なんとか顔には、出さずに済んだ
「ねぇー 話ってなにっ?」
そう言って ヘンリーは、ニコッと微笑む
それを見て 僕は、顔が赤くなった…
可愛くて 無邪気で…
(あっと そんなことをしてる場合じゃない…言わないと…)
僕は、唇を噛みしめる 次に手をギュッと固く握る
(口 開け… 勇気を出すんだ!!!)
「あっあのー 今から 言う言葉をちゃんと聞いといてください」
「佐藤君?」
ヘンリーは、首を傾ける わからないといった感じに…そしてーー
「ヘンリーさん 僕は、あなたのことが好きです!!!」
言い切った 完全に言い切った 今の自分にハンコを押してもらいたいぐらいだ
言ったと同時に怖くなって 目を瞑ったので ちゃんとヘンリーのことは、見てなかった だから どんな 顔してるかもわからない
だから 僕は、ゆっくり 瞳を開ける
完全に相手は、びっくりしている 空いた口が開かないと言うことわざは、こう言った時に使うのだろう…
「あの〜 ヘンリーさん」
「えっ? あっ ごめんね… ちょっとびっくりしたから・・・」
そう言って えへへと無理な笑顔を浮かべる
その顔が 僕からしたら痛々しかった… なんか僕は、受けつない 無理だと言わんばかりの笑顔だったから
(いや…まだだ まだ 答えをもらっていない…)
「佐藤君は、私が好きなんだよね?」
僕は、コクッと頷き
「それは、嘘じゃなく 本当?」
「当たり前だよ…」
僕は、ヘンリーの言葉に そう力強く答える
「そうか…やっぱり」
ヘンリーは、僕に向かって 悲しい顔をする そして目を伏せる
「うん…普通に言うとね 私も好きだよ…佐藤君…」
僕は、それを聞いて ホッとする 嫌いじゃなく 好きだと言ってくれたから・・・だけど 不安は、隠せない…なぜなら ヘンリーは、顔を下にして 見えないようにしてるからである
普通 好意を寄せ合ってる男女だったら 笑顔が生まれるはずなのに… けど ヘンリーは、顔を隠している
僕の予想からすると泣いているんだと思う…
「けどね…私達が付き合うのは、ダメなんだよ…ごめんね…」
僕は、棒で頭を殴られたような錯覚が起きる それに胸も痛い これが始めての失恋と言う奴 だろうか…
(いやっ…おかしい ヘンリーの今の発言の中には、おかしいことだらけだ…)
「ヘンリー 意味を教えてくれないか? なんで僕達が付き合ったら ダメなの? 歳か? それとも地獄と言う人間の想像を超えた存在だからか?」
その言葉を聞いて 顔を伏せながら フルフルと横に振るだけとなる
「なぁー…ヘンリー なんで…なんでだよ!! 教えてくれよ… 僕は、君のためなら なんだってする…なぁ〜 ヘンリー…」
「ごめんね…私 ここの人間じゃないから…」
(ここの人間?)
またもや意味がわからない回答が返ってくる
「ここの? 住む場所が離れてると言うことか? それとも地獄とここでは、住む場所が離れてるってことか!!!!」
無意識のうちに声が荒がっている 相手の顔は、今もなお下だ…
「ごめんね…そんなんじゃないんだ 住む場所と言うかね…そのー」
「はっきりしてくれよ…」
(泣きたいのは、こっちだよ 意味がわからない理由で 僕とは、付き合えないとか言われて・・・・)
「ごめん…これを言ったら 次元が変わっちゃうから…言ってしまったら 未来が変わっちゃうから…」
そう言って 頭を下げる 僕の目からは、涙が流れる…
「本当ごめんね…まず 会うこと自体 ダメだった…私があなたに着いて行かなければ こんな悲しい思いもしなくてすんだのに・・・こんなの事実状 ダメだったんだよ…」
次は、僕との出会いを全否定される それを聞いた 僕は、怒りに変わる
「ヘンリー…どこまで否定する気なの…」
僕の身体は、プルプル震えている
殴りに行きそうになる身体を必死で止めている
「それ卑怯だよ…ずっと信じて そして今日 好きだから告白したのに…
ヘンリーの言ってること 僕達と遊んだのは、無意味だって言ってるのと同じだよ…ひどいよ・・・」
「ごめん…本当にごめんなさい 私の行動があなた達を狂わしたの…私は、決して ここの人と関わっていい人じゃなかった…私はーーー」
「うるさい!!!!」
僕は、怒鳴りつける感じに大声で言う そして耳を抑える
「そんな話 聞きたくない…聞きたくないよ…」
そして目を瞑る そして身体をヘンリーの反対方向に向ける
「本当にごめんなさい…本当に・・・」
そこで言葉を詰まらせる どうやら相手も泣いているみたいだった…
「じゃあ… 私 もう行くね…」
そう言って 反対方向に足を向け 何処かに行く そして足音も聞こえなくなる そこで僕は、耳から手を外す そしてヘンリーが行った方向を見る
(恋って こんなに辛いものだったんだね…)
相手も泣いていたことは、わかっている
僕は、溜息をつく…
(裏切られた気持ちだよ…ヘンリー 何があったかは、知らないけれど あんな言い方ってないんじゃないかな!!!)
僕は、近くにあった 小石みたいな物を蹴る
今は、イラついてイラついて仕方ない
「どいつもこいつも!!!!」
僕は、叫ぶ…
「人がせっかく優しくしていたら こう言う結果だよ!!!!」
僕の中で何かが変わった…
「チッ…しね マジでしね!!! もういいや 疲れたわ… これからは、人に対してなんか優しくしねぇ!!!!!!」
僕は、その場からスタスタと去る
(もう忘れよう…今のこと それと 今まで 人に優しくしてた自分を…)
僕は、帰路に着いた
それから 僕は、デパートにいかなくなった… あいつらは、今 何をしてるのかは、わからない 僕に関係ない…
(チッ…どうでもいい!!!)




