疑問
その日からいつもあの女子が居る原っぱみたいなところに行った…
このごろみんなと毎日遊んでるからもあって帰りの夕方頃に来ている
その原っぱみたいなところに行くと いつもその女子は、夕焼けを見ながら 座っていた そして僕が声をかけるとその女子は、笑いながら手を振ってくれる
その笑顔を見ると 僕もつられて笑顔になる
なんというか心地良い… この2人の時間 その時間だけでも止まっていて欲しいと思うぐらいだ…
みんなと遊ぶのとは違う… 違った楽しさがある・・・そしてだ もしこの人をみんなの前で紹介して遊ぶようになればもっともっと楽しいはずなんだ… 2人よりも3人 3人よりも4人 大勢居た方が盛り上がるし 笑顔も増える それもあって今日は、本気で誘う決意をした…
初めに1回 誘ったような気がするんだけど… なんか相手がその話題から遠ざけようとしてるような… そんな空気みたいなのがあり それ以降 誘えないで居た
(自分も歳の差を考えてたのかもしれない… だけど遊ぶことに対して歳の差なんて関係ない…)
初めに僕がこの人に言った言葉だった… その気持ちを胸にやどし僕は、声をかけた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みんな!!」
僕は、デパートに着くと みんなを呼ぶ
するとこっちに向かって歩いて来る
「どうしたの? 秋冬君・・・その人 誰?」
まず僕を見て そして横を見ると知らない人が居て そこに春風は、質問してくる
みんなもそうなのか 横を見ながら驚いている
(みんながそうなるのもわからなくもないよ… なにせ 僕 以外 初対面…)
僕の横に居る女性は、ポカーンとして居る 僕 以外のいつものメンバーを見て 明るい笑顔を振りまいている
「えっとねーー」
「ああ!!! わかりました !! 佐藤君の恋人ですね?」
僕が喋る前に 中野が喋る・・・しかも
「こっ…恋人なんかじゃないよ…」
(どんな勘違いしてくれてんだか… 横に居る人もびっくりして目が丸くなってるじゃんか…)
「えっ? そうなんですか… じゃあ誰なんです?」
「中野 人の話してる最中は、勝手に口を挟まないように…ったく もう…」
「あはは……すいません 完全に的を射抜いてるだろうと思いまして…」
僕は、切り替えて また喋り出す
「えっと…僕の友達だ!! う〜んと たまたま会って 意気投合したみたいな感じだ…」
「へぇ…秋冬君がねー…」
「そう言えば ケネシスは、いつも帰り遅かったよねぇ〜 それが原因だったか…」
2人が思い思いの発言をする
※ カゼキリは、どうやら僕のことをケネシスと呼ぶのがクセらしく 佐藤にしろ 佐藤にしろ と言い聞かせていたが もうずっとあれから それで呼んでるし… みんなにもそれ バレてるしもう諦めた
「よろしくねー 皆さん!!」
そう言って ぺこりとおじぎをする
「あっ…こちらこそ 私は、春風夏樹といいます…」
緊張気味に えてして焦りながら 春風もおじぎをする ちゃんと名前も言って・・・
「私は、中野白姫といいます こちらこそよろしくお願いします!!」
「あっ…私もやらなくちゃだよね? 私の名前 カゼキリです よろしくです」
「銀河柚子・・・」
続いて3人がおじぎをする 前から 手本になるような 空気を読んでみたいな 最後 無表情で無愛想・・・
最後は、感情がないから そう言う風に見えるだけだけど…
「あなたのお名前は、なんですか?」
みんなが挨拶した後 春風が横に居る女子に聞く
(そういやぁ…名前聞いてなかった…)
あの〜とかあなたとかでちゃんと名前呼んでなかったからな…
「私ですか・・・」
そう言って なぜかその女の人は、止まる… そして何分かの無言時間・・・
「あの〜…私 難しいことを言いましたでしょうか? まさか 聞いたらまずかったんじゃあーー」
「いえいえ… 春風さん まずくないですよ… ただ 誰かに呼ばれると言うことをあまりされてなくて…パニクってました…あはは〜」
春風が気を使って 言葉をかけるが相手は、それを受け止めて返す
(そういやぁ… 友達いなかったみたいなこと言ってたもんね…)
みんなは、この話を聞いて はてなマークが飛び交ってると思うが…僕は、あらかじめ聞いてたことを思い出したので そうでもない…
「名前はですね・・・・・ヘンリーです…」
そう言って 笑顔になる
「ヘンリー? ヘンリーさんですか!! 私からもよろしくです!」
そう言って 中野は、握手をする ヘンリーも笑顔でそれに答える
「ヘンリー…かぁ 日本人っぽいのにハーフなのかな…日本人でカタカナってあまり聞かないしね…」
春風は、思ったことを口で言う その途端 一瞬 ヘンリーが固まったような気がした… けど次見たら 笑顔だった
「けど…名前言うだけなのに 名前ですね からの空いた間はなにっ?」
カゼキリも思ったことを口にする… 僕もそこに不快感を覚えた…
(確かにハーフには、見えない…)
「カゼキリと夏樹と佐藤・・・模索をするのは、ダメ・・・」
僕達は、ゆずの声にはっとなり我に返る
(そうですよね…ゆずの言う通り 誰にも言えないことの1つや2つある…かえってそんなことをするとヘンリーさんに迷惑だよね…)
僕達は、その人の全てを知る 教えられる人には、値しない… 僕達は、友達であって 家族でもない 血も繋がってない…
「ゆず!! ごめんね… 本当ごめんね 私 気になって気になって…」
そう言って 春風がゆずに抱きつく その抱きついて来た 春風を優しく無表情で頭を撫でるゆず
「夏樹の悪い癖・・・好奇心王制なのは、良いけど やり過ぎたらダメだよ・・・」
「うんうん〜 めにしみてわかるよ…」
その2人の光景を見せられてる僕達… なんというか仲睦まじい…
(これじゃあ 僕達も謝りにいけないじゃないか…)
カゼキリもプルプル震えてる 多分 このまま突撃して 過ちを謝ろうと思ってるんだけど ここから突っ込んだらKYだと言うことをわかってる 自分の理性で体をいかせないようにしてるんだろう…
(謝りたいと言う気持ちがあるんなら… それはそれでいいんだよ…はなっから謝る気持ちなんてない奴は、災厄だけど…)
そう心の中で叫んでいても相手には、聞こえないだろう…
「羨ましいなぁ…」
その時 横から小さな声で誰かが喋る…
僕も騒いでなかったからたまたま聞こえたんだと思う…
相手も多分 喋る気なかったことは、じゅうぶんにわかってる… これもたまたま口に出してしまったんだろう
僕は、横を見る するとそこには、あの2人の光景を見て あっけにとられてる ヘンリーが居た…
僕は、これを見て 友達もいなかったから羨ましいんだなぁ…こういった2人で抱き合って(女の子同士)だけど 硬い友情で繋がれてるような…とは、思えなかった なんせ ヘンリーの目からは、涙がポロポロ流れているからだ… なんと表せればいいんだろうか…羨ましいと言うより寂しさ? 疎外感? どれもしっくり来ない…
(まぁ…一つ言えることは、ヘンリーは…いや 多分 名前もヘンリーとかじゃない 多分 隠している…本当の名前を…)
なら なぜ隠す? なぜ名前を隠す必要性がある? それは、かえって僕達を騙そうとしてるんじゃないか?
(なぜ隠すかは、わからない…そりゃあ僕達に隠す必要性なんかない…騙そうと言う気はしない いやまず この人の心がそれだったら心中穏やかじゃないと思う…いや それ以前に…この人・・・僕達が知ってる人だったりして…)
そう考えると 一瞬にして自分の顔が青くなる ぞっとすると言った方がいいかもしれない… 僕は、ぞっとするの奥にある好奇心ありまくりの感情を抑える 踏みとどめる…これを出してしまうと歯止めがきかなくなるからである….
(ゆずと約束した…約束じゃないかもしれないけど…友達であるヘンリーを疑うとか…そう言うのは、ダメだ 模索なんて後味悪いし…もしヘンリーの正体がわかっても それは、悲しい結末かもしれない…)
真実は、決して 良いとは限らない…真実を解明したからって 何も僕は、得しない・・・
(やめよう…やめよう…)
僕は、頭を振って 今考えてることを全部 隅に追いやった…
果たして 今 佐藤秋冬が取った行動は、よかったのか… その結果は!! 僕達には、知る由も無い…




