宮野雪の悪夢
俺は、昨日同様 生徒取締委員に出る
「あっ…おはよう」
ボカン!!!
「って…殴られた!! 佐藤先輩なんでですか…」
「お前の胸に手を当てて 考えて見ろ…」
(お前のせいでお前のせいで 謝ると言う屈辱行為をさせられたんだ…)
「う〜ん ありすぎてわからない」
ボカン!!
「また 殴られた!!」
「お前 春風なんか言っただろう? 朝 あいつにあってお前は、なんつった?」
「朝?…あー確かに春風先輩には、あった… 確か誰かを探してるとか言ってました だから私が教えてあげました!!」
ボカン!!
「なぜ今の発言で殴られたのか…あまりにも理解に苦しむのですが」
「そのせいで 謝らなくちゃならなくなっただろうが!!! ったくケンカじみたことをしてたから… 許さねー!」
ボカン!!!
「佐藤先輩 理不尽です…それは、流石に 私は、頼まれたら断れない性格だし…」
「どこもお前に頼まれてねーよな ただ聞かれただけだと思うが…」
「聞かれてもじゃんじゃん暴露してしまう……」
ボカン!!
「その性格 改めろ!!!」
「やたらと殴ってくるところ悪いんですが 普通に痛いです 何発もいいのもらってるんですが いつまでこれは、続くんですか?」
「帰るまでだ…」(ニヤリ)
「朝の春風先輩に言ったことは、どれくらいのリスクと言うのだろうか 先輩の目が目が怖すぎる…」
「そうだなぁ… よし そこで横向きになって寝ろ!!」
「はい? 寝ればいいのですか?」
「ああ…」
宮野雪は、床にゴロンと寝る
「よしっ 目を瞑れ」
「いや…申し上げにくいのですが そんな目をギラギラした人の前で目を瞑れと言うのが かなりやりにくいと言いますか なにするつもりなの?」
「いいから…瞑れ!! それとも無理矢理するぞ?」
相手は、恐る恐ると言った感じで 目を瞑る
(よしっ…良い子だ)
俺は、手短にあった ロープ使って縛って行く 最後 目と口にテープをつけて
「もう 目を開けていいぞ」
「もう・・・って 前が見えない 体 動かない・・・」
相手は、必死の抵抗を見せてるみたいだが びとうだにしない
俺は、ゆっくり席について あたふたしてるこいつを見ることに専念しよう
「って…なんで ずっとされるがままになっていたんだろう」
(俺を謝らせた罰だな…真実を伝えることが 本当に良いとは限らないんだよ 宮野 雪)
「って 佐藤先輩いますよね? このまま帰ったりしてませんよね…」
「あぁ…居るぞ」
それを聞いて安心したのか安堵してる姿が目に浮かぶ
「先輩 なんかいろんなところに食い込むんですが…いつまでやっていたら」
「Mになるまでだな…」
「Mにして私をどうするのか むちゃくちゃなんか怖いんですけど…って!!! Mって むちゃくちゃ時間かかりますよね」
(視覚を奪われて怖いだろう怖いだろう…くっくく)
「お前元から Mだったから そんな時間かからないだろう」
「私は、いつ佐藤先輩にMですと答えたのだろうか いや Mじゃないんですけど」
「知るか…」
目隠し女と俺がなんか会話してる変な展開だな…
「これで恋とかに発展すんのかな…」
「いやいや ロマンも男らしさのカケラもないこんな展開で恋には、発展しないかと」
「恋に男らしさは、いらんと思うぞ…ただ自分の気持ち次第だろう」
(俺も知った口じゃねーけど…恋なんかやりたくなもねーし…)
「なんか 先輩が言うとひねくれた捉え方してるように聞こえるのですが…って こんなことされてる先輩に語ってほしくないです」
「お前 生意気だな ガキ…」
「ガキって こんなことしてる人に言われたくないです」
「チッ…」
「佐藤先輩 もうそろそろ…」
ガチャ!!
その時に誰かが入ってくる
「生徒取締委員ですよね? あの・・・・・」
この状況を見て 絶句してるのがわかる
(まぁ・・・ こんな状況を見たら 誰もがそうなるわな)
「ん? 白姫ちゃん どうしたの?」
そこに居たのは、春風夏希と中野白姫だった…
「ん? 誰が来たんだろう…前が見えない」
中野白姫と春風夏希は、俺を見る
「せせせんぱい こここれは、なななんですか?」(中野白姫)
「秋冬君 こんなことしちゃいけないんだよ いけないんだよ」(春風夏希)
(ってか めんどくせぇのが湧いて来たな…いつからこいつらは、仲良くする仲になったのか…)
「どうした?」(佐藤秋冬)
「どどどうしたじゃないでしょう!! 先輩これは、犯罪ですよ はんざい!!」(中野白姫)
「お前もやられたいのか?」(佐藤秋冬)
「いや いいです…」(中野白姫)
「話ししてるとこ悪いんですけど…私を助けてもらえないでしょうか…」(宮野 雪)
「知ったような 関係ないような顔をしてるけど そいつもこっち側だからな」(佐藤秋冬)
そう言って 春風夏希を指す
「えっ…えっ わたし・・・違うよ そんなこと考えてもないよ」(春風夏希)
「なんか私 無視されてる!!」(宮野 雪)
「じゃあ 中野がこっち側の人間だと言うことだな…」(佐藤秋冬)
「わ・・・わたしも違いますよ… と言うか先輩は、何系なんですか…と言うか 何の話ですか…」(中野白姫)
今思ったら 主語がなかった気がする…
(なんだろうな…)
「何の話だっけ?」(佐藤秋冬)
「う〜ん…なんだろうか」(春風夏希)
「あの〜先輩方 話盛り上がってるところ悪いのですが いつになったら私を助けてくれるんでしょうか…」(宮野 雪)
「ってか なんで てめぇーは、知らないのに 違うよ〜とか言ってんだよ…」(佐藤秋冬)
「なんというか その場のノリみたいなのをヒシヒシ感じてしまいまして…」(春風夏希)
「また 無視された!!」(宮野 雪)
「何がノリだよ…空気読めてないくせに…」(佐藤秋冬)
「秋冬君 空気なら読んでる方だよ それに 空気読めてないのは、秋冬君じゃない」(春風夏希)
「あのー!! 悪いんですけど!!!」(宮野 雪)
「うるせー!! KY さっきからグチグチ言いやがって お前は、何がしたいんだよ!!」(佐藤秋冬)
「キレられた!! こんなことをさせたのは、佐藤先輩なんですが…」(宮野 雪)
(なんか あれだな…話がややこしくなってる…)
「あっ 私 そろそろ 行かないといけないところがあるので… 今日は、失礼します… 佐藤先輩 私もここに入りますからね 流石に不当なおこないを見過ごすワケには行きません」(中野白姫)
「私も楽しそうだから入る」(春風夏希)
「勝手にどうでもしろ…」
(俺は、関係ねー)
「チッ…俺も帰るからな…」(佐藤秋冬)
「じゃあ 3人で帰ろう!! 帰る友達が増えるのは、嬉しいことだよね〜」(春風夏希)
「それいいですね…私も賛成です」(中野白姫)
「チッ…めんどくせぇ…」(佐藤秋冬)
俺の後に2人がほいほいとついて来た 鍵もかけて 電気も消す 最後 ひぃ…と言う声が聞こえたが 気のせいだろう
「あれ? みんな帰っちゃった…」
私 1人 ここに取り残される しかも鍵も閉められ 電気も消されたっぽい 目隠しされて 何も出来ない 見えないため 把握出来ない
「なんか むちゃくちゃ悲しいと言うか…怖いと言うか… 怖いぃぃぃいいい!!」
あれから どうやら 私のことを忘れて そのまま帰られた
「1人で取り残さないでください…それより 私 今日 まさかここで1日? いや…いやだ…」
(佐藤先輩 酷すぎる… そのまま そのまま 私を置いて 帰っちゃうなんて… ひどいひどい…)
このまま助けを待つ 宮野 雪だった




