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弐  ~雑音~

鴉「先輩、なんで無視するんすか?」


悠太「・・・」


鴉「一緒に夜を共にした中じゃないっすかー」


悠太「これ以上言うと殺すぞ。」

俺は高野悠太。

1話を読んでくれた方は知ってると思うが、

俺は変な噂を流されて困っている。


「で、その話をなんで俺にするんだよ。」

俺はこの話を友人、時雨零しぐれれいに話した。

「調べたらお前も似たような噂流されたことあったらしいから。」

「まあ、一回あったな。友達と変な関係だって。」

「そのときはどうやって、噂が無くなったんだ?」

「時間が解決してくれた。」

「いいよな。時間魔法使いのやつは。」

「いや、それは関係ねえよ。」

時雨は黒髪に左の横髪の一部が白。という変な髪の色をしている。


「でも、根も葉もない噂だろ。」

「・・・あー・・・うー・・・」

「その答え次第でお前との距離感が決まるんだが・・・」

「泊まらせたのは事実だが・・・」

時雨が俺から遠のいた。

「最後まで聞けよ。」


********************************


「で、可哀想だと思って泊まらしたってわけか。」

「ああ、そうだ。」

「そいつの名前って、鴉だっけ」

「ああ、なんだ、手伝ってくれるのか。」

「まあな。その代わり・・・」

「分った。新聞部の部費を増やそう。」

俺らは固く握手をした。


「あと、桜会が集会するんだって。」

『桜会』とは生徒会に反抗する組織だ。かなり厄介な組織で、けが人も出ている。

「分った。場所は?」

「不明。」

「そうか・・・」

組織の中に記憶を操る魔法を持っている奴がいるらしい。それぐらいしか分らない。


「じゃあ、俺は新しい情報を探しに行くから。」

「おう。また頼むぞ。」


持つべきものは友人だな。


後ろから抱き付かれた。

「悠太さん!迷子なのです!」

振り返ると美雨みうがいた。

美雨は先生の使い魔で、元は猫だが、魔法で人型になっている。

「誰が迷子なんですか?」

美雨は人間で言うと14歳ぐらいだ。猫の耳と尻尾があって、愛らしい。

「美雨が迷子です!」

ピンクの耳が揺れる。か、可愛い・・・

「何処に行く途中ですか?坊ちゃん。」

はじめに会うのです。」

「一先生は・・・職員室ですよ。お送りしましょうか?」

「はい!なのです!」

生徒によって美雨が拉致される事件が6回ほどあったのは事実だ・・・。


職員室についた。

「一!頼まれていたお薬です!」

美雨が走る。

一先生は俺のクラスの担任で、本魔法使いだ。

「美雨、走るとこけますよ。」

「ミュ!!」

美雨がふらついた。

すかさず一先生が美雨を抱き起こす。

一先生の長い後ろで一つに結んだ茶色の髪が揺れる。

「大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫なのです!」


「あ、そうだ高野君。」

「はい。」

「君に用がある人が来てるよ。えっと・・名前は・・・」

誰かに見られている気がした。

見回すと、黒髪の少年と目が合った。

こいつは確か・・・


「あ、鴉くんだ。」




                        つづく

ここまで見てくださってありがとうございます!


感想を書いていただければ光栄です!

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