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パリの京都人 京都のおばちゃん、おフランスを旅行します!  作者: 鷲生 智美


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16/17

第16話 かのモンサンミッシェルへ!

 フランス旅行自体も大きな決断でしたが、パリからモンサンミッシェルへ行くかどうかもちょっと思い切りのいる決断でした。


 モンサンミッシェルといえば。

 干満の差が激しい海にあり、潮が満ちれば海の中に浮かぶことになる修道院。

(ちなみに安芸の宮島のある自治体と「観光友好都市提携」してるそうです)


 行ってみたいと思う方は多いのではないでしょうか。


 パリ観光から足をのばすのは可能ではあるのですが、ちょっと思い切りのいる決断となります。


 理由の一つは、単純に距離が遠いから。


 パリからは高速鉄道で2時間かけてレンヌへ行き、レンヌとモンサンミッシェルをつなぐバスで1時間15分かけて向かいます(このバスはモンサンミッシェルの対岸に止まり、そこから小型のシャトルバスで10分ほどかけて島に渡ります)。


 理由の二つ目は交通の便がよくないから。


 レンヌ以降のバスが1日3便(オフシーズンになると2便)になります。


 それに合わせて高速鉄道の予約を撮ろうとしたのですが、鷲生が行く決心を固めて高速鉄道の電車を予約しようとしても、モンサンミッシェル行バスと接続の良い便は満席で、もう1便早めのものを予約しました。


 帰りも、不測の事態に備えて、レンヌを遅めに出る便を予約しましたので、上に書いて片道2時間+1時間15分=3時間15分よりもだいぶ時間を加えて往復することになりました(モンサンミッシェルを見るためだけに、モンサンミッシェルに宿泊する人もいるくらいです)。


 そして、理由の三つ目。

 それぞれ交通費がかかりますからね……。円安で本当に何もかもが高いです……。


 それに加えて(理由の四つ目、かな)。


 パリの美術館巡りはあまり天候に左右されませんが、モンサンミシェルで天気が悪いとかーなり寂しいことになりそうで……。


 また(鷲生の場合は理由の五つ目)、女性の一人旅なのにパリに到着するのは夜10時頃。その時間帯のパリは安全なのかどうか、これも不安。


 結構迷いに迷ってから、「年齢や円安を考えたら、これが最後のフランス訪問かもしれない」と思い、気合いを入れて訪問する決意を固めたのでした。



 とまあ、いろいろ心配していたのですが。

 しかし!

 結果からすると、まー全然大丈夫でしたw


 25年前にオランダに住んでいた経験から、海外の電車は遅れるものという思い込みがあったのですが、レンヌまでの電車はオンタイム。

 日本と違って、どの便がどのホームで乗り降りするかは事前にコンコースで確認することになっていますが、それを見てても遅れている便はないようでした。


 また、レンヌからモンサンミッシェルへのバスも、ほとんど車のいない田舎の道路を行くので渋滞なんかもなく予定時刻通りです。


 そして、天候は……到着時は快晴!

 神様ありがとうございます!

 この景色を見られただけでもモンサンミッシェルに来て、いやフランスに来てよかった!


 写真はnoteに投稿しております。

 特に7枚目! 鷲生はこれをスマホの待ち受け画面に設定しました!

 https://note.com/eagle9052/n/n5b52e5fc7db6


 それに風がびゅうびゅう吹いていて楽しい! 潮風です。 海の香りがします!

 眼前の修道院の他は水平線に囲まれる、この解放感!


 さて。門をくぐって島の中に入ります。

 島の中は小さいながらも街となっており、お土産物屋さんやホテルなどが軒を連ねるメインストリートが続いています(言うても幅狭いです。日本の道路の1車線か2車線くらい?)。


 建物と建物の狭い隙間に石段があって、それを上ると城壁に出ます。

 壁の上はさらに視界が開け、異国の孤城といった非日常な感じがさらに強く。

 まるでファンタジー小説の世界に入り込んだみたい!


 外壁を巡りながら奥に進むにつれて緩やかな登りとなっていますが、途中でガツンと急な階段になります。それを上った先が修道院の入り口。


 ここでおなかが減ったので、修道院に入る手前の空き地で持参したサンドイッチを食べてたんですが、ここでバーベキューをしていた一団が聖歌らしき歌を歌い始めました。

 皆さん若い男女ですが、カトリック信者の方でしょうかね。

 歌い終わると、観光客から拍手が起こってました(鷲生もしましたw)。

 その動画がコチラ↓

 https://x.com/washu72802210/status/1995076878873600170


 修道院の中に入ります。

 本来は拝観料が要るのですが、この日は無料だとのこと(月の最初の日曜日が無料になるとかなんだとか)。


 増改築されてきたのでいろんな建築様式が含まれますが、ロマネスク様式らしいところもあり写真をパシャパシャ。

 2024年、鷲生は多崎礼さんの『レーエンデ国物語』を楽しく読んでたんですが、第1巻とかこんな世界観ではないでしょうか。


 また、修道士も歩いたであろう美しい回廊を巡った先には海が見渡せる窓に。

 こういう場所での信仰生活は、格別だっただろうなあ……。


 荘厳かつロマンティックな場所でした。


 この修道院とは別に、島内に小さな教会がありました。

 蠟燭を奉納できるそうで、鷲生も小さなものを一つ灯しました。

(大小あって、お値段が違い、鷲生は小さい2ユーロのを選びました)。


 あ、それから。

 パリで人に親切にされたので、ここで、鷲生は集団で来ていて誰かが写真を撮っている場面で、「私が撮りましょうか?」と声をかけて喜んでいただけましたよ。

(これ、普通に街中だとスマホをそのまま盗まれるケースがあるので疑われかねません。だけどここは島の中ですから、そんな心配が少ないので、気軽にやり取りできるかなあと思いました)。


 さて。

 モンサンミッシェルが見どころなのは「干満の差が大きい場所にあるので満ち潮の時に城が海に囲まれるから」。


 モンサンミッシェルの干満差は、観光案内書のウェブサイトの中の潮位表でわかります。

 鷲生が事前に調べたところ、鷲生のフランス滞在時には最終日が一番干満差が大きいということがわかり、この日にしました。


 大潮の日ではないですが、少しでも海に浮かんでいる状態に近い光景をみたいな、と思って。

 なんでも16時半くらいに潮位が最大になるのだそう。


 そして、一日の間の潮の干満について、鷲生はもっとおだやかなものだと思っていたんです。

 お昼ごろに到着して、島の中を見て回って、そして帰る頃に「そういえば来たときよりも海面の面積が広がってるなー」と気づく程度の変化かと。


 ところが!


 15時半ごろに城壁から外を見ると。

「さあ、今から満潮ですよ~」ってな感じで、水が押し寄せてくるのです。


 波が打ち寄せる……んですが、普通の波のように「寄せて返す」の「返す」がありません。

 ただただ寄ってきます。


 お風呂に入るのに浴槽にお湯をはるとき、水が少しずつ底に満ちていくようなのと似たような感じです。


 これが大規模だと「津波」と呼ばれるものになるのかもしれません。


 この様子は動画に収めてあります。

 動画はXに投稿しました。

 風の音やカモメの鳴き声も入ってますw

 https://x.com/washu72802210/status/1995072732296622537


 それから、同じ場所から15分くらい時間を空けて撮影した写真もnoteにあります。


 なんか時間通りに律儀にやってくるもんなんですね。自然って不思議ですねえ……。


 残念ながら島がすっかり海になる様子までは見届けられませんでしたが、海面が広くなったので、それっぽく見える写真は撮れました。


 ヨーロッパの、特に海沿いは一日の間で目まぐるしくお天気が変わるため、ちょっと雨に降られた時間もありましたが。

 なんといっても到着時の青い空。

「今日は無料ですよ」と言ってくれた受付の方が感じよかったですし、写真を撮るとかのちょっとしたやりとりもいい思い出です。

 ちょっと思い切りのいる遠出でしたが、敢行して良かったです!

 

 あ、夜の10時過ぎの到着でしたが、パリのモンパルナス駅は普通の人がたくさんいましたし、地下鉄もホテル最寄りの駅もちゃんと人通りがあって安心して歩けました。


 ほかにも こぼれ話がいくつかありますが、それはまた機会を改めたいと思います。


*****


 ※1 廿日市ウェブサイト。

 廿日市市とモン・サン=ミッシェル市

 https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/site/montsaintmichel/


※2 モンサンミシェル観光案内 (トップページから「波」のマークをクリックするとこの潮位表が見られます)。

 https://www.ot-montsaintmichel.com/marees/



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