【幕間】第5章ふり返り — 切らずに結ぶ、見せて運ぶ
あらすじ
旧観測塔でテンペストと交渉し、①観測は公開、②寿命の直接支払いなし、③決めたことは記録に残す——の三原則を合意。グラムへ“針”を条件つき返還し、未清算ゼロに。
クロは《共通印》を設計。人の名ではなく“やることの名前(印名)”で通すため、証(見たこと)+時間=二で開示を基本に、三(固定)は踏まないをルール化。
運用は合図で見える化。初鈴・一鈴一灯・音跡・終鈴(二層)・終灯・間灯・拍線を整え、+1刻/くぐり/長押しなどの“刻限の穴”は《結時》の表裏結び/刻限結び/逃げ結び/網結びと《封鎖》で対処。
“名を貸す”借り印は、回収箱→粒化→帳(仮)へ送って人名の負担をゼロ化。代わりに合図係という仕事を制度化し、届いた証(説明が伝わった件数や整った音跡)を合図点として日給に換算。常連管理は人名を使わず「甘め/熱いの好き」などの信用印(性質ラベル)で対応。
公開面では公開箱で記録を誰でも閲覧可能にし、ミリィ立会いの共同公開を確立。偽箱(印名の横取り)はseed+刻限の指紋で排除。無名の無音針には針見(可視化)と初鈴強化で対抗。
ラストは型(共通印+合図+公開箱)を下流区へ持ち出して発火。看板抜きに対しては口上(声の看板)で補完し、広域でも二止め運用を実証した。
第5章の見どころ
•交渉で三原則を確立し、**“記録で裁く/固定は使わない”**を明文化
•《共通印》=印名で通す(人名に依存しない)設計と二止め運用
•合図の体系(初鈴/一鈴一灯/終鈴二層/音跡/間灯/拍線)で“見える道”を作る
•借り印→帳(仮)/名の負担→合図点(働き)への置き換え
•共同公開→下流区発火まで“切らずに結んで見せる”型を持ち出し成功
主要キャラの動き
•クロ:切る発想から完全に転換。結んで見せる設計者として《共通印》を広域発火。
•セレネ:**「いまだけ」**で負荷を肩代わり。合図と看板の“やさしい言葉”を担当。
•ノア:観測と公開箱運用の要。seed+刻限指紋や記録の読み札化を整備。
•ミリィ:公開検証の条件提示(観測公開/改ざん不可/介入宣言)。共同公開に署名。
•グラム:試し切り(断面消去/交差切り/面剥ぎ)→二重・逃げ・網結びで無効化を確認。
•サジ:元“名のブローカー”→合図係に転身。**働きの点(合図点)**で稼ぐ側へ。
用語ミニ解説
•二/三:二=開示(動かせる)/三=固定(動かせない)
•共通印:印名+証+時間で通す“名に依存しない”仕組み
•合図:初鈴/一鈴一灯/終鈴(二層)/終灯/音跡/間灯/拍線
•公開箱:誰でも見える記録箱。改ざん不可・立会い追記可
•借り印→帳(仮):名の負担は粒化して帳へ、人名負担ゼロ
•合図点:説明が届いた“働き”の点。日給に換算
•seed:印の“最初の証”。seed+刻限の指紋で箱を識別
時系列ハイライト
1.旧観測塔で三原則合意/針条件返還
2.《共通印》設計→β/γ運用→合図整備
3.刻限の穴(+1/くぐり/長押し)を表裏結び・終鈴二層・余拍箱で封じる
4.借り印は回収→粒化→帳(仮)/合図係=仕事化
5.共同公開(テンペスト立会い)→広域発火→下流区へ展開
次章
下流区の“間”へ。
声の看板も狙う無名の“無音”に対し、音跡二拍と合図の読み札で“合間”を道にする。
二で通して、三は踏まないの型を、旅先でも固めていく。




