【幕間】第3章ふりかえり — 止まった街と、託された“刻限” —(9/16 修正版)
寿命が減らない“止まった街”に迷い込んだクロとセレネ。
そこでは寿命ゼロの子どもたちが痛みも恐れも薄れたまま、感情ごと静止して暮らしていた。
街の中心・時計塔に眠っていたのは、「観測者になり損ねた男」。
彼のリングにはあり得ない表示 「−99:99:99:99」。男が街をループさせる核だった。
そこへ現れたノアは、静かに介入し“観測の連鎖”を断ち切る。
ノアは語る——観測者は選ばれし栄誉ではなく、寿命を使い果たした果てに時間の外へ滑り込んだ者。
クロの異能《時蝕》も、その系譜に連なる“時を喰らう資質”だと。
クロは決める。
奪って生き延びるのではなく、“未来を繋ぐために使う”。
意志に応じて《時蝕》は**《刻限》へ。
喰らった寿命を未来の一点に蓄え、必要な瞬間に一括で放つ**力へ進化する。
記憶干渉の敵を退けて《観測者の記録:断片》を手にしたクロは、ノアの過去と世界の奥層へ進む覚悟を固めた。
終盤、仮面の男が現れ、短い交戦の末に**黒い欠片(鍵)**を残して消える。
欠片に刻まれた符号はひとつの行き先を指した——
《クロノハブβ/管理室Ω》。
扉の向こうに待つ“門番”の気配だけを残して。
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主要人物(第3章時点)
•クロ:黒髪・灰瞳。寿命残り10分から始まった少年。
異能は《時蝕》→**《刻限》**へ進化。奪わず通す戦い方を選び始める。
•セレネ:銀髪・水色の瞳。クロが救い出した少女。
《命響》で短時間の負荷肩代わり(合図「いまだけ」)。
•ノア:銀髪の観測者(元・人間/クロのリングの“出自”)。
断片と助言で二人を次の層へ導く。
•仮面の男:正体不明。黒い欠片(鍵)を残し退く。
次章、管理室Ωで“門番”と対になる存在が動き出す。
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スキルふりかえり
•《時蝕》 → 《刻限》/クロ
寿命を喰らい未来に蓄積→必要瞬間に一括使用。
※本人ルール:「刻限は貯める。切るのは“鍵”を掴む時」
•《時蝕・封鎖》/クロ
時の流れだけを断つ応用。奪わずに止めるための技。
•《斬時・クロノブレイク》/クロ
空間の縫い目を斜めに断つ一閃(時の屑が散る描写が目印)。
•《命響》/セレネ
接触中のみ寿命・負荷を肩代わり。過負荷防止のため短時間限定。
•《逆刻》/クロ(危険)
寿命を焼いて時間を巻き戻す最終手段。基本は封印。
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用語メモ
•止まった街:寿命が減らない空間。代償として感情の振幅が薄れる。
•時計塔:街のループの核。観測記録・日記・断片の保管層。
•黒い欠片(鍵):仮面の男が残した導き。座標は**《クロノハブβ/管理室Ω》**。
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次章予告:第4章『観測者の遺産』
黒い欠片が示す扉は管理室Ω。
その前に立つのは、時間を断つ“門番”。
奪わずに通すのか。切り落とされるのか。
ノアの断片がもう一枚、そして“鍵”の正体が明かされる。
刻限はまだ切らない。切るのは——“鍵”を掴む瞬間だ。




