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【第2章 第10話】“逆刻”発動!クロの反撃が始まる
黒衣の男が吹き飛び、空間の歪みが収束していく。
だが——クロの身体は限界を超えていた。
「っ、ぐぅ……!」
立っているのがやっと。目の前が滲む。
《クロ、限界を超えてスキルを使用した影響で、リングが熱暴走を起こしてる!》
ノアの声が悲鳴のように響く。
「もう、だめ……なの……?」
セレネが泣きそうな顔で、クロの肩を支えた。
そんな彼女の手を、クロは震える手で握り返す。
「……まだ……終われない」
その瞬間——クロのリングが光の奔流を放った。
《観測不能スキル、発動確認——名称コード:逆刻》
《前回使用時は記録できなかったけれど……今回、はっきり観測できる。このスキルは——時間そのものを逆行させてる……!》
時間が、巻き戻った。
傷が癒え、裂けた服が戻り、歪んだ空間が“正常”へと再構築されていく。
黒衣の男が、呆然と立ち尽くしていた。
「これは……時間逆行……? まさか、“あれ”を使えるのか……?」
クロの瞳が、微かに光る。
「……これが、俺の“選択”だよ」
反転する時間の中、クロはふたたび拳を握った。
逆刻の世界で、彼の反撃が——始まる。




