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【第2章 第1話】寿命を喰う街の影


 路地裏の空気は、排気と腐敗が混ざったような匂いが漂っていた。


 クロはセレネと並んで、薄暗い建物の影に身を潜める。


 「……最近、“別の市場”が動いてるって話、聞いたことあるか?」

 「まさか……また命を売り買いするような……?」

 「《リミットバザール》は潰された。でも、あれは一部にすぎなかったらしい」


 通り過ぎる男たちの会話に、クロのリングが淡く赤く光る。


 (まだあるのか……命を弄ぶ場所が)


 セレネが小さく震える。あの日の記憶が蘇ったのだろう。


 「行こう。終わらせなきゃならない。全部」


 クロの言葉に、セレネは静かにうなずいた。


 ノアの声がリングから響く。

 《観測情報を更新。付近に高密度の寿命波を検知……新たな市場の存在が濃厚》


 寿命を通貨とする裏社会は、まだ終わっていなかった。

 それどころか、ここからが本番だった。

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