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LAST GAME〜楽しいゲームの世界に転生して〜  作者: あき
狂気のデスマッチ編
59/86

59.武器は剣?それとも....

 少し日の落ちてきた森の中を、黒い風が通り抜ける。

 木々は生い茂り、地面も凸凹しているが、その風のスピードが落ちることは無い。


 その強い魔力の風に惹かれて出てきたモンスターは、その風に触れた瞬間、一撃で両断された。

 その切り口からは炎が発生し、モンスターの死体を消し去る。


(まだ町が近いからな、ちゃんと死体処理しないと....めんどくせ)


 次にオニキスはいつか見た熊のようなモンスターを一振で屠る。

(ようやくこの体にも慣れてきたな....五感を制限されてるのがいい方向に働いてるかも...)

(あとは....)

 オニキスが自分の胸の辺りを服の上から触る。

(これの使い方だよなぁ、アミィも分からないらしいし...)


 そんな事を考えていると、また、魔力の気配におびき寄せられたモンスターがオニキスの前に現れる。

 

 煙を纏い真っ赤な目が光っているものや、金属の様な肌を持つサイのようなモンスターなど。

 オニキスに見覚えのあるモンスターがうじゃうじゃと集まってくる。


 そんな集団に会っても、オニキスはスピードを緩めることなく、モンスターの首目掛けて剣を振る。


 そして2体目を両断した所で、剣が折れた。

(クレイが作った武器かー、楽しみだなぁ)

 オニキスは目の前にモンスターがいるにも関わらず、目を瞑る。

 魔力に集中し魔法陣を作ると、半透明の剣が生成される。

(やっぱ剣かな?槍もいいよね使えないけど...)

 周囲にモンスターがいなくなると、オニキスは思い出す。

 クレイの工房にあった刀。

(ああ、刀!刀いいじゃん、俺に合ってる気がする。)

(楽しみだなぁ)


ーーーーーーー

 15分後

「クレイー」

 個室のドアをノックすると、クレイが呆れ顔で出てくる。

 クレイの目の下には隈があり、どこか具合が悪そうだ。

(クレイ、寝てないのかな?早く武器見せて)

「例のブツ見せて」

「まだ完成してないんだぜ?ガッカリすんなよ」

 

 そう言って机の上にあった布でぐるぐる巻きにされた物をオニキスに差し出した。

「まだ鞘もできてねぇんだぜ?」

 

 オニキスはまるでクリスマスプレゼントを開ける子供のような顔でその布を解いて行く。


 中から現れたのは剣だった。

 真っ黒で飾りのないシンプルな剣だった、しかしその刀身には全く艶がなく、光を反射しない。

 見ているだけで吸い込まれそうな剣だった。

 刀身の付け根には透明な宝石が埋め込まれている。

「完成してるじゃん.....」

 オニキスは興奮を通り越し、魅了されていた。

 体ははしゃぎ回りたく欲求を抑えられずにカタカタと震えるが、オニキスの目はその剣から目を離せず動けない。

「ハードはな、ソフトがまだだ、あと、飾り付けもしたいし」

「ハードとソフト........ファンタジーっぽくない単語」

「っても俺はそっちは専門外なんだよなぁ、勉強はしてるんだけど」

「つまり、なんのアプリの入ってないスマホってことでしょ?」

「?何言ってんだ?」

「任せて、そっちには当てがある」


「ありがとう、クレイ、お礼楽しみにしててね」

 オニキスは剣を持ちは足早に部屋を出ていった。

「ちょっと!まだ飾り付けできてないのに....」


ーーーーーーーーーー


「アミィー、いる?」

 オニキスがドアをノックすると、中からカジュアルな部屋着でメガネを掛けているアミィが出てくる。


「どうしたんですか?」

「ちょっとお願いしたい事があるんだけど...今いい?」

 アミィは少し逡巡し、ドア開けて中に招いた。

(少し嫌そう?)

「もしかして、寝るとこだった?」

「いいえ?ちょっと途中なんです....」

「途中?」


 オニキスはアミィに連れられ、奥の部屋への扉を開く。

 中に入るとそこには部屋を埋め尽くすように展開されている魔法陣。


 その中心には無数の光が集まっている。

 それ光はまるで星座のように線で複雑に繋がっている。

 光から光へ、情報を伝わり、その度に線が明るくピカピカと光る。

 その光の塊を少し遠くから見ると、不規則にうねるかたまりの様に見える。


 ピカピカと光るその模型をぼーっと眺めるオニキス。

(これは....見た事あるぞ...これ)


「これは「脳だ、人の脳を魔法で再現してるのか?....魔法版人工知能か?....」

 アミィの言葉を遮り、オニキスは所見を口にする。


「人工知能、AIですか、いいですねちょうどこの子の名前をつけようと思ってたんです」

「ねぇアミィ.....この魔法、俺にも使えないかな」

「教えて欲しいんですか?」

 オニキスが頷く。

「大きな宝石と時間、キャパシタ、圧縮エネルギーシステムがあれば誰でも使えますよ?」

(宝石...)


 オニキスは空間から魔法で剣を取り出す。

「これじゃ駄目かな?」



 空間に浮かぶ脳のネットワークがまるでその提案を喜ぶように生き生きと、光を活発化させた。


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