ヨソモノというコトバ
ほんとにきいたことも発したこともなかったコトバ、ヨソモノ
よそもの。
実はこのコトバをはじめて知ったのは18才ぐらいだったか。
知人がよそものって言われた。
岩手の方にいた頃があり、岩手の人にいわれた。
よそものは神輿をかつぐな
知人が言われたとかで。
東京では担ぎ手不足もあり、助っ人にあちこちかつぎに行く。
もちろん歓迎されるし、それがあたりまえで。
断られた知人は神田の人で。
先祖代々神田だったかな。
母によれば小学生だった頃、
地元の人は一クラスに2-3人ぐらいって。
まぁ、父の同級生の子供がクラスにいた。
1年生の時の担任は父も習ったという。
とてもきれいな先生だったのに。
すっかりおばあちゃんになって。って。
とにかく、圧倒的アウェー?
一クラスに2-3人しかいない地元民。
自分が多数派だからこそ、
少数派をよそものっていって除外する。
地元民が少数派ならそうはならない。
正直、東京から地方へ行くと
方言はまったく理解できない。
慣れない土地で言葉が通じない。
それがどれだけ心細いか。
東京の人間は
田舎の人たちはとてもやさしいと思い込んでる。
なのに・・・
東京にも方言はある。
でも東京以外の人相手にはけして使わない。
東京以外の人たちには標準語で話す。
子供のころから使い分けて大人になる。
日本の首都が東京であるゆえんだと思う。
そもそも・・・
標準語は軍隊で命令の伝達を円滑にするためにできた言葉だ。
手りゅう弾をなげろーーー
って言った時、手りゅう弾を捨てる人たちがいる。
手りゅう弾をほうれーーーー
って言った時、手りゅう弾を捨てる人たちがいる。
手りゅう弾をかってこい
手りゅう弾を借りてくる人たちがいる
私の知ってる方言だけでも混乱しそうだと思う。
とにかくね。
よそものだらけの東京で、
東京以外からきた人のことをよそものっていうのは、
そうやって蔑視して得意になるのはよそものだけです。
東京人はよそものってコトバを知らずに育つのだ。
そして東京をはなれてはじめて知るのです。
東京の地元民。この圧倒的なマイノリティー。
ほんとにな。