表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/35

第9話 ダンジョンで遠征しよう

いいね!評価、ブックマークなど頂けると、大変励みになりますのでどうぞよろしくお願い致します。

 今日もダンジョンの門に並んだ。

 衛兵に身分証を提示し遠征すると報告。

 大体の期間をと問われたので、1週間ほどと答えた。


「そんな荷物じゃ無理だから、食料がなくなる前に帰るようにな」

 と言われた。

「わかりました」

 と答えて、大銅貨1枚を払い木札を受け取る。

 木札には10月12日、75番と記載されていた。


 門を抜けると心地よさを実感する。

 西へ進み、出来れば海を見たい。


 西の森に入り、今回は腹が減るまで拾い食いをせずに西を目指す。

 途中、7頭のシルバーウルフに遭遇し、昨日と同じように闇魔法と石つぶてで仕留めた。

 仕留めた魔物は、素早く取り込んだ。


 しばらく進むと体長2mほどのワイルドボアがいた。

 こちらに気づいていないようなので、闇魔法を放ち接近してミスリルの剣で仕留めた。

 これがステーキの素材。

 取り込むと美味しく感じるが、取り込むのは味気ない。

 やっぱり肉はステーキみたいに焼いて、口で食べる方が美味しく感じる。

 魔石を手のひらに取り出すと、茶色の魔石だった。

 大きさは、シルバーウルフより少し大きかった。


 見たことのない魔物以外は、なるべくスルーして先に進むことを意識しながら、西へ進んだ。

 途中に川があった。

 川には3体のカエルの魔物がいた。

 トードかな?

 体長は1mぐらい。

 でかいカエルは気持ち悪いな~


 初見の魔物なので戦闘する。

 爬虫類に闇魔法って効果あるのかな?

 とりあえず、3体に闇魔法を放つが、表情からは効いているのか分からない。

 ゆっくり近づいても、襲ってくる感じがしないのでそのまま剣で一体ずつ切り裂いた。

 仲間が倒されても、反応が無いので効いていたのだろう。

 魔石は小さな水色だった。


 川は西の方角に伸びていたので、しばらくは川沿いに進んだ。

 途中、野イチゴを見つけた。

 気になる気配を感じるので、食べられるのだろう。

 俺は、野イチゴを手でつかみ口に運んだ。


「うまいじゃん」


 前世で食べた「あまおう」なんかより、甘みは少ないがイチゴの味を感じた。

 魔素の濃い食べ物は、素材の味を感じられるんだ。

 俺にとっては大きな発見であった。

 野イチゴを堪能して、再び西に進んだ。


 しばらく進むと今度は大きなワニの魔物がいた。

 確実に7メートルぐらいはある。

 初見だから倒したいが、ワニは怖いよね。


 闇魔法を放った。

 カエルと一緒で反応がない。

 近づいて、ガブリは恐ろしいので、石つぶてを放った。

 頭部に当たって、暴れるがまだ生きている。

 闇魔法も効いているようで、こちらには向かってこない。

 俺は剣に魔力をまとわせて、思い切って近づき頭を両断した。

 魔力をまとった剣はすんなりと頭部を切り落とした。


 取り込んで魔石を出すと水色の魔石でこぶし大ぐらいあった。

 今までで一番大きな魔石だったので袋に入れた。


 そんな感じで川沿いを進み、日が落ちたので、草むらで久々にタールの姿になって身を潜めた。


 夜空には月が浮かんでいた。月は大小2つで色は大きいのが赤で、小さいのは黄色だった。

 ダンジョンの外の月は赤と緑だから、ここも異世界なんだろう。




 翌朝も西に進んだ。

 川は途中で南下したので、そこからは川を離れて西に向かった。

 途中、動きの鈍い魔物の気配を感じたので、ゆっくり近づくと、黒い大蛇の魔物がいた。


 デカい。


 長さだけなら10メートル以上ある。

 胴体は俺より大きい。

 これは恐ろしい。

 色も黒いので闇属性で毒もありそうだ。


 闇魔法が効くか非常に不安だが、闇魔法を放った。

 動きはないが、石つぶてを頭部に向けて放った。

 ダメージを受けてのたうち回る。

 俺は剣に魔力をまとわせて、胴体を両断した。

 半分になっても動くので、今度は頭を切り落とした。

 ようやく死んだようなので取り込んだ。

 魔石を手に取ると、黒い大きな魔石だった。

 大きさは、ワニの魔物と同じぐらいだった。

 とりあえず、袋に入れた。


 再び西に進むと、また魔物の気配を感じて近づく、大きな蜘蛛の巣が現れて、中心にはデカい黒と黄色のジョロウグモのような魔物がいる。


 これも闇魔法を放ち、高い位置にいるので、石つぶてを複数胴体に向けて放った。

 しばらくもがいたが、石つぶてを連発して倒した。

 落ちてきた蜘蛛の魔物は大きくグロテスクで、取り込みたくないが取り込んだ。

 魔石は黒く蛇よりも小さかったので、再び取り込んだ。


 早く森を抜けたいな~


 こんな感じで西に進むとようやく平原に出た。

 空も薄暗くなってきたので、平原の草むらに身を潜めて眠りについた。





 翌朝からは平原を西に進んだ。

 森を抜けるには、かなり急いで2日かかった。

 ギルドの地図では、平原を抜けると更に森があって、海は森を抜けた先にある。

 この体は疲れないから森を2日で抜けれたが、普通は何日かかるんだろう?

 そんなことを考えながら西へと進んだ、




 しばらく平原を進むと、前にはテントが見える。

 他の冒険者がいるようだ。

 遠くからのぞくと、10名ぐらいの男性パーティーのようである。

 声をかけようか迷ったが、一人でここまで来た俺は不審に思われそうなので、声をかけるのはやめた方がよいと考えた。


 大きく迂回して、西に進もうと考えていると、豚顔の魔物の集団が冒険者パーティーに近づいていた。

 オークのようだ。

 オークはこん棒を持ち、体長は2m近くありそうで20体以上いる。


 冒険者はオークの集団に気づき、戦闘の準備を始めた。

 オークと冒険者の戦いは見てみたい。

 俺は草むらに身を潜めて、先輩冒険者の戦いを観戦することにした。


 数はオークが25体ほどいる。

 冒険者は10人前後。

 不謹慎だが、冒険者がどんなふうに戦うのか見学するのも貴重な体験である。


 3人の冒険者が、弓をオークに放った。

 オークは数を武器に突進していた。

 矢を受けてオークが2体倒れたが、怯まずに突進している。

 冒険者は再度矢を放ち、2体が倒れた。


 先頭のオークが冒険者に迫る。

 冒険者は7名が横一列になり、剣と槍で応戦した。

 弓の冒険者は、再度弓を放ってから剣に持ち替えて参戦した。

 弓による3射の攻撃で合計5体のオークが倒れたが、オークは残り20体。

 冒険者の倍だ。


 オークは怯まずにこん棒を振るう。

 冒険者は、こん棒を盾でいなして剣を振るう。

 しばらく戦闘が続き、オークが10体倒れたが、冒険者も7名倒れている。

 これは冒険者が不利だよな~。

 その後、3人となった冒険者は逃げ出すが、10体のオークに襲われて全滅した。


 冒険者が勝つと思っていたが、オークが勝ったようだ。

 戦闘に勝利したオークは、冒険者に食らいつく、弱肉強食の世界。

 倒れていたオークも3体が立ち上がって、冒険者に食らいつく。


 俺はオークに近づいて、まとまった5体に闇魔法を放った。

 俺を見た残りのオーク8体が再びこん棒を手に俺に突進してきた。

 石つぶてを5体のオークに放ち、魔力を込めた剣でオークに突っ込んだ。

 3体のオークは振りかざしたこん棒ごと、剣で切り裂いた。

 息のあるオークと、闇魔法を受けたオークに止めを刺し、オークとの戦闘はあっけなく終了した。


 その後は、オーク25体を取り込んだ。

 お腹は膨れない。


 冒険者は10名全員が息絶えていた。

 身分証を集めると、ランクはCが8名でDが2名だった。

 冒険者の木札を確認すると日付は8月25日となっていた。

 行きか帰りかは分からないが、ここまで来るのに49日もかかっている。


 身分証で火小と無小の加護をもっている冒険者がいた。

 俺は冒険者全員を取り込んだ。


 その後は火属性を持つ冒険者に変身して、以前から考えていたファイヤーボールや、火炎放射、火炎トルネードを試した。

 考えていた魔法はすべて使えるようになった。

 無属性魔法は、エマさんが持っていて、身体強化が使えると言っていたので体にはわせて強化するイメージを浮かべた。

 走ったり、ジャンプしたらいつもより早く走れて、高く飛べるようになりました。


 オークの魔石は、茶色でゴブリンソルジャーよりも一回り大きかった。

 俺は再び草原を西に進んだ。


 草原を進むと、コボルトの集団とゴブリンの集団が戦っている現場に遭遇した。

 この世界では魔物同士の集団戦闘もあるんだ。

 ゴブリンの中にはゴブリンソルジャー、魔法使いのようなゴブリンメイジがいた。

 コボルトの集団にも、コボルトソルジャーと一回り大きい個体がおり、それぞれ30体ぐらいで戦っている。


 初めて見たゴブリンメイジの魔法に興味があったので、俺は草むらから戦いを観戦した。

 ゴブリンメイジが魔法を放つと、3体のコボルトが眠りについたようだ。

 近くにコボルトソルジャーと一回り大きな個体がいたが、コボルト以上の個体には魔法が効かないようであった。


 闇魔法は、自分以上の個体には効果を発揮しないのかな?

 戦闘はほぼ互角の戦いで、しばらくすると双方が戦闘をやめて、相手の死体を持って、引き上げていった。

 食料確保の戦闘で全滅までは争わないのかな?

 魔物同士の戦闘を観戦した。

 平原を突き進んで、日が落ちたので草むらで眠りについた。


初投稿作品です。

いいね!評価、ブックマークなど頂けると、大変励みになりますのでどうぞよろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ