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リーン・ブレイバー  作者: 大将
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レイ・ナナ

ただひたすら光が広がるこの空間から自分の頭に直接何者かの声が聞こえる。


(そなたの力を貸してくれ…)


(…力?)


事故にあって夢でも見ているのだろうかと思いながら返答する礼二。


(そう、我を討った悪しき勇者を倒すための力だ)


頭の中に勝手に映像が流れてくる。

この何者かの記憶の映像である。

そこには黒いマントをした勇者と思しき人物と翼を8本生やした光り輝く巨神が見えた。

恐らくこの光の巨神が自分に話しかけている存在なのだと感じる礼二。


(見ての通り、力に酔った勇者に討たれた我の記憶のものだ)


勇者が眩い光の矢の魔法を巨神に浴びせ、巨神に無数の矢が刺さる。この映像を見た礼二はここでやっと魔方陣に吸い込まれたことは夢ではなく現実に起こったのだと悟り、目を覚ましたかのように意識がハッキリする。


(何で僕の力が必要なんです!)


(すまない…だがもう説明をしている時間がない…君には七瀬礼二改めレイ・ナナとなって生まれ変わってもらう、この世界では勇者を倒そうと志しているものは何人もいる…勇者を倒せれば君を元の世界に返すと約束する…)


(絶対に元の世界に絶対に戻って…や…る…)


礼二は眩い光に包まれ意識がだんだん遠のいていく。



――――――



自然に囲まれ、人里離れた所に建っている小さな教会に泣き声が夜の静けさもあって教会の鐘より遥かに大きく響く。


「何事ですか!?」


神父のアンドレイが扉を開けるとその泣き声の正体がわかった。揺りかごに入った赤ん坊だった。


「可哀想に捨て子ですか...…ん?」


揺りかごに紙が挟まっているのに気づき、書かれていることに目を通す。


「この男の子の名前はレイ・ナナ……そうかレイ・ナナ、良い名前だ」


悲しそうにレイを抱き抱え、あやす神父だった。


「神父様?…その子は?」


泣き声を聞いて半ば寝ぼけながら眠い目を擦りながら寝巻き姿の幼い少女と少年が神父に尋ねる。


「ほらシェリー、ジャン、君たちの弟だよ」


シェリー達に見えるようにしゃがみ、泣き止んだレイを見せる。


「「弟!?」」


さっきまでの眠気が嘘のように目を輝かせてレイに近づく二人。


「抱っこして良い?神父様」


ジャンが我先にと両手を差し出す。


「今泣き止んだばかりだからね、起こしてはだめだよ?」


ジャンは割れ物を受け取るようにレイを抱きかかえる。


「僕の弟かぁー!」


「これでジャンもお兄ちゃんだね」


嬉しそうにしているジャンを見てシェリーも嬉しそうに笑う。

それを見て神父も微笑む。


「シェリーも抱っこするかい?」


「私が一番お姉ちゃんだから今日はジャンに譲ってあげる」


「ははは、じゃあまた明日抱っこしてあげなさい」


笑いながら答える神父。


「さぁ、もう遅いし早くお布団に戻りなさい」


レイを再び抱え、優しい口調で言う。


「「はーい!!」」


欠伸をしてゆっくりと教会の中に入って行く。

二人が寝室に行くのを見送った後、教会の中へ入る。

次からが異世界要素になります

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