始まりと記憶
「クソッ、数が多過ぎる!退け!」
銃声が鳴り響く中レジスタンス部隊を率いているガレル・ベスティスは多数の政府軍部隊に包囲されていた。
「ガレル!もう持ちそうに無いぞ!」
「分かっている!」
(政府軍の奴らめ…)
「ガレル!あそこなら逃げられるぞ」
ガレルは後ろを障害物に身を隠しながら振り向く。
倉庫のような建物がある。
「全員!あそこに避難しろ!」
了解という声が聞こえて来る。
銃声の中レジスタンス達は建物に避難した。
「最悪だな…」
ここには調査をしに来たのだが政府軍の部隊と接触してしまい先程の遭遇戦となったのだ。
「それで…こちらの被害は?」
「負傷者4人、死者2名だ…」
報告しに来たのは俺の旧友であるアレンだ。
俺達の中では戦闘経験が多く銃の扱いに慣れている。
「多いな…クソッ」
「まあ、落ち着けよガレル。さっきの奴らまだましだったぜ?練度は低めの部隊だった。」
確かに銃声の割には負傷者や死者は少なかった…
「でもビックリしたぜ…まさかこんな所で鉢合わせなんてさ」
「俺もだよ全く…運が無いね…」
「本当にな…でもぐすぐすしてたら奴らが来ちまうぜ」
「そうだな…ここに何か使えそうな物が無いか探すとしよう…」
「よし乗った!」
その後、部隊の指揮を別の者に任せ俺とアレンは倉庫の奥へと向かった…
「埃まみれだな…」
しばらく暗い道を歩いていると、古びた大扉がそこにあった。
「ほう…これは何かしろ期待出来そうだな!」
アレンが嬉しそうな声を上げている。
「しかも開いてるときた…運が巡ってきたんじゃないか!」
確かにあの大扉は少しだけだが開いている。
(だが何だこの寒気は…温度による寒さじゃない…もっと別の…)
「入るぞガレル!」
「あ、ああ…」
大扉に描かれていた見たこともないマークを見ながら二人は中に入っていく。
「見たこともない機材やら何やらがあるが…」
「役に立ちそうな物は無いな…」
元は研究所だったのだろうか…薬品を入れる瓶や紙が散乱している。
「ハズレか…」
「いや…そうでもないな…」
「何か見つけたのか?」
「ほらよ!」
アレンが投げてきた何かをキャッチする。
「ハンド…ガン?」
「ああ、その通りだ。そしてサブマシンガン!」
アレンが箱から取り出したのは自分達レジスタンスが使っている物とは形の違う銃だ。
「まさかこんな所でお目にかかるとはね…数百年以上前の銃だぜ、これ」
「そんな物があるという事は…」
「ここ、旧世代の遺産かもな…」
旧世代…
今より数百年以上前、この国では発達した産業と技術により栄えていたらしい。
何故衰退してしまったのかは不明だがその時代の物は壊れ難く今の時代の物より品質が良い。
兵器でもそうだ…あの、BF(BattleFrame)…あれも遺産物らしい。
「ん?何だこれは…」
アレンが何かを見つけたようだ
「こりゃ…すげぇ…」
「今度は何を見つけたんだ…ってこれは…」
そこにあったのは巨大なポットの中に入れられたBFだった…