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手紙が届きました

今週音沙汰なくて申し訳ない。

それもこれも、階段踏み外して落ちかけた時に肩をやっちまったが為です。

皆様、幅の狭い階段を降りるときはご注意ください。

『 はぁーい♪ 久しぶり。エミアよん。無事に転生出来たようで良かったわ。

 本当はもっと早く手紙を送りたかったんだけど、色々考えるとこのタイミングがイイかなって思って。

 それにしても、あなたをその家に預けて正解だったわね。アルがイイコだってのは知っていたから心配はしていなかったケド、思ったより面白い環境みたいね。

 あと、4年で何かイイ案を思いついたかしら? せかすつもりはないのよ? まだ時間はたっぷりあるもの。そのうち始めてくれればいいわ。

 それで、良かったらワタシのことはこれからエミアさんとか、エミア君とか…ちゃんでも良いことにするわ、そう呼んでほしいの。神(笑)とか、エミア神みたいな他人行儀な呼び方はイヤよ。だってあと何十年も文通するのよ? もっとフレンドリーに行きましょう?

 そして最後にもう1つお願い。この封筒の中に入っているもう一枚の紙をアルに届けて頂戴♡ それできっと分かるわ。

 アルってのはわかるでしょ? アルバートのコトよ。


 それじゃあよろしくね。

  お返事待ってるわ♪


   エミアより    』



 以上がエミアさんからのお手紙でした。


 おお、神よ。我にアルバートとは誰かを教えたまえ。

 いや、マジで大問題。他がかすむくらい。

 アル、もしくはアルバートって誰よ? ヴィクトリア女王の王配? んな訳ない。なんでいるのさ。

 

 一瞬、「アルバートって誰? 」って返信を送ろうかと思ったよ。いつ返事が来るか分かんないし、流石にやめたけどさ。


 まあ多分、聞けば分かるかな。それじゃあ部屋の外にれっつごー!


 片手に封筒を持ち、扉を閉めて外に出る。

 廊下には誰も歩いていない。


 窓から庭を見る。

 庭師のおじちゃんが薔薇の剪定をしていた。ああ、もう秋が近いのか…

 じゃない、アルバートの正体だ。

 ただ、庭師のおじちゃんは知らないだろうな…

 すごくいい人なんだけどね。


 ここから近いのは居間か厨房。

 厨房じゃ皆忙しくしてるだろうし、居間だね。


 居間へゴー!


 扉をゆっくり開けて中を覗いてみた。

 あ、メイドさん発見。

 駄目だ、あの子確か新人さん。


 彼女が知ってるわけがない。


 廊下に戻って参りました。

 諦めておじいちゃんの書斎に行きませう。


 ノルさんは結構神出鬼没だから、今どこにいるかわからないんだ。

 でも、おじいちゃんならこの時間大体書斎にいるから確実。


 最初からそうすれば良かったね。


 コンコン




「入っておいで 」 

 

 ドアを軽く叩くと、返事が返って来た。


 よかった。おじいちゃんは部屋にいるみたい。


「アリシアです。1つしつもんしてもいいですか? 」

 

 おじいちゃんは読書中だったようです。

 おじちゃんなので老眼鏡着用です。因みに、お茶目なご老人な感じで可愛い。

 

「良いぞ。なんじゃ? 」

 

 おじいちゃんはドアの前に立つ私の方を向き、にこっと笑った。


「アルバートってだれのことです? 」


 おじいちゃんの顔が一瞬固まった。


 

  

次回からこの欄に変化が訪れます。

(あまり期待しないで…)

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