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転生チートがしたいと思っていました…が

ちょっと短め

 『そうねえ… 長寿に子宝でしょ、身体頑強に状態異常無効、自然回復(強)と魔法適正(大)って所かしら 』


 相手の答えに私は少し期待が外れた。正直に言うと、なんか、しょぼいような気がする。

 神としての力が足りないなんてことはないハズなのに。俺様最強!!っていうよりも元気に長生きできます、って感じ。構わないけどさぁ。

 そもそも最初の2つ何? 長寿と子宝なんてどこの神社だよ。……身体頑強も、か。司るものが生と死だからなんだろうけどねぇ。そもそも、子宝なんて、良い相手見つからなかったら使えないじゃないか。


『何? 文句でもあるの? ワタシだって大盤振る舞いしたいのよ。自分が気に入った魂が下界で心配なく暮らせるようにしてあげたいの。でも、昔、ある神が加護つけすぎて、その愛し子が色々やらかしちゃったことがあって禁止されてるの。ほんっと、ふざけてるわ 』


 ぷりぷりと神(笑)が怒った風に言った。

 きっと、乙女ゲーム転生の電波ヒロインとか、自称勇者系とか、周り考えずに色々やらかした人がいたんだろうね。禁止されて当然だ。

 それにしたって、なんだか物足りないんだよね…


「何かもう少しいいものを付けてくれると嬉しいなあ…。 おねがい♡ 」


 きゅーん、と捨てられた子犬みたいな効果音が付く口調で言ってみた。相手には声しか伝わらないだろうが、きっと効果があるはず。神(笑)こういうのに弱そうだし、少なくとも私は弱かった。


『…もう、仕方ないわね。幸運の加護を付けてあげるわ。…ええ~、じゃないわよ。いいかしら、あなたの場合生き物に好かれやすくなるわよ』


子犬攻撃は効いた。

 そして、なんとまあ。素晴らしすぎる効果だ。これで念願のもふもふハーレムができるぞ!!

 前世では、父親が犬猫は外で飼いたいって言っていたせいで、ペット可のマンションだったのに、何も飼えなかったのだよ。

 野良猫見つけて近寄っても、逃げられてばかりだったから、流行りの、猫ちゃんをホイホイできるおやつを持ち歩くのを一時期検討したくらいだ。


「ありがとうございます、創世神さまぁ!!」


 上様のご命令、それがしが命に代えても果たし申す! って気分。神(笑)のためならなんだってしちゃう。


『うふふ。気に入ってくれたようで良かったわ。じゃあ、信頼の出来る人間の所に行けるようにしてあげるから頑張ってね! 』

「は…うぇぇえええええ!!」


 神(笑)に返事を返そうとした瞬間、床が抜けた。

 それはもう、カパッと。開いた、という方が正しいのかもしれない。イメージ的には、ガムテープで止めていなかった段ボール箱の底が抜けてしまったみたいな感じで。

 そしてそこから安全装置なしのフリーフォール。


 ウサギ追っかけて穴に落っこちた女の子だって、もっとゆっくり落ちてたようなスピード。


 文字覚えた頃に手紙送るからね~ なんて叫ぶ神(笑)に殺気が湧いた。





 馬鹿ー!!  次覚えとけよ!!


改稿済み

2020,9,5 改稿済

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