表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

その①

-4月のある朝-



目覚ましが鳴らないうちにはっと目が覚めた。


昨日はなかなか寝付けず睡眠が浅かったためだろうか?


若干頭が重く目が熱い。


けど。


・・・・・・だけど。


それ以上のくすぐったく不安定な感情が俺の全身を駆け巡っている。


「これって緊張?こんなドキドキするなんていつ振りだろ」


こんな感傷的になってしまうのは無理もない。


だって今日は俺が高校生になる日。しかも見ず知らずの土地で。


とてもキラキラした青春とは縁のない中学時代を過ごした俺は、


今日こそ新しい人生が始まるのだと確信していた。


「気持ちを落ち着けるためにまずは・・・・・・」


と毎日こなしているようにスマホの電源を入れた俺は気付く。


「・・・ん?」


(えっ、ちょ、これって)


小さなディスプレイに大きく映し出された『0820』の文字。


ぁ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・


ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!


新しい人生は遅刻濃厚なスタートで走り出したのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ