天然ときどき中二病
ふぁ……クソ眠い。
何で、学校って毎日あるんだろうな。休み少な過ぎだろ…っと日頃から抗議しているが再度自分の中で抗議した。
それでも毎日高校には登校していたる。一応マジメな生徒だとは思う。
動機は不純かもしれないが俺には好きな人がいる。
それだけで学校に行く理由にはなった。
そんな少し楽しみのある生活がこんな形で崩れるなんて俺は全く思っていなかった。
俺は通学路を歩いてた。いつも通っている鈴川高校への道だ。4月には桜が綺麗に咲いているが今は5月なので葉桜になっている。いつもこの緩やかな坂をゆっくりと歩いて登る。
「おーい!唯人!」
それにしても眠い…
「唯人!近衛唯人!……反応して…頼むから…」
うるさくて仕方ないから返事するか…
「で?なんだよ?瀬川?」
瀬川雪。俺の幼馴染の天然バカ。返事をすると瀬川はさっきまで落ち込んでいたのが嘘のように笑顔になる。単純だ…
「唯人!変な噂流れてるんだよ。異世界から来た奴がこの街に住み着いて、会った奴は直前の記憶を無くすっていう噂が…「あいつのこと?」
「え?」
10mほど先に黒い服にマスクにグラサン…不審者のテンプレ的な見た目である。
ていうかあそこまでのレベルだと俺らに会うまでに職務質問じゃないか…?
そんなツッコミはさて置き、この坂通らないと学校に通えない。
一度止まった足を再度動かす。
「ちょっ…唯人!? 目の前に不審者いるじゃん!…唯人の目は節穴なの?不審者だけに節「黙ってついてこい」
瀬川の首根っこを無理矢理引っ張り学校に登校しようとする。
不審者の横を通ろうとした時、一瞬殺気みたいなものを感じた。
咄嗟に距離を置き、バカの瀬川を後ろに行かせる。
こいつどう考えてもヤバイ。
ただの不審者じゃない。本当に瀬川が言っていた噂の奴なのか?
不審者が手を前に出す。
手を前に出して何をする気だ?距離もあるし間合いを詰めてからならともかく、このタイミングで手を出す意味なんてあるのか?
まさか何か飛んでくるんじゃ…中二病的な考えもしれないが噂が本当ならそれくらい起きても不自然ではない…
「………」
不審者がブツブツ呟いている。
その瞬間不審者の手が光る。
ヤバイ…咄嗟に瀬川を掴んで横に飛んだ。
……記憶は大丈夫。怪我もない。瀬川も怪我は無さそうだ。
立ち上がって不審者の方をを見てみると不審者が倒れていた。
不発?手が光っていたのは見間違いでは無かったはず…
警戒しながらも不審者の頭を叩いてみる。よく身体を見てみると身長は160も無さそうだ。
靴も極端な厚底だし…もしかして中二病のガキ?
「ねえー唯人。よく見たらこの子凄い熱だよ?」
瀬川が体温を確認しながら助けてあげてオーラを出している。
はぁ…こうなった瀬川は絶対何を言っても聞かない。仕方ないか…
「分かったよ。俺が家帰って介抱すればいいんだろ。襲われかけた奴の世話見るとかどんだけお人好しなんだよ…」
「そう言いながらもうおんぶしている唯人もだと思うよ?」
「うっさい。後、お前は学校行け!1人で充分だし、お前は俺と違って部活があるだろ?」
「でも私が介抱しろオーラ出したんだから。責任もあるし。なにより唯人に介抱なんて出来ないで「お前よりマシだから早く行け」
渋々瀬川は学校に向かって行った。
見えなくなるまで瀬川を見てから家に向かう。こういう時に1人暮らしは助かる。
普通だと親に聞かれたりして色々大変なんだろうなと思いながら歩いてると家に着いた。
リビングで布団を敷いて黒服を脱がせる。少しでも楽な服にさせないと……え?
「こいつ……女?」
2話投稿です!




