最後
警察官は「君は誰なんだ?沙織さんは其処に居るのか?」
「俺様はお前達警察官が探しているエナス様だ!、直ぐにこの家から出てゆけ!、さもないと?このお嬢ちゃんがどう成っても知らないぞ…」
捜査員は中に容疑者が居たのにビックリした。
「バカな事はするんじゃあ無い、直ぐに出てきて、沙織さんを解放するんだ!」
エナスは沙織の口にした猿ぐつわを外して、馬乗りになり、左手で沙織の胸を掴み右手でナイフを胸に近付けた!
「イャーッ!助けて〜っ!」
捜査員は沙織の悲鳴を聞いて、直ぐに捜査本部に連絡を入れた!
「緊急連絡!緊急連絡!此方吉田さん宅の捜査員!容疑者が沙織さんを人質に部屋で立て籠っています、至急応援お願いします!!」
捜査員は繰り返して捜査本部に告げた!
聞いていた芦屋警視と信人は顔面蒼白に成った!
親父は大声で確認した
「何だと!容疑者が吉田沙織さんを人質に部屋で立て籠って居るんだと?」
「はい、その通りです!!判断をお願いします!」
信人は「親父!直ぐに沙織さんの家に向かいたい!!」
緊急事態だ!芦屋警視は本庁にいる佐々木警視正に報告して、指示を求めた。
本庁では佐々木警視正(参事管)が容疑者を狙撃するようにと、警察の特殊部隊に出動命令を出した。
直ぐに特殊部隊は編成されて、吉田邸に向かって出発した。
☆☆
信人は親父とまだ捜査本部に居た。
本庁から芦屋警視に特殊部隊が吉田邸に向かったと連絡が入った!
親父は信人に
「今から特殊部隊が沙織さん救出に向かうから、もう少しで保護されるだろう」
俺は「親父は此処でじっとして待って要るだけなのか?動く気は無いのか?」
と冷たく言った!
「本庁からの指示に従って私は此処で待機なんだ!」
親父は握りこぶしで机を叩いた!
「俺は沙織の傍にゆくぜ…」
「ダメだ!スワットの邪魔に成るだけだ!お前も耐えて此処に居るんだ!」
「親父!特殊部隊はスワットなのか?」
「ああ…外部には喋るなよ!」