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リミット☆ハイスクール  作者: 石川美由紀
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悪夢〜正夢2

朝食が出来上がり、俺は沙織を部屋に呼びに行った。


「沙織朝食出来たぞ、食べるかい?」



「うん、食べるよ、ありがとう!」


沙織は軽く身だしなみを整えてから、リビングに向かった。



「お母さんおはよう!」



「沙織おはよう、昨晩は朝起きれない位に信人くんに優しくされたの」


沙織は顔を赤くしながらうつ向いた!



「お母さん・・・!」

沙織は自分のお腹に手をあてて撫でながら


「お母さん…!」



「良かったわね…」



此だけで親娘の会話が成り立った!



俺は?で二人を見た。



沙織は椅子に座り



「お母さん、信人、頂きます!!」



俺も「頂きます!」



三人で朝食を食べ始めた。


俺はお母さんにも、今日は捜査本部へ行き、昨日の事を刑事達に話すと告げた!


お母さんや沙織の為にも早く容疑者エナスを逮捕して安心して暮らせる様に成りたい。


今日は成るべく家から出ない様にと沙織に言って、捜査本部へ向かった。



ポケットには昨日投げ込まれた石を入れて!


早く沙織の所に戻って来たかったので、一旦自転車を取りに自宅に帰ることにしな。



ゴールデンウィークが明日から始まる…妹の亜美は学校に行ったんだな、誰も家には居なかった。



石に書いてある文字は、お嬢ちゃんを頂きに来るからな…


急いで親父の居る捜査本部がある警察署に向かった!やはり早く沙織の元へ帰りたい!!




警察署に着いて、親父の居る捜査本部へ足を運んだ。



捜査員の男性が俺に気が付き「信人くんおはよう!」

と声を掛けてくれた。



芦屋警視の息子だから、捜査員にも顔を知っている人が要るだろうな。




親父は部下に捜査の指示をしていた。



「親父!早く事情調査して欲しいんだか…早く沙織の元へ帰りたいんだ」



「解った!隣の部屋で待っていてくれ、直ぐに行くから」

隣の部屋に入ると直ぐに、婦人警官がコーヒーを煎れてくれた。



親父は部下に指示を出し終わり、部屋に入っ出来た。


「どうだ、沙織さんの具合は?」


「大丈夫だよ、今日は自宅で静養中だから、それよりはこれを見て欲しい」



ポケットから、ハンカチに包んだ石を親父に渡した。


「実は昨晩沙織の家に投げ込まれた石なんだ!昨日電話で話した通り、容疑者にまだ狙われているから、警察署で家の周辺の警備を頼む!」



親父は石に興味を示した!


「沙織さんが危ないな!」


「解った!直ぐに捜査員を家の周辺に配備させよう」


「親父…まだ警備して居ないのかよ…」



「いや!昨晩から、警察官には沙織さんの周辺をパトロールさせて要るんだが…捜査員を差し向ける事にする!」



親父は、一旦席を外して、捜査員を呼んで指示を出した。



俺は急に沙織が心配に成ってきた、早く沙織に逢いたい!!



親父は部屋に戻り、信人に昨日の事を細かく聞き出した。




☆☆



その頃沙織の家の前にエナスが微笑みながら立っていた・・・



沙織の母は仕事に出掛けて今は1人部屋で寝ていた!

エナスは堂々と玄関から侵入した。


家の中を小まめに見渡し、誰も居ないのかと…沙織の部屋のドアをノックした。



中から「信人!?帰ったの?」


沙織が居る事が解ったエナスは興奮を抑え切れなく成ってきた。




ドアを開けると目当ての沙織がパジャマ姿で寝ぼけていた。



「お嬢ちゃん!お目覚めかね…」


沙織はまだ寝ぼけていた


「誰?信人だよね、怖がらせないでよ…」



「お嬢ちゃん!私の顔を忘れたのかい…」



沙織は目を擦りながら、ドアから入って来たエナスと眼があった!?



「イャーッ!入って来ないで!」



エナスはベッドに近付いて左手で沙織の首根っこを掴んだ!



「静かにしろ!痛い目をみるぞ!」



右手にはナイフを握っていた。



エナスは沙織に「おとなしくしろ、声を出すんじゃあ無い!!」


震えて涙を流している沙織は紐で猿ぐつわをされた。


早く帰ってきて信人…!!



エナスは更に沙織の両手をベッドの枠に縛った!


家の外に要約捜査員が来た、玄関に入り呼び鈴を押して「警察です、捜査本部から来ました、吉田沙織さん居ますか?」


捜査員は何回も沙織を呼んだ!


エナスは此れから沙織を自分の物にしようとした時に警察官が玄関に来たので、窓から玄関を眺め出した…


沙織は警察官が来てくれたのを聞いて少し安心した、まだエナスは近くに居る事が気に成ってはいた…



玄関の捜査員はいくら呼んでも返事が無いために、捜査本部に緊急連絡する事にした!



玄関先の捜査員は芦屋警視に報告した。



信人に昨日の事を細かく聞いていた芦屋警視の元に捜査員から、緊急連絡が入った。



「芦屋警視!今吉田沙織さんの自宅先の玄関にいます、何回も呼んでも中から返事が有りませ?どう対処しましょうか?」


俺は不安が過った!



「親父…ドアは鍵が掛かって要るんだろう?」



親父は捜査員に玄関のドアは鍵が掛かって要るか調べる様に言った!



捜査員から直ぐに返事が来た!


「ドアは開いています、どうしますか?」



俺は青ざめた!



親父は「緊急事態だ、家の中に入る事を許可する、沙織さんを確認しだい連絡してくれ」


捜査員は「吉田沙織さん、今から家に入りますよ」


と告げてドアを開けて家に入った!


エナスは警察官の話しに耳を立てて聞いていた。


玄関のドアが開く音がして、警察官が家に入ってくる足音がした。



エナスは部屋のドアをロックして、沙織に向かい!


「おとなしくしろ、俺様の言う事を聞くんだ!」


沙織はただ頷くしか無かった…



部屋の窓には全てカーテンを張って外から見えないようにした。



警察官は確実に沙織の部屋にやって来るからな…


エナスは覚悟を決めた、俺は生まれ代わるんだ…


もう、何時でも覚悟は出来ているからな…



最後にこのお嬢ちゃんを、俺の物にすれば全て終わる…


トントン♪

部屋のドアがノックされた!

「警察官だ吉田沙織さん中に居ますか?」


沙織は恐くて泣きながら振るえて居るだけだった!


「沙織さん、居るなら返事をして下さい!」



警察官は繰り返して、沙織さんを呼んだ!



「沙織さん、どうかしましたか?入りますよ!」



警察官は部屋の中に突入する積もりなのか?


エナスは最後の手段を取った!



「入るな!入ったら、お嬢ちゃんの保証はしないぞ!!」

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