脱出
俺と沙織が部屋に入った時に・・・
ガシャーン!
窓ガラスの割れる音がした!
「信人くん!助けて〜っ!」
沙織のお母さんの叫び声が響いた!!
俺は沙織に「俺だけて見てくるから、呼ぶまでここに居てくれ」
と言って沙織の部屋からお母さんの処に向かった。
まさか!?エナスの犯行なのか…
不安が過った…
お母さんが握りこぶし程の石を手に持っていた。
俺はその石を見たら文字が書いてあった!?
お母さんは文字を読んだのだろうか?と思い聞いてみた。
「お母さんはこの石に書いてある文字を読みましたか?」
「いいえ!もう怖くなって其処まで気が回りませんでしたよ、信人くん何て書いて在るのですか?」
「容疑者からのメッセージがあります、また狙うと!」
「今すぐに、親父の捜査本部に連絡して家の周辺を警備して貰いますから、お母さんは安心して下さいね」
「ありがとう!信人くん」
俺は親父に連絡して、しばらくの間沙織さんの家の周辺を警備してもらう約束を取り付けた。
「怖くなったら、俺がお母さんの所に来ますから!!読んで下さい、俺が直ぐに来ますから大丈夫です、警察も警備してもらう事に成りましたから、安心して休んで下さいね、この事は沙織には内緒にしますから、お願いします。」
「そうね、沙織には言わないわ、あの娘に心配させたくないからね、おやすみなさい、沙織の事は優しくだいてね♪」
「おやすみなさいお母さん!」
俺は沙織の待っている部屋に帰ってきた。
沙織は「お母さんは大丈夫なの?」
「うん、つまづいて窓ガラスを割たから、俺がかたずけて挙げたいからもう心配ないからな」
「お母さん、天然だね♪」
「いつも気を張っているから、自宅に居る時ぐらいはしょうがないかな…」
俺は沙織や妹の為にも、エナスには早く捜査本部の刑事に逮捕して欲しいと思った。
「信人…早くベッドに入ってよ、朝まで優しくしてね、今日は安全日だから、気を使わなくて良いからね♪」
沙織は信人と早く一つに成りたかったので嘘をついた!母も一緒に確信犯になっていた。
信人は優しく沙織の唇にキスをしてから…
信人は今だけは、沙織に嫌なことを忘れさせようと優しく抱き締めて、初めて沙織と一つになった。