つづき
あずみは涙を流し振るえながら叫んだ!
「嫌ょ―ッ・・・そんな事…」
見ず知らずのエナスに自分の身体を許す事など絶対に出来ないと・・・
「お嬢さんは、まだ自分の立場が解っていないんだね、君には拒否権は無いんだぞ!解ったらら返事を聞かせて欲しいんだがな!」
「嫌です…私まだ16歳の高校生なのよ…子どもなんて産めません・・・」
「なんだ♪お嬢さんはもう、結婚出来るお年に成って要るじゃあないかい、なら丈夫な赤ちゃんを産んで欲しいな!」
あずみは、自分の発言を後悔した、そうなんだ、私は結婚出来る年に成っているんだ!と気が付いた。
「でも、赤ちゃんだけは許して下さい…他の事なら何でも言う事を聞きますから、お願いいたします・・・」
必死でエナスにお願いするあずみ…
採血が更に進み次第に意識が薄れてくるのがあずみには恐怖と不安になってゆく…
「お願い・・・します、採血を止めて…下さい、何でも言う事を聞きますから・・・」
「解った!」
エナスはそう言って、あずみに付けた採血の管や器具を外した。
あずみは、何とかこの場は助かった…と思い
「ありがとう…ございます…」
「お嬢さん、喉が渇いただろう、飲み物は何が良いかな?」
「ジュースなら…何でも頂きます」
あずみは採血をされていたので、脱水症状だった・・・
エナスはあずみの前でオレンジジュースをコップに注いだ!
あずみはそれを自分に渡してくれるものだと思い
「ありがとうございます」
するとエナスは自分の口にコップを運んで飲んだ!
私にくれるんじゃ無いのか…ガッカリするあずみに
エナスはまた自分の口にジュースを含んであずみに近付いて来た!
まさか!?口移しで飲まされんだろうか?・・・
私の唇がこの男に奪われてしまうのか…