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リミット☆ハイスクール  作者: 石川美由紀
68/101

つづき

道弘は信人に不安そうに尋ねた!



「信人…警察に任せたからあずみは心配無いよな…」



「多分、もうあずみさんを捜索している筈だ心配するなと言いたいが、俺も不安なんだ… 」




「だってな・・・俺さっ・・・あずみの事を必ず守るって約束したんだ・・・なのに・・・」


俺だって!道弘と同じだ・・・沙織を必ず守ると約束したのに、エナスに拐われてしまったからな…」



「でもよぉ・・・信人は実際に沙織さんを助け出したんだろう!!凄い事だと俺は感心しているんだ!俺にはあずみを助ける事が出来るのか・・焦れったく、やるせない…」



「俺だって、沙織を助けれたのは、偶然のまぐれ当たりみたいな者だったんだ…」



「そうなのか?でも・・今頃あずみはエナスに・・・酷い目に逢って要るんじゃあないかと…」


あずみは道弘の想像していた通りの酷い目に遇っていた。


エナスは気を失ったあずみの頬を叩いた!!



「うっ―ッ、痛いっー!!」


エナスはあずみの手足の縛りを解いて自由にしてあげた。



両手で破かれセーラー服を掴んで胸を隠して、泣いていた・・・



「ひっ―くっ―!酷いよ!」


「だから、お嬢さんが抵抗するから、いけないんだ」


エナスは、バックから衣服を取り出して、あずみに渡した!



「あっ!これも私のセーラー服?」


「着替えが無いと困るだろう・・・だから、俺様がお嬢さんの部屋から持ってきてやったのさ」



あずみは自分のセーラー服を手に取って着替え始めた…

何で・・私の私物が…?


「貴方は何が目的なの、私の身体…」



「俺様の欲しいのは生娘の生き血だけだ…」



「生娘…?」やはり噂はホントみたいだった・・・と確信したあずみ。




「私の何が目的なの…私生娘ですよ・・・私の血が欲しいの…」


あずみは泣きながら告げた!



「知っているよ、お嬢さん」


えぇっ!まさか?私が気を失った時に、身体を触られて調べられのかな?



「イャ〜っッツツ!!」



また鳴き声を上げた!



「五月蝿いよお嬢さん!!」



「チャンスを与えて挙げようか?」



「チャンス…ですか?」




「そうだ!チャンスが欲しければ、そこのベッドに仰向けに成りなさい!」



嫌だけど・・・チャンスが欲しい!!



しぶしぶ、あずみはベッドに横に成った。


「お嬢さんには此れから献血をして頂く事にした!」



「献血ですか?私の血が欲しいの…」



「俺様はお嬢さんの身体には全く興味は無いんだ…」


「今からお嬢さんの献血を始めるからな…」



「チャンスは二時間だ!!」



「これを見なさい!」



「あっ!私の携帯電話!!」



エナスの手にはあずみの携帯電話が握りしめられていた…



「これに向かって、助けを呼ぶが良い!!何ならお嬢さんの彼氏の名前を叫んだらどうかな?直ぐに助けにくるはずだ?」


「私・・彼氏なんか・・・居ません!」




「そうなのかい…先程携帯の着信記録を調べさせて貰ったぞ・・・男の登録があったがな・・・たしか道弘くんではなかったかな?」



「彼は単なるクラスメイトです、彼氏じゃあ無いです!!」



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