つづき
道弘は信人に不安そうに尋ねた!
「信人…警察に任せたからあずみは心配無いよな…」
「多分、もうあずみさんを捜索している筈だ心配するなと言いたいが、俺も不安なんだ… 」
「だってな・・・俺さっ・・・あずみの事を必ず守るって約束したんだ・・・なのに・・・」
俺だって!道弘と同じだ・・・沙織を必ず守ると約束したのに、エナスに拐われてしまったからな…」
「でもよぉ・・・信人は実際に沙織さんを助け出したんだろう!!凄い事だと俺は感心しているんだ!俺にはあずみを助ける事が出来るのか・・焦れったく、やるせない…」
「俺だって、沙織を助けれたのは、偶然のまぐれ当たりみたいな者だったんだ…」
「そうなのか?でも・・今頃あずみはエナスに・・・酷い目に逢って要るんじゃあないかと…」
あずみは道弘の想像していた通りの酷い目に遇っていた。
エナスは気を失ったあずみの頬を叩いた!!
「うっ―ッ、痛いっー!!」
エナスはあずみの手足の縛りを解いて自由にしてあげた。
両手で破かれセーラー服を掴んで胸を隠して、泣いていた・・・
「ひっ―くっ―!酷いよ!」
「だから、お嬢さんが抵抗するから、いけないんだ」
エナスは、バックから衣服を取り出して、あずみに渡した!
「あっ!これも私のセーラー服?」
「着替えが無いと困るだろう・・・だから、俺様がお嬢さんの部屋から持ってきてやったのさ」
あずみは自分のセーラー服を手に取って着替え始めた…
何で・・私の私物が…?
「貴方は何が目的なの、私の身体…」
「俺様の欲しいのは生娘の生き血だけだ…」
「生娘…?」やはり噂はホントみたいだった・・・と確信したあずみ。
「私の何が目的なの…私生娘ですよ・・・私の血が欲しいの…」
あずみは泣きながら告げた!
「知っているよ、お嬢さん」
えぇっ!まさか?私が気を失った時に、身体を触られて調べられのかな?
「イャ〜っッツツ!!」
また鳴き声を上げた!
「五月蝿いよお嬢さん!!」
「チャンスを与えて挙げようか?」
「チャンス…ですか?」
「そうだ!チャンスが欲しければ、そこのベッドに仰向けに成りなさい!」
嫌だけど・・・チャンスが欲しい!!
しぶしぶ、あずみはベッドに横に成った。
「お嬢さんには此れから献血をして頂く事にした!」
「献血ですか?私の血が欲しいの…」
「俺様はお嬢さんの身体には全く興味は無いんだ…」
「今からお嬢さんの献血を始めるからな…」
「チャンスは二時間だ!!」
「これを見なさい!」
「あっ!私の携帯電話!!」
エナスの手にはあずみの携帯電話が握りしめられていた…
「これに向かって、助けを呼ぶが良い!!何ならお嬢さんの彼氏の名前を叫んだらどうかな?直ぐに助けにくるはずだ?」
「私・・彼氏なんか・・・居ません!」
「そうなのかい…先程携帯の着信記録を調べさせて貰ったぞ・・・男の登録があったがな・・・たしか道弘くんではなかったかな?」
「彼は単なるクラスメイトです、彼氏じゃあ無いです!!」
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