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リミット☆ハイスクール  作者: 石川美由紀
55/101

つづき

既に食事がテーブルに用意されていた。



「どうぞ、有り合わせですが召し上がって下さいね」


「頂きます」

「いただきます」


流石にレストランのシェフだけに味付けは抜群に旨い!!


沙織も濡れた髪の毛をタオルで巻いて、色っぽく感じた!



「凄く美味しいです、こんな美味しい食事は久し振りです」



「そうでしょう、母の料理は何でも日本一ですよ」


やっと沙織に笑顔が戻った


俺はこの笑顔の沙織をずっと守ると決意した。



母は「もう深夜の一時過ぎだから、信人さんも我が家に泊まりますと、ご実家には先程電話を入れましたよ」と言った。



「はい、解りました、俺はどこで休みましょうか」


すると「私を一人ぼっちにするの?、信人も一緒に寝て欲しいな」



「あら、もう信人さんのお布団は沙織の部屋に用意させて貰いましたよ」


沙織は、恐怖心があるから仕方ないけど、このお母さんは解らない…自分の娘が心配に成らないのだろうかと考えさせられた。



「ご馳走様でした」


「美味しく頂きました、また食べたいです」


「嬉しい事を言ってくれてありがとう、もう遅いから、二人共おやすみなさい、信人さん、沙織の事を宜しくお願いいたします、優しくして挙げてね、孫の顔もそう遠くに成らない内に拝めそうね」



「おやすみなさい、お母さん」


食事が済んで、俺と沙織は部屋に向かって一緒に歩いていた。


「変なお母さんでしょう」


「いや立派なお母さんだよ、でも少し変わって要るかな?」




部屋に入ると、流石に俺の布団は床に用意されていた、枕は…やはり沙織のベッドに二つ有った…



なぜ?布団と枕は別々なのか理解に苦しんだ!?



「私がね♪お母さんにそっと言ったんだよ…信人と添い寝したいってね」



添い寝か、まあ今夜は添い寝なら仕方ないか!?沙織は一人では、恐がって眠れないだろうからなと思った。


「よし、俺が沙織の横で寝付くまで添い寝してやるから安心してお休み、明日に成ったら、エナスについて聞くからな」


「うん、ありがとう!」


沙織のパジャマ姿は色っぽく感じた、俺の理性は朝まで持つのだろうかと・・・



「信人…もっと近くに来て、私を強く抱き締めて…信人が好きにしても良いから…」




そうだ、さっき風呂場でプロポーズ紛いの事を俺は沙織に告げたんだった事を思い出した。



「まだ、俺達は高校生なんだから、添い寝だけだぞ…」



「信人の意地悪…私はね・・信人の奥さんになると決めたの…」



「ああ、こんな俺だけど宜しくな、沙織を一生大切にするから」



「今日ね・・・あのエナスって謎の人物にね・・・私の身体をね・・・なめまわす様に見られたの、触られたんだよ…」



「もう、良いから…その話は朝に成ったら聞いて俺から親父達警察官にはなすからな、今はゆっくりお休み」



「うん、私の事をギユッと抱き締めて、そうしないとまた思い出して、恐くて…眠れないから・・・」


俺は沙織の柔らかい身体を力を少し入れて抱き締めた…シャンプーと石鹸の匂いがする。



「あのね、エナスっていう人はね生娘しか興味が無いみたいなの…だから私…」


「もう、寝よう…」


右手で沙織の身体を引き寄せながら、左手でそっと頭から背中を撫でながら「おやすみなさい」と言った…

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