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リミット☆ハイスクール  作者: 石川美由紀
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連鎖2

パソコンで同じような奇怪な事件を調べていると、委員長から電話が入った。


「もしもし、沙織だよ、今お話し大丈夫かな?」


「ああ、もう寝るだけだから…」



「あのね、私やっぱり秋吉さんの事を思い出したら、怖くて、怖くて震えが止まらないの」


確かに男の俺でも思い出す度に怖くなるから女の子ならなおさらだと思う。



俺は冗談で



「そんなに不安なら俺が委員長の部屋に行ってやろうか」


と言ってみたら




「うん、直ぐに来て待ってるから」


と俺の予想を超えた返事が帰って来たので



「おい、今のは冗談の積もりで言ったんだぞ」


と言ったら委員長は



「違うの!私にとっては冗談じゃあ無いよな、直ぐに来て芦屋の来るまで眠れないかも知れないから…」



おいおい、夜中に女の子の部屋に行っても良いのかよと思った、まだ20時過ぎだから宵の口なんだが…



しょうがないから俺は


「今から委員長の家に行くよ、でも話したら直ぐに帰って来るからな」


「ありがとう、私待ってるから」


委員長は電話を切った。



俺は急いで母さんに委員長の家に行く事を告げて玄関を出た。



もう今日中に帰れなくなる事をこの時点では知らない!


既に新たな被害者がで出ていた事も…



俺は委員長が心配になり急いで行くために自転車で彼女の家に向かった、五分も掛からない間に着くことが出来た。


玄関に入りドアのインターホンを押した。



スピーカーから「どちら様ですか?」と女性の声が聞こえて来たので


「沙織さんのクラスメイトの芦屋信人です、沙織さんに呼ばれたので来ました」

と正直に応えた。


「お待ちしていました」

すると、委員長のお母さんらしい方の声がした


お待ちして?と聞こえたよな、あいつお母さんにまで俺に来て欲しいと言ったんだろうかな?と思っていたら、ドアが開いた。


「いらっしゃい、あら素敵な男の子ね、貴方が芦屋信人くん」


「はい、沙織さんのクラスメイトの芦屋信人です」


「私は沙織の母の美里です、いつも、沙織がお世話になって、ありがとうございます」


「こちらこそ、委員長にはお世話になっています」


ついお母さんにまで沙織の事を委員長と言ってしまった。


すると中からスタスタと走って委員長が大きな声で話し描けてきた。



「何玄関で長話をしているのよ、お母さん、芦屋くんに早く中に入って貰いましょうよ」


母は「芦屋くんごめんなさい、娘に怒られちゃつたね」


照れた沙織の母美里さんも可愛と思った。


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