疑惑2
委員長は近くで見ると以外と可愛いな、いつもクラスでの姉さん発言や行動力と比べてしまった。
「何?私の顔おかしいの」
「いや、いつもの委員長と違って可愛く見えたから」
「あっ!嬉しい事言ってくれても、芦屋の奢りだからね」
「解っているって、でもな今の俺は委員長を頼もしくて、優しい娘だと思っているんだ」
「へぇーそうなの!私も今日の芦屋くんは頼もしく感じたよ、私の大事な友人だって思っているのよ」
「ありがとうな、でも秋吉さんは、もうクラスに戻って来ないんだ」
「あんなに酷い姿にされて、私許せないよ」
委員長はまた涙が頬を伝って零れ出した。
「私があんな目に会ったら芦屋くん私の事守ってくれるのかな?」
委員長はそっと俺の眼を見つめてささやいた。
「約束するよ、俺は委員長を必ずとは言い切れないけど俺に出来る範囲なら守ってやりたい」
この言葉が主人公芦屋信人を世にも奇怪なゾーンに第一一歩を踏み込ませる発言に成った!
まだこれから起きる惨劇をこの時には二人ともほんの少しも想像する事も出来ていない。
事件について話をしながら、昼食を済ませて、俺は委員長を彼女の家の近くまで送ることにした。
「警察署まで迎えに来てくれた、お返しに委員長の家の近くまで一緒に行くからな」
「ありがとう!それって私を自宅迄送ってくれる、って事よね」
「ああ!物騒な事件があったばかりだしな!」
委員長はまた「ありがとう」と少し照れながらお礼を言った。
「芦屋くん、私の事いつも委員長って呼んでるよね、沙織と呼んで欲しいな♪」
「だって、沙織はクラス委員長だから、癖になっているのさ」