終わりなき戦いに終止符を
戦争は、いつも「正しさ」から始まる。
守りたいものがあり、譲れない未来があるからこそ、人は剣を取る。
この戦場に集った者たちも、例外ではない。
ザールヴァ王国の双子の英雄。
国を背負い、民を想い、刃を向ける覚悟を選んだ存在。
そして――
争いを望まぬまま、戦場の中心へと歩み出る少女が一人。
イナ・マヤ。
彼女が選ぶのは、勝利でも支配でもない。
**「戦争を、終わらせる」**という選択。
これは、力でねじ伏せる物語ではない。
想いと想いがぶつかり合い、
それでも手を伸ばすことをやめなかった者たちの記録である。
◆1:戦場の中心
マヤは倒れた仲間を見つけ、双子と対峙する。
アティア
「……ケガをさせてしまったのは謝る。でも、私たちは国のために——」
ムティナ
「争いたくなんてないよ。ただ……守りたいだけなんだ」
マヤ
「……うん。わかるよ。私も同じだから」
(マヤの表情は柔らかい。でも目には“揺るぎない芯”がある)
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◆2:マヤ、戦争を止める大魔法へ
マヤ
「戦いはここで終わらせる。
お互いを殺す戦争なんて、誰も望んでない」
マヤは空に手を伸ばし、広域時空停止魔法を発動する。
戦場一帯が静止。
武器を振り上げていた兵士も、魔法を構えていた者も動けない。
アティア&ムティナ
「(震えながら)……これが……世界最強……?」
だがマヤは双子には魔法をかけない。
マヤ
「あなた達とは、話したいことがあるから」
双子は驚く。
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◆3:ザールヴァ王の前へ
マヤはサリルと共にザールヴァ王軍の前に立つ。
サリル
「戦争はこれ以上続行不可能。
マスターが戦場全域を支配しております」
兵士達は恐怖に震える。
しかしマヤの表情は穏やか。
マヤ
「ザールヴァ王。私たちは戦いたいわけじゃない。
ただ“平和”を選びたいだけです。」
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◆4:ザールヴァ王、世界最強を目の当たりにする
ザールヴァ王
「……魔王を従え、精霊の娘を持ち、世界を統べた者。
その力、確かに理解した。」
「だが……それでも守りたかった。
我が国の民の未来を。」
マヤ
「あなたも……誰かを守るために戦ってるんだね」
ザールヴァ王は驚く。
マヤ
「私はあなたを責めない。
ただね……敵ではないんだよ。
私たちは“同じ人間”なんだから。」
静かに、しかし強い言葉。
ザールヴァ王
「……本心で言っているのか?」
マヤ
「もちろん」
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◆5:双子の謝罪
アティア
「私たち……あなた達を誤解していた。
本当は戦いたくなかったのに……ごめんなさい。」
ムティナ
「マヤさん……マレーナさん……ハロットルさん……本当にごめんね」
マヤ
「いいの。誰も悪くないよ」
マレーナ(まだ少しフラフラ)
「ったく……やっとわかったみたいね……」
ハロットル
「師匠の言う通りです。戦いたくなんてなかった……」
魔王
「いまさらだが……我も争いは嫌いだ」
アティア&ムティナ
「え、魔王も!?!?」
魔王
「誤解が多いが、我は意外と平和主義なのだ!」
(場が少し笑いに包まれる)
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◆6:ザールヴァ王の“決断”
ザールヴァ王
「イナ・マヤ……
我が国は、あなた達の国を正式に“友好国”と認める。」
マヤ
「ありがとう!ほんとうに……ありがとう!」
兵士達が武器を下ろし、世界に静けさが戻る。
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◆7:エピローグ
平和を取り戻したマヤ達。
マレーナ
「もう……戦争なんてまっぴらよ!」
ハロットル
「でも、師匠のおかげで助かりました」
アオイ
「やっぱマヤ最高だよ!」
魔王
「我も休むとしよう……」
サリル
「マスター。世界はまた一歩、平和に近づきました」
マヤ
「みんながいたからだよ!」
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◆8:そして——影が降りる
遠くの空から声が落ちてくる。
???
「神は一人でいいんだよ……イナ・マヤ。」
(マヤの笑顔が止まり、空を見上げる)
マヤ
「……だれ?」
画面が暗転。
戦場は静まり返り、
剣は下ろされ、憎しみは言葉へと変わった。
誰もが救われた――
そう思えた瞬間だった。
だが、世界はまだ終わっていない。
平和を選び続ける者が現れれば、
それを「許さない存在」もまた、必ず現れる。
神は、誰のために在るのか。
力は、何を守るために使われるべきなのか。
空から落ちた一言は、
新たな戦いの始まりを告げていた。
神と神。
信念と信念。
イナ・マヤの物語は、
ここから“次の段階”へと進んでいく。




