敵対する2つの国
今回はついに「敵国側」の視点に突入します。
二章の核心に向かうための超重要回です!
ザールヴァ王国という、マヤたちの国を“危険視する国”を描きつつ、
そこに生きる アティア&ムティナという双子の英雄 の姿が明らかになります。
彼女たちは、決して悪ではありません。
“自分の大切なもの”を守るために強くなった存在。
そして読者も絶対好きになる、優しくて健気な双子です。
この回を読むことで、
•なぜ敵国はマヤを恐れるのか
•双子がどれほどの存在なのか
•今後どんな衝突が起こる可能性があるのか
がより深く見えてきます。
では本編をお楽しみください。
◆ 【前半】ザールヴァ王国・最高会議
ザールヴァ国王
「……それで? 我が国の密偵が送った報告というのは本当なのか?」
参謀
「はっ。間違いございません。
“あの国”には、人間・エルフ・魔族が共存していると……」
議場がざわめく。
武官A
「ありえん……!
魔族が人間に牙を剥かぬなど……!」
参謀
「しかも、魔族の王すらも人間の少女に従っていると」
武官たち
「少女!?」「馬鹿な……!」
王
「その少女の名は?」
参謀
「マヤ。
しかし……女だと侮るなかれ。
“国一つを滅ぼすほどの力量”があると記録されています」
王の眉が震えた。
王
「……脅威だな。
我が国がその存在を放置すれば、どうなる?」
参謀
「かつての魔王軍以上の脅威となる可能性が……」
王
「…………」
そこで宰相が口を開く。
宰相
「しかし幸いにも……我が国には、魔王に匹敵──いや、それ以上の戦力がございます」
王
「……双子のことか」
宰相
「はい。
アティア様とムティナ様。
我が国の“英雄の娘”であり、
2人が揃えば “災害級の力” を発揮する存在……」
王
「ならば確かめねばなるまい。
彼女たちが今どれほどの力を身につけているか」
重苦しい会議の空気が流れる中──
物語は双子へと移る。
⸻
◆ 【中盤】双子アティア&ムティナ ー その強さの理由 ー
ー 王城地下・結界訓練場 ー
アティア
「ムティナ、今日も一緒にがんばろっ!」
ムティナ
「うん、アティア。合わせるよ。」
教官
「では開始!
目標──幻影機兵・第三形態!」
巨大な兵士の幻影が立ち塞がる。
アティア
「ムティ、《光》合わせるね!」
ムティナ
「《氷》でいくよ!」
2人
「《融合魔法:白氷閃光》!!」
眩い閃光と氷の波が合体し、
一撃で幻影機兵を貫き、砕き、蒸発させた。
教官
「は、はぁ……。
今日も、魔王を超える火力だ……」
だが双子は誇るどころか、少し困ったように笑うだけだった。
アティア
「ムティナ、今日ちょっと気弱だった?」
ムティナ
「アティアが緊張してたから……少しだけね」
アティア
「そっか……ごめんね。でも、ありがとう」
教官(心の声)
『この双子……
“魔法の才能”ではなく、魂そのものが異常なのだ』
◇【双子だけが持つ特異体質:魂の共有】
•魂がもともと1つだった
•2人で“1人の英雄”として生まれた
•魔力回路が完全同期し、単体では弱い
•2人揃うと魔王を超える爆発的火力
•感情も魔力も影響し合う
•相手の痛み・苦しみも共有する
アティア
「ムティ、私ね……
もし戦争になったら、どうしようって考えてたの」
ムティナ
「……私も。
守りたい人たちが両方にいる……そんな未来、嫌だよ」
アティア
「ムティ……あなたが泣くくらいなら、私、戦わない」
ムティナ
「アティア……。
でもね……アティアを守れるなら、私は戦うよ。
国の命令じゃなく、あなたのために。」
2人はそっと手を重ねた。
⸻
◆【終盤】再び会議場へ
参謀
「──以上が、双子アティア様・ムティナ様の最新戦闘記録です」
王
「……化け物だな。
だがマヤとやらも、人間とは思えぬ化け物らしい」
宰相
「王よ……決断の時です」
王
「よかろう。
いずれ近いうちに“対話の場”を設ける。
だがもし──」
場の空気が凍った。
王
「もし平和の道を拒むなら、
我が国は双子を最強の矛として放つ。
世界の秩序を守るためにな」
参謀
「はっ!」
王
「マヤ……。
会って確かめねばなるまい。貴様が敵か味方かを……」
今後の大規模ストーリーに繋がる 始動編 でした。
そして今回登場した
アティア&ムティナの双子──
彼女たちはこの物語でとても重要な位置にいます。
彼女たちは敵ではない。
ただ、国の使命と、大切な人たちを守るために戦うだけ。
マヤと双子が対立する未来は、避けられないかもしれません。
でも、同時にその出会いが将来どんな奇跡を生むのか……
それはまだ誰にもわかりません。
次回、ついに 二つの国が小さく動き始めます。
そして読者が一番ワクワクする
「マヤ VS 他国」
という大テーマに向かって進みます。
それでは、また次話でお会いしましょう!




