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ザールヴァ王国からの呼び出し

お待たせいたしました。

ついに物語は、新たな局面へと突入します。


これまでマヤたちが築いてきた“平和”は、

人間・魔族・精霊が共存するという前代未聞の世界。


しかし──


その平和は、

他国から見れば 「異常」「危険」「理解不能」 の連続。


そして今回、

ついにその“外の国”が動き出します。


ザールヴァ王国。

冷徹・慎重・計算高い王が治める、

大陸屈指の軍事国家。


彼らがマヤを呼び出した目的は、友好か、それとも警戒か──


いずれにせよ、

ここから世界は新たな緊張へと向かう。

【本編】


ギルドで一息ついていたその時だった。

重厚な扉が静かに開き、一人の使者が姿を見せた。


ザールヴァ王直轄の使い――

その鎧の紋章を見た瞬間、空気がピリついた。



◆ 場面:ギルド内


使者

「イナ・マヤ殿。そしてサリル殿。

 ザールヴァ王よりの緊急召喚です。」


マヤ

「えっ……ザールヴァ王国?

 なんで私たちが?」


サリル

「マスター、王の表情や魔力反応からして、

 非常に警戒されています。

 しかし敵意はありません。会う価値はあるかと。」


ハロットル

「師匠……お気をつけて。」


マレーナ

「その国の人って、魔族がいることに嫌悪感示してるって聞いたけど……大丈夫?」


マヤ

「行かなきゃ分からないよ。

 大丈夫、サリルもいるし!」


サリル

「……はい、常にマスターの傍に。」


魔王カラト

「ふん……我も同行しよう。あの国の連中は信用ならん。」


マヤ

「いや、カラトはだめ。

 あなたが行ったら余計揉めるから!!」


カラト

「むぅ……確かに、反論は出来ぬ。」



◆ 場面:ザールヴァ王城・謁見の間


ザールヴァ王は、氷のような瞳で二人を見据えた。

その視線だけで、普通の冒険者なら膝をつく。


ザールヴァ王

「……イナ・マヤ殿。よく来た。」


マヤ

「呼ばれたので……。お話って何ですか?」


ザールヴァ王

「単刀直入に言おう。

 “魔族”を庇護するあなたの姿勢――

 あれは危険だ。」


マヤ

「危険……?」


サリル

(小声)「予測通り、魔族との共存に疑問を持っているようです。」


ザールヴァ王

「我々は、魔族と人間が並び立つ世界など信じていない。

 歴史が証明している。

 やつらはいつか反乱を起こす。」


マヤ

「でも、私の国ではそれが実現してます!

 魔族はもう、人間を襲わないって……」


ザールヴァ王

「あなたの力があるからだろう。

 “あなたがいなくなった後”を心配しているのだ。」


マヤ

「……ッ!」


サリル

「王の言う結論は合理的ではありますが――

 マスターにとっては非常に心外かと。」


ザールヴァ王

「我が国は危険を排除する。

 たとえそれが『魔王を倒した英雄』であっても。」


マヤ

「私を……危険だと思ってるんですか?」


ザールヴァ王

「当然だ。

 あなたの力は“神域”。

 我が国にとって未知そのもの。」


静寂が落ちる。



◆ サリル、王を見抜く


サリル

「――王。あなた、本当の理由を隠していますね。」


ザールヴァ王

「……何?」


サリル

「あなたは不安なのです。

 『自国の最強戦力』がマヤに及ばないかもしれない、と。」


王の瞳が一瞬だけ揺れた。


ザールヴァ王

「……余計な詮索だ。」


マヤ

「最強戦力……?」


ザールヴァ王

「それ以上は語れぬ。国家機密だ。」


(※ アティア&ムティナの存在には触れさせない)



◆ 会談の結末


ザールヴァ王

「ただ言っておく。

 あなたの国の混血社会が世界の“不安定要素”になっている。

 このまま放置はできない。」


マヤ

「……そんな……」


ザールヴァ王

「責めているわけではない。

 だが、我が国は危険予測を怠らぬ。」


サリル

「マスター、ここは引き下がるのが最善です。」


マヤ

「……分かりました。

 でも私は、魔族も人間も大切な仲間です。

 私は誰がなんと言おうと、守りたい!」


ザールヴァ王

「……ならば守ってみせよ。

 “あなたの理想が本物である”と証明するまでは。」


会談は重苦しいまま終わった。



◆ 城を出た後


マヤ

「はぁ……疲れた……」


サリル

「マスター。

 ザールヴァ王はあなたを敵視しているわけではありません。

 “恐れている”のです。」


マヤ

「私なんて……怖くないよ。」


サリル

「いえ。

 あなたは“世界最強そのもの”。

 恐れられて当然です。」


マヤ

「……そっか……」


その空は、不穏な曇り空だった。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


ザールヴァ王国は、

これまでに登場したどの勢力とも違い、

“完全に理”で動く国。


感情や情ではなく、

「国家の存続」 のためならどんな判断も下す。


そんな国が、

マヤたちの異質な国家をどう捉えたのか──

今回の面会でその“片鱗”が見えたはず。


そして、王の背後には

強大な存在── 双子の英雄 が控えている。


双方の思惑が絡み合い、

世界はゆっくりと、けれど確実に戦争へ。


次回、胸がざわつくような緊迫感とともに

物語はさらに加速します。


どうぞ、この後も見届けてください。


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